COPDに関する吸入ステロイド投与の治療適正化は臨床的問題点の一つ
処方を正当化できるphenotypeが明確になれば使用しやすくなる。
ICS同士のクラス内に影響差がある可能性、そして、標準投与量が過剰である可能性などが議論されている
Inhaled corticosteroids and the increased risk of pneumonia: what’s new? A 2015 updated review
Hernan Iannella , et. al.
Ther Adv Respir Dis February 18, 2016 1753465816630208
http://tar.sagepub.com/content/early/2016/02/16/1753465816630208.full.pdf
COPD身体活動性チェックシート患者において、肺炎リスクは吸入ステロイド使用長期化と関連可能性示唆エビデンス多く存在するも、ICS患者の肺炎関連30日め死亡率増加に関しては統計学的有意なものではない。大きなバイアスは、肺炎とCOPD急性増悪の類似性のための客観的肺炎定義不足やレントゲンでの確認不足に由来。Fluticasone furoate フルチカゾンフランカルボン酸エステル:FFの新しい研究の一つはこれらの研究制限要素を克服し、用量レンジ評価もなされた結果、治療windowはかなり狭い。また、通常投与量が多すぎると判断され、絶対リスクに関して他薬剤と差があった。
さらに新しい研究では、以前の研究で示唆された如くブデソニドでは肺炎除外できず、クラス内差の優れた比較評価のためのガチンコ研究が必要。
ICSが肺炎リスク増加メカニズムは十分判明してないが、気道上皮へのICSの免疫抑制的影響とlung microbiomeの撹乱が示唆される。COPDは複雑で異質性の高い疾患なので、薬物治療しがいのある臨床的表現型を同定し、薬物治療を最適化し、ICSの乱用使用を避けなければならない。必要なら、ICSの漸減も耐用性を良くすることとなるだろう。
肺炎球菌・インフルエンザワクチンはCOPDのICS使用患者では特に重視。
医師はCOPD患者では、肺炎のサイン・症状を気にとめ、急性増悪と鑑別をまず雄l来ない、ICS治療の合併症として肺炎発症リスク増加と考えるべき
上記FFに関する報告
Once-daily inhaled fluticasone furoate and vilanterol versus vilanterol only for prevention of exacerbations of COPD: two replicate double-blind, parallel-group, randomised controlled trials
Mark T Dransfield, et. al.
The Lancet Respiratory Medicine, Volume 1, No. 3, p210–223, May 2013
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