収縮期血圧と降圧剤数による、80歳以上の長軸的全原因死亡率検討
降圧剤2剤以上で収縮期血圧 (SBP) 130mm水銀柱未満の場合死亡率リスク増加
(非補正ハザード比 1.81 95% CI, 1.36 - 2.41, 補正ハザード比 1.78; 95% CI, 1.34 - 2.37 いずれも p < 0.001 )
感度分析でも同様。
Treatment With Multiple Blood Pressure Medications, Achieved Blood Pressure, and Mortality in Older Nursing Home Residents
The PARTAGE Study
Athanase Benetos, et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 16, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2014.8012
日本の高齢者ガイドライン根拠の論文はHYVETのみと考えてよい
しかも、項目中記載の年齢区分のいい加減さに頭が痛くなる
2015年2月18日水曜日
CRP高値・重症市中肺炎へのメチルプレドニゾロン急性使用は治療失敗を減少させる
CRP 15 mg/dLを超える、高度炎症反応のある支柱肺炎に対し、
メチルプレドニゾロン 0.5 mg/kg/12h bolus投与 5日間 ・・・ ゆえに、総量 1mg/kg/日×5日間?
治療をすると、治療失敗率減少する
Effect of Corticosteroids on Treatment Failure Among Hospitalized Patients With Severe Community-Acquired Pneumonia and High Inflammatory Response
A Randomized Clinical Trial
Antoni Torres, et. al.
JAMA. 2015;313(7):677-686. doi:10.1001/jama.2015.88.
入院36時間以内介入
介入群(メチルプレドニゾロン群) 61例 vs プラシーボ 59例
プライマリアウトカムは、治療失敗
以下組み合わせ:
早期失敗 治療72時間内 [1] ショック出演示唆する臨床異常 [2] ベースラインで存在しない侵襲的人工換気の必要性 [3] 死亡
or
後期失敗 治療開始後72時間〜120時間内 [1] レントゲン所見悪化 [2] 重度呼吸不全持続,[3] ショック出現 [4] ベースラインで存在しない侵襲的人工換気必要性, or [5] 死亡
or
早期失敗と後期失敗の組み合わせ
治療失敗
メチルプレドニゾロン群 (8 patients [13%])
プラシーボ群 (18 patients [31%]) (P = .02)
群間差 18% (95% CI, 3% to 32%)
ステロイド治療は、治療失敗リスクを減少 (odds ratio, 0.34 [95% CI, 0.14 to 0.87]; P = .02)
院内死亡率の群間差、認めず (6 patients [10%] in the methylprednisolone group vs 9 patients [15%] in the placebo group; P = .37); 群間差 5% (95% CI, −6% to 17%)
高血糖 メチルプレドニゾロン群 11例(18%) vs プラシーボ群 7例(12%) (P = .34)
結論づけは難しいと思うが、高度炎症反応を示す重症市中肺炎患者では、メチルプレドニゾロンを急性的に使用することで、治療失敗を減少させることができそう。だが、死亡率への効果は確認できてない。
バレニクリン治療:即禁煙希望でないばあいでも結果的に禁煙率向上する
バレニクリン(チャンピックス)は、即、禁煙前提。
今すぐ禁煙する決意がないという人には、現時点では、使用不可。
だが、3ヶ月後なら・・・禁煙となればいいかもって場合に、24週間投与すると・・・結果的に禁煙達成確率高まるとのこと
Effect of Varenicline on Smoking Cessation Through Smoking Reduction
A Randomized Clinical Trial
Jon O. Ebbert, et. al. JAMA. 2015;313(7):687-694. doi:10.1001/jama.2015.280.
意義 即刻禁煙する状況・準備段階にない人が喫煙者がいるが、禁煙目標のためまず減煙しようとする場合がある。
目的 喫煙量減少を通して禁煙率増加するためにバレニクリンを使用することの有効性・安全性を検討。
デザイン、セッティング、被験者 ランダム化対照化国際的臨床トライアル 24週間治療と28週間フォローアップ(2011年7月21日〜2013年7月、10ケ国、61センター)。1510名の被験者・喫煙者で、禁煙に乗り気でない、翌月禁煙可能状況でないが、喫煙量減らしたい、あるいは3ヶ月後にはやめたいとする被験者。被験者は広告で募集。
介入 バレニクリン24週間1mg/日とプラシーボを喫煙量を4週間までに50%減少、8週間までに75%以上、12週間までに禁煙達成を目標。
主要アウトカム・測定 Primary efficacy end point は、15−24週間目の一酸化炭素確認自己報告禁煙。セカンダリアウトカムは、21−24週間目、21−52週間目のやはり一酸化炭素確認禁煙自己報告。
結果 バレニクリン群(760名)は、プラシーボ群(750名)に比べ、15−24週間持続的禁煙率効率 (32.1% for the varenicline group vs 6.9% for the placebo group; risk difference (RD), 25.2% [95% CI, 21.4%-29.0%]; relative risk (RR), 4.6 [95% CI, 3.5-6.1])
バレニクリン群は、21−24週間において継続禁煙率高い (37.8% for the varenicline group vs 12.5% for the placebo group; RD, 25.2% [95% CI, 21.1%-29.4%]; RR, 3.0 [95% CI, 2.4-3.7]) 、また21−52週間においても同様 (27.0% for the varenicline group vs 9.9% for the placebo group; RD, 17.1% [95% CI, 13.3%-20.9%]; RR, 2.7 [95% CI, 2.1-3.5])
重篤な副作用は、バレニクリン群 3.7% 、 プラシーボ群 2.2% (P = .07)
結論・知見 喫煙希望なし・次月まで禁煙不可能とする喫煙者で、3ヶ月目までには減煙もしくは禁煙しようとする場合、バレニクリン24週間投与は、プラシーボ投与に比べ、3ヶ月時点で、治療最終時点での禁煙率有意に増加し、1年後も継続する。
バレニクリンは、臨床ガイドライン推奨である即時禁煙に着眼しない場合でも喫煙者の治療オプションとなり得る可能性あり
心不全へのスタチン投与:虚血性心不全への心筋梗塞二次予防は認める
心不全患者へのスタチン投与推奨は確立されてないので、GISSI-HFとCORONA研究にて、ロスバスタチン(クレストール)10mg/日の組み合わせ再評価
結論は、限定的二次予防のみ効果ということらしい
Do statins reduce the risk of myocardial infarction in patients with heart failure? A pooled individual-level reanalysis of CORONA and GISSI-HF
Matthew J. Feinstein , et. al.
Eur J Heart Fail. 2015 Feb 14. doi: 10.1002/ejhf.247.
結論は、限定的二次予防のみ効果ということらしい
Do statins reduce the risk of myocardial infarction in patients with heart failure? A pooled individual-level reanalysis of CORONA and GISSI-HF
Matthew J. Feinstein , et. al.
Eur J Heart Fail. 2015 Feb 14. doi: 10.1002/ejhf.247.
CORONA 被験者 (n = 5011 median follow-up 32.8 months) は、 GISSI-HF participants (n = 4574, median follow-up 46.9 months) よりデザイン上、より高齢で、より重症。
ロスバスタチンは、両トライアルとも、虚血原因の心不全患者において、心筋梗塞リスク減少 (ハザード比 0.81, 95% 信頼区間 0.66–0.99, P< 0.05)
しかし、ほかの原因による卒中リスク・死亡リスクに関しては、ロスバスタチンとプラシーボに差を認めず
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