肩峰下疾患と言えば、インピンジメントしか知らない・・・内科開業医の私
インピンジメントからSAPSへの名称変更があったようだ
Guideline for diagnosis and treatment of subacromial pain syndrome
A multidisciplinary review by the Dutch Orthopaedic Association
Ron Diercks, et al.
Acta Orthop. 2014 Jun; 85(3): 314–322.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4062801/
Published online 2014 Jun 16. doi: 10.3109/17453674.2014.920991
PMCID: PMC4062801
SAPS is defined as all non-traumatic, usually unilateral, shoulder problems that cause pain, localized around the acromion, often worsening during or subsequent to lifting of the arm. The different clinical and/or radiological names, such as bursitis, tendinosis calcarea, supraspinatus tendinopathy, partial tear of the rotator cuff, biceps tendinitis, or tendon cuff degeneration are all part of SAPS.
「肩峰下インピンジメント症候群」の治療は、この10年で大きく変わり、 腱板の "インピンジメント "という解剖学的な説明だけでは病態をカバーするには十分ではない。"subacromial pain syndrome"、SAPSの方が病態をよりよく説明している。オランダ整形外科学会が参加したオランダの多くの専門学会からなるワーキンググループが、利用可能な科学的根拠に基づいたガイドラインを作成しました。これにより、肩峰下疼痛症候群の治療の新しい展望が生まれました。この作業から得られた重要な結論とアドバイスは以下の通りである。
(1)SAPSの診断は臨床検査の組み合わせによってのみ可能である。
(2)SAPSは好ましくは非手術的に治療すべきである。
(3) 急性疼痛は必要に応じて鎮痛剤で治療すべきである。
(4)症状が持続する場合や再発した場合には、コルチコステロイドの腋窩下注射が適応となる。
(5) 画像診断は症状が出てから6週間後に行うことが有用である。腱板断裂を除外するために超音波検査が推奨される。
(6)症状が6週間以上続く場合は、作業療法が有効である。
(7) 運動療法は具体的であるべきであり、低強度・高頻度で、偏心トレーニング、リラクゼーションと姿勢への注意、筋膜トリガーポイントの治療(筋肉のストレッチを含む)を組み合わせて行うことが考えられる。
(8) 厳しい固定やモビライゼーションは推奨されない。
(9) Calcarea 腱鞘炎に対しては、衝撃波(ESWT)や超音波誘導下でのニードリング(バーボタージュ)による治療が可能である。
(10)疼痛を永続させる行動を伴う慢性的な治療抵抗性のSAPSでは、専門ユニットでのリハビリテーションを検討することができる。
(11) SAPSに対する外科的治療が保存的管理よりも効果的であるという説得力のある証拠はない。
(12) 無症候性腱板断裂の外科的治療の適応はない。
このうち、運動療法に関するトライアル
High-Intensity Shoulder Abduction Exercise in Subacromial Pain Syndrome
Berg, Ole Kristian, et al.
Medicine & Science in Sports & Exercise: June 15, 2020
Volume Publish Ahead of Print - Issue -
doi: 10.1249/MSS.0000000000002436
https://journals.lww.com/acsm-msse/Abstract/9000/High_Intensity_Shoulder_Abduction_Exercise_in.96261.aspx
抄録
肩峰下疼痛症候群(SAPS)は、肩峰周辺に限局した非外傷性の痛みとして定義され、衰弱性であり、一般的であり、しばしば慢性的な状態である。多くの提案されているSAPSの基礎的な原因の中で、腱とその周辺の低灌流と低酸素状態がSAPSの内在的な原因である可能性があります。
目的
SAPSにおいて、通常のケアに腱板の高強度有酸素インターバルトレーニング(HIIT)を追加することが可能であり、通常のケアのみよりも肩の持久力を向上させるかどうかを判断すること。さらに、HIIT後の肩の痛みや障害、腱微小循環の反応に与える影響を調べること。
方法
慢性SAPSを有する21名の被験者を2群に無作為に割り付けた。実験群(EG,n=13)は通常通りの治療に加えてHIITを受け、対照群(CG,n=8)は通常通りの治療を受けた。8週間の運動療法の前後に、腕を疲弊させるためのインクリメンタル・アブダクション運動(TTE)で持久力を評価した。痛みと障害は肩の痛みと障害指数(SPADI)で評価した。棘上筋と腱の造影超音波(CEUS)は腱の血流を示すために利用された。
結果
TTEテストでの持久力はCGよりもEGの方が平均で233秒向上した(p=0.001, 95%CI:102to363)(p<0 .001="" p="0.017、95%CI:-40to-5)。試験前から試験後への変化は、TTE-test、SPADI改善ともにEGで有意であった(p<0.001)。また、EGはCGと比較して介入後の運動時の疼痛が少なかった(p<0.001)。CEUSはEGの腱血流量の増加を示した(p=0.019)。</blockquote">
結論
HIITによる腱板運動は、SAPSの介入として可能性があり、通常のケアだけではなく、持久力のパフォーマンスを向上させることができると考えられる
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