2014年8月12日火曜日

COPD:予後指標としては ABCD GOLD評価より、BODE指数が優れる、COTE加えればさらに良好

はやはりBODE指数が優れて、さらに、COTEを追加すると、さらにそのアウトカム改善が示された。

Prognostic evaluation of COPD patients: GOLD 2011 versus BODE and the COPD comorbidity index COTE
Thorax 2014;69:799-804 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-205770 


ABCD GOLD全般死亡率予測、BODE指数はそれぞれ、 HR: 1.47; 95% CI 1.28 to 1.70、HR: 2.02; 95% CI 1.76 to 2.3)


ABCD GOLD、ROC曲線下面積は、0.68、 BODE指数では、 0.71 (95% CI 0.67 to 0.76)


C統計値ではさらにその観察値差が明瞭


BODE指数にCOTE指数を追加すると、AUC改善  0.81 (95% CI 0.77 to 0.85), (χ2=40.28,  p < 0.001)



ABCD GOLD


BODE指数
http://intmed.exblog.jp/50182



COTE指数

合併症ハザード比割り付け点
Lung, esophageal, pancreatic,and breast* cancer>2.00 6
Anxiety* 13.766
All other cancers 2
Liver cirrhosis 1.682
Atrial Fibrillation/flutter1.562
Diabetes with neuropathy 1.542
Pulmonary fibrosis 1.512
Congestive heart failure 1.331
Gastric/duodenal ulcers 1.321
Coronary artery disease 1.281

乳がん、不安は、女性のみ

TREAT-AF Study:心房細動直後のジゴキシン投与は慎重に?

心房細動新規診断90日以内の外来患者(U.S. Department of Veterans Affairs (VA) healthcare system )で、digoxin使用は、死亡率増加と関連する。薬剤アドヒアランス、心血管合併症、CKD、併用治療と独立した傾向である。


AHA/ACCFにて、今年3月から、ジゴキシンは第一選択として使用すべきでないと推奨。
β遮断/非DHPCCB併用を心室心拍数不十分の時、調整に使うべきで、心不全の時有用と推奨している。



"Increased mortality associated with digoxin in contemporary patients with atrial fibrillation"
Turakhia M, et al
J Am Coll Cardiol 2014;64(6).
2003-2008年、122,466名の観察研究:propensity mathing評価(除外クライテリア:心房細動既往、弁膜症既往・治療・置換、甲状腺疾患、腎移植、チョック全30日の心臓手術)

平均年齢72.1歳(±10.3歳)、女性はわずか1.6%、1/3以上が eGFR <60 br="" nbsp="">
Afib診断90日内digoxin投与は23.4%。 
非投与患者に比べ、digoxin服用者と同年齢だが、うっ血性心不全高率(21.3% vs 14.1%)、高血圧頻度少ない(55.8% vs 65.6%) β遮断剤頻度高く、ARB、抗血小板、利尿剤、ワーファリン頻度多い。 
総フォローアップ時間は35万3168人年。観察期間中死亡約1/4(23.5%)  
digoxin服用者は非補正死亡率高い (HR 1.37, 95% CI 1.33-1.40) 
ジゴキシン治療93%を含むpropensity-マッチ化サブセットにて、digoxinと死亡率の関連性は有意だが、減衰(HR 1.21, 95% CI 1.17 - 1.25)



潜在性結核感染症治療:リファマイシン系薬剤を含むレジメンが、INH単独より短期間でよりポテンシャルあり

新しい治療レジメンとして、リファマイシンを含む3ヶ月以上治療は、INH単独よりポテンシャルが望め、活動性結核予防に有効。


Treatment of Latent Tuberculosis Infection: A Network Meta-analysis
Helen R. Stagg,et.al.
Ann Intern Med. Published online 12 August 2014 doi:10.7326/M14-1019







取り上げられた、リファマイシン系薬剤

  • RFB:リファブチン
  • RMP:リファンピシン
  • RPT:リファペンチン



信頼区間よく見ると、リファンピシンとINHのみ有用性確認されてるだけのようだ・・・

RFBやRATはあくまでもRFP代替の地位

noteへ実験的移行

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