食物アレルギーへの免疫療法から新しい喘息リスク要素の話題など850の発表がなされる。
総じて、ゾレア(inakuzynab)の抗ヒスタミン剤不応性慢性じんましん治療に関するlate-breaking reportがなされる以外、あまり話題がないらしい
ゾレア注の関連記事
http://www.nytimes.com/2013/02/25/health/hives-may-be-treated-with-asthma-drug-study-shows.html?_r=0
関連NEJM論文
Omalizumab for the Treatment of Chronic Idiopathic or Spontaneous Urticaria
Marcus Maurer, et. al.
February 24, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1215372
食事アレルギー
牛乳・ピーナッツを含む食物アレルギーへの経口・舌下治療が立ち上がりつつあるという点
アナフィラキシーに関しては、治療法そのものは確立しており、後は、学校・家庭・地域での対応制度の問題である。
ピーナッツアレルギーに関する低用量・経口早期治療
経口感作治療をミルクアレルギー緩和に用いた場合の長期的アウトカム
食事制限による弊害、特に、マルチプルな場合の問題点
単一アレルゲン、マルチプルアレルゲン、その他の慢性疾患小児での比較検討
喘息
無数の疫学データで、大気汚染、交通量の多いハイウェイ近くという所在地が、喘息リスク要素であることが明らかに。特に浮遊微粒子が問題だが、自動車排気ガスや他の都市大気汚染など多くの要素がある。
大気汚染カクテル中の、 多環芳香族炭化水素:polycyclic aromatic hydrocarbon(s)について話題
喘息発症・急性増悪に関わるリスクを含め、アレルギーとアトピー、喫煙暴露、細菌・ウィルス感染、薬物アドヒアランス、ケア・アクセスの話題
米国喘息罹患率と経済的バーデンにおいて、成人入院の年齢・性別分布に新しい知見があったとのこと
喘息患者の早期死への新しい報告
多環芳香族炭化水素 :PAHに関して、化石燃料などの不完全燃焼に際して生じ、非工業地域においても家庭生活や交通用具に関して大気濃度増加が報告されている。