アスピリン心血管イベント一次予防に対し重大血管イベントは期待通り軽減するも、大出血のコストは使用を支持するには高すぎる
平均7.4年間フォローアップ
Effects of Aspirin for Primary Prevention in Persons with Diabetes Mellitus
The ASCEND Study Collaborative Group
August 26, 2018
DOI: 10.1056/NEJMoa1804988
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1804988
【心血管イベント】
【出血リスク】
2018年8月31日金曜日
閉塞型無呼吸へのモルヒネ投与:換気応答ベースライン低反応例、OPRM1遺伝子型に依存 一般に影響認めず
なかなかチャレンジングなトライアル
オピオイドは、閉塞型無呼吸(OSA)を悪化するというガイドライン記載もあるが、ランダム対照トライアル行われていない。故に二重盲検ランダム化交叉デザイン検討
60名の男性OSA患者に コントロール放出経口モルヒネ40mg投与 vs プラシーボ
事前に予測可能な "precision medicine approach”への展望
The effect of acute morphine on obstructive sleep apnoea: a randomised double-blind placebo-controlled crossover trial
Luke Rowsell, et al.
Rowsell L, et al. Thorax 2018;0:1–9. doi:10.1136/thoraxjnl-2018-211675
前後施行:awake ventilatory chemoreflex test:覚醒換気化学反射試験
睡眠前、翌朝採血:毒性試験、genotype 解析
プライマリアウトカムは SpO2 90%未満の時間(T90)
個別ばらつき大きいが、 モルヒネ40mgではT90、AHIに悪化を認めず
ただ、 1.3%ほどSpO2 nadir低下
ベースラインCO2換気応答低下は、モルヒネ使用時 T90、AHI、ODI指標悪化と相関
OSAで、A118G OPRM1 polymorphism : A/A and A/Gなら、覚醒換気化学反射応答及びT90へ有意に悪影響
【警告】コルチコステロイド10mg/日以上の投与はPD-(L)1阻害剤効果を減弱
ステロイド投与の理由をみるとしかたないのかもしれない。だが、PD-1チェックポイント分子阻害剤のうち、PD-L1抗体(アテゾリズマブ;テセントリク)使用時はその効能低下について配慮必要
PD-1抗体(オプジーボ、キイトルーダなど)については? 可能性今後探る必要あり
MedPageでは、抗PD-1/PD-L1治療とまとめて解説している
https://www.medpagetoday.com/hematologyoncology/lungcancer/74838
Impact of Baseline Steroids on Efficacy of Programmed Cell Death-1 and Programmed Death-Ligand 1 Blockade in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer
J Clin Oncol 2018; DOI:10.1200/JCO.2018.79.0006.
https://doi.org/10.1200/JCO.2018.79.0006
PD-1抗体(オプジーボ、キイトルーダなど)については? 可能性今後探る必要あり
MedPageでは、抗PD-1/PD-L1治療とまとめて解説している
https://www.medpagetoday.com/hematologyoncology/lungcancer/74838
Impact of Baseline Steroids on Efficacy of Programmed Cell Death-1 and Programmed Death-Ligand 1 Blockade in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer
J Clin Oncol 2018; DOI:10.1200/JCO.2018.79.0006.
https://doi.org/10.1200/JCO.2018.79.0006
PD-(L)1 blockade治療640名中90名(14%)でプレドニゾロン換算10mg/日以上のコルチコステロイド投与
ステロイドの適応は呼吸困難(33%)、疲労(21%)、脳転移(19%)
独立したコホートとして Memorial Sloan Kettering Cancer Center (n = 455) とGustave Roussy Cancer Center (n = 185)において、ベースライン・コルチコステロイドは全般的奏功率、progression-free survival(PFS)、全般生存率(overall survival:OS)すべてで減少
MSKCCコホートによると、ベースライン・コルチコステロイド 10mg/日以上投与により
フランスコホードでは、奏功率 8% vs 18% だが、P=0.2であった
PFSに関しては軽度低下だが、有意差有り(1.7 vs 1.8ヶ月 p<0.001)
OSはほぼ3倍低下 (3.3 vs 9.4ヶ月 p<0.001)
- 奏功率低下(6% vs 19%, p=0.002)
- progression-free survival(PFS)においては中央値 1.9ヶ月 vs 2.6ヶ月 P=0.001
- 全般生存率(overall survival:OS) 5.4 vs 12.1ヶ月 p< 0.001
フランスコホードでは、奏功率 8% vs 18% だが、P=0.2であった
PFSに関しては軽度低下だが、有意差有り(1.7 vs 1.8ヶ月 p<0.001)
OSはほぼ3倍低下 (3.3 vs 9.4ヶ月 p<0.001)
喫煙歴、PS、脳転移病歴補正pooled population多変量解析にて、PFS(ハザード比, 1.3; P = .03)、OS減少 (ハザード比, 1.7; P < .001)と相関
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