2014年12月19日金曜日

医療トーク番組の推奨内容の半数はエビデンスがないか、エビデンス上やってはいけない内容

ちょい前までは、「あるある・・・」「ものもんた・・・」、今は「NHKのためしてガッテン」かな?

NHKはその道のお偉いさんが出てくるが、利益相反への疑念はなはだしい 。番組で、出てくる専門家に、その関連企業とのCOI提示義務化してほしい。





Research Christmas 2014: Media Studies
Televised medical talk shows—what they recommend and the evidence to support their recommendations: a prospective observational study
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g7346 (Published 17 December 2014) Cite this as: BMJ 2014;349:g7346


[目的] 人気のメディカルトークショーにおける、健康推奨やクレームの質評価

[デザイン] 前向き観察研究

[セッティング] Mainstream television media.

[ソース] Internationally syndicated medical television talk shows that air daily (The Dr Oz Show and The Doctors).

[介入] テレビ番組「The Dr Oz Show and The Doctors」ランダム選別40エピソード(2013年初頭から)、番組内であげられた推奨を確認、評価。熟練エビデンス・レビュー施行者のグループは独立にチームとして研究、評価を行い、80のランダム選択推奨を支持するエビデンスを検索した


[測定主要アウトカム]
・ 熟練エビデンスレビュー施行者により決定されたエビデンスに基づく推奨の比率
・ セカンダリアウトカムは、話題としたトピックス、テレビショーでなされた推奨数、テレビショーでなされた推奨の種類と詳細


[結果]少なくとも一つの症例研究以上のエビデンスで支持されたテレビショー内での推奨の160(それぞれのテレビ番組内あら80)のうち、54%(95% 信頼区間 47%~62%)
テレビ番組「The Dr Oz Show」に限っての推奨においては、エビデンスにより内容が確認されるのは 46%, 否定的エビデンス 15%、 エビデンス認めないのは 39%
テレビ番組「The Doctors」に限っては、それぞれ、63%、14%、24%


信頼可能な、あるいは、幾分信頼可能なエビデンスは、「The Dr Oz Show」で33%、「The Doctors」 53%


「The Dr Oz Show」はエピソードあたり12の推奨、「The Doctors」は11の推奨。

「The Dr Oz Show」の最頻回推奨カテゴリーは、食事での助言 (39%) 「The Doctors」は、医療機関への受診 (18%)


テレビショー内でなされた推奨で、特異的ベネフィットに触れたのは、それぞれ43%、 41%。ベネフィットの程度に触れたのは、それぞれ、17%、11%

利益相反可能性暴露は、推奨中 0.4%に過ぎない

[結論] 医療トーク番組でなされる健康推奨事項は、そのベネフィットが特異的であることに触れられてないことが多く、そのベネフィットの効果程度についても触れられてないことがしばしば。
健康推奨のほぼ半数は、エビデンスがないか、むしろ、エビデンス上してはならない内容。
利益相反に触れられることはまずない。一般大衆視聴者は、これら医療トークショーの推奨内容に疑念を抱くべき。

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