2014年8月8日金曜日

労働者熱中症対策の要である順化期間を無視する日本・・・

テレビやラジオや新聞やらは、熱中症対策は、水を飲めば良いみたいな風潮を煽っている。あれで儲けるのは「水商売」屋であり、水中毒・低ナトリウム血症の危険性は無視。最近はOS-1などという非常時の飲水を常時飲むようにアドバイスする馬鹿まで現れて・・・ほんとに情けない。

これは、国が悪い!

日本の熱中症対策って、人間の熱順応を無視した提言だらけ・・・
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/

http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php


  • 涼しい服装
  • 日陰を利用
  • 日傘・帽子
  • 水分・塩分補給
このワンパターン・・・


一方、「職場における熱中症対策」は、日本の他行政と同じく、米国ガイドラインの翻訳丸写しパターンであるが、一応、熱順化期間が書かれてる。







具体的には、「計画的に、熱への順化期間を設けるよう努めてください。 ※ 例:作業者が順化していない状態から、7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に長くします。(ただし、熱へのばく露を中断すると、4日後には順化の喪失が始まり、3~4週間後には完全に失われます。)」


具体性に欠ける内容である。そもそも、労働者をまもろうという気概に欠ける、厚生労働省や環境省の馬鹿たちが、経営者に遠慮して、水伝説だけを目くらましにつかおうとしてんじゃないか・・・


米国では、具体的に・・・

「During a rapid change to excessively hot weather: Begin on the first day with 50% of the usual duration of work, 60% on the second day, 80% on the third, and 100% on the fourth.

「なれた労働者でさえ、初日 通常業務の50%、第2日60%、第3日80%、第4日100%」という労働内容にすべき。


・・・と記載される。



Heat Illness and Death Among Workers — United States, 2012–2013 Weekly
August 8, 2014 / 63(31);661-665
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6331a1.htm?s_cid=mm6331a1_w

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