2016年3月17日木曜日

意図的ワクチン非接種→ワクチン群にも麻疹リスク増加をもたらす




Association Between Vaccine Refusal and Vaccine-Preventable Diseases in the United StatesA Review of Measles and Pertussis FREE
Varun K.
Phadke,  et. al.
JAMA. 2016;315(11):1149-1158. doi:10.1001/jama.2016.1353. 



意図的ワクチン拒否群は確実に存在し、マシンにおいてはリスク増加と関連する

18の麻疹に関する出版文献(年次要約9、流行報告9)、1416の麻疹症例(年齢レンジ 2週齢〜84歳、12ヶ月未満178例)、半数越えでは麻疹ワクチン歴無し
ワクチン情報確実な970名の麻疹症例のうち、574例でワクチン接種可能なのにワクチン非接種、非医学的理由(例えば、宗教・信念のため, 全体の41.8%、相対するのは医学的禁忌)

百日咳流行32報告中、ワクチン情報10609名(レンジ 10ヶ月〜87歳)、5つの最大州単位流行では24%〜45%で非ワクチン・未ワクチン摂取
しかし、重症百日咳流行も高ワクチン接種住民にも見られ、免疫低下が示唆された
9報告(12流行)で非ワクチン接種群データ詳細有り、8つの流行で59%、非ワクチン接種の93%は意図的ワクチン非接種

P値記載の25年間推移

”P <(小文字) 0.05” ってのは文字化けするからきらいという個人的感想はともかく、信頼区間、effect size他uncertainty metrics表示が望ましく、"P < 0.05"値のみ記載は問題。
P値>0.05なら同等などとふざけた宣伝はさすがに見かけなくなったが、相変わらず、p値の誤用が目立ち、御解釈やミスリードに利用されることもあると序文。


ここ25年間で“P値<0.05”表示頻度の推移などPMCフルテキスト、MEDLINE要約を調査

MEDLINE要約をText Mining手法により抽出



 Evolution of Reporting P Values in the Biomedical Literature, 1990-2015
David Chavalarias, et. al.
JAMA. 2016;315(11):1141-1148. doi:10.1001/jama.2016.1952


要約とフルテキストにおける P値記載(0.05 , 0.001)に強い集積性分布が見られる

経年的に、"最良"(最も統計学的有意)報告P値は少なくなり、"最悪"(最小の統計学的有意)報告P値は次第に有意でなくなっている
Over time, the “best” (most statistically significant) reported P values were modestly smaller and the “worst” (least statistically significant) reported P values became modestly less significant.
P値を有するMEDLINE要約とPMCフルテキスト記事のうち、最低1つのP<0.05記載は96%
1000レビューをマニュアルレビューしたところ、796でempirial data報告
P値報告要約中 15.7% (125/796 [95% CI, 13.2%-18.4%])
信頼区間報告 2.3% (18/796 [95% CI, 1.3%-3.6%])
Bayes factors 0% (0/796 [95% CI, 0%-0.5%])
effect sizes 13.9% (111/796 [95% CI, 11.6%-16.5%])
P値推定誘導可能なinformation 12.4% (99/796 [95% CI, 10.2%-14.9%])
有意差のqualitative statement 18.1% (181/1000 [95% CI, 15.8%-20.6%])
最低1つのeffect size記載・最低1つの信頼区間記載は僅か 1.8% (14/796 [95% CI, 1.0%-2.9%])


99のマニュアル抽出フルテキスト記事で
P値報告 55
全てeffec size記載の信頼区間 4
Bayesian method 0
false-discovery rate 1
sample size/power calculation 3
プライマリアウトカム特異的 5

要約での頻度






A, Proportion of items that have at least 1 P value of .05 or less in MEDLINE abstracts, 1990-2015. 
B, Proportion of articles that have at least 1 P value of .05 or less in PubMed Central abstracts and full-text articles and MEDLINE abstracts, 1990-2015.






Effect Sizesのタイプ





コーヒー飲用:ガストリン増加するもストレスホルモン増加せず

gut-brain axisに影響を与える薬物的効果を有するコーヒー飲用
ガストリンを含むGIホルモンは、胃酸分泌をもたらし、GERD、胃痛、逆流、胸焼けとも関連する。一方、GI機能に対して防御的可能性も示唆する。
食後唾液Gastrin増加が見られ、胃酸分泌リズム調整する役割を果たす。コーヒーは冷たい、温かい、熱いにかかわらず増加が見られる。
ストレス関連的増加なのかどうか・・・


Acute effects of coffee consumption on self-reported gastrointestinal symptoms, blood pressure and stress indices in healthy individuals
Sotirakoglou,  et. al.
Nutrition Journal201615:26 DOI: 10.1186/s12937-016-0146-0 Published: 15 March 2016
http://nutritionj.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12937-016-0146-0


コーヒーの急性効果として、ストレス関連指標である唾液腺alpha-amylase (sAA)と血圧増加をもたらすが、唾液腺コーチゾルは増加しない。このことは交感神経系亢進を示唆する。
コーヒー後コーチゾル増加せず、sAA増加する減少はおそらく、抗ストレス効果を示唆するのだろう

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note