心房細動既往・血栓治療無服用群において、fish oil(4g/日)では心房細動再発(30秒超持続)有症状・無症状イベントを減少させず!
プライマリエンドポイントである上記項目は 介入群 64.1% vs プラシーボ群 63.2%
(ハザード比 1.10; 95% 信頼区間 0.84~1.45、 p = 0.48)
Fish Oil for the Reduction of Atrial Fibrillation Recurrence, Inflammation, and Oxidative Stress
Anil Nigam, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2014;64(14):1441-1448. doi:10.1016/j.jacc.2014.07.956
アップストリーム治療とか言ってた馬鹿どもは・・・いずこへ?
血中長鎖n-3不飽和脂肪酸値と心房細動発症
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/02/n-3.html
2014年10月4日土曜日
糖尿病遺伝子リスク高い場合、運動による糖尿病発症抑制効果は限定的
私もそうだが、糖尿病家族歴のある場合、その恐れから日常生活に注意し、運動や炭水化物回避行動を行っている。一見、やる気をそぐような報告ではあるが、遺伝子的リスク・スコア中間的な場合身体活動量による糖尿病発症リスク減少効果はあるようだ。
SNPs存在をその遺伝子リスクの定義とした場合、運動で糖尿病発症抑制効果はあるもののその効果は少ない。一方、遺伝子リスクが少ない場合は身体活動量多い場合少ない場合に比べて発症率を半減する。
Association of physical activity with lower type 2 diabetes incidence is weaker among individuals at high genetic risk
Yann C. Klimentidis , et. al.
Diabetologia DOI 10.1007/s00125-014-3380-z
http://www.medpagetoday.com/upload/2014/9/30/Klimentidis%20et%20al%20-Association%20of%20physical%20activity%20with%20lower%20type%202%20diabetes.pdf
症例 821を、身体活動性と以下の要素の関連性で相互関係を研究
・ 65種のSNPsのいずれか
・ 65種のSNPsの遺伝子リスクスコア
・ インスリン抵抗性、分泌に関するSNPsの2つの遺伝子リスクスコア
・ 空腹時インスリン(FI)、空腹時血糖の遺伝子リスクスコア
身体活動性と2型糖尿病GRSとの有意な相互作用 ( P interaction = 0.016) があるが、遺伝子リスク高い場合は身体活動による予防効果はやや弱い。
インスリン抵抗性(IR)に関連する遺伝子リスク・スコア:GRS ( P interaction = 0.046)、空腹時インスリンに関するGRS ( P interaction = 0.042)にて、2型糖尿病全体では、インスリン分泌と反対に、IRの遺伝子感受性で、2型糖尿病全体のGRSが関与。
男性より女性でその相互関係強い ( P interaction = 女性 0.025 vs 男性 0.046)
身体活動性と強い相互作用を示すSNPは認めず
中間的遺伝子リスクスコア
身体活動性が低い場合、1万人年あたり 180、一方身体活動性が高い場合 125
高度遺伝子リスクスコア
身体活動性高低での差が無く、1万人年あたり 160から170
Klimentidisらは、遺伝子リスクと身体活動性の相互作用は女性において認められ、ハザード比で男性1.10(95% CI, 0.85 - 1.53)なのに対し、女性では 1.59 ( 95% CI, 1.17 - 2.15)であった。この研究では性差に関する説明的解析はなされてない。
SNPs存在をその遺伝子リスクの定義とした場合、運動で糖尿病発症抑制効果はあるもののその効果は少ない。一方、遺伝子リスクが少ない場合は身体活動量多い場合少ない場合に比べて発症率を半減する。
Association of physical activity with lower type 2 diabetes incidence is weaker among individuals at high genetic risk
Yann C. Klimentidis , et. al.
Diabetologia DOI 10.1007/s00125-014-3380-z
http://www.medpagetoday.com/upload/2014/9/30/Klimentidis%20et%20al%20-Association%20of%20physical%20activity%20with%20lower%20type%202%20diabetes.pdf
症例 821を、身体活動性と以下の要素の関連性で相互関係を研究
・ 65種のSNPsのいずれか
・ 65種のSNPsの遺伝子リスクスコア
・ インスリン抵抗性、分泌に関するSNPsの2つの遺伝子リスクスコア
・ 空腹時インスリン(FI)、空腹時血糖の遺伝子リスクスコア
身体活動性と2型糖尿病GRSとの有意な相互作用 ( P interaction = 0.016) があるが、遺伝子リスク高い場合は身体活動による予防効果はやや弱い。
インスリン抵抗性(IR)に関連する遺伝子リスク・スコア:GRS ( P interaction = 0.046)、空腹時インスリンに関するGRS ( P interaction = 0.042)にて、2型糖尿病全体では、インスリン分泌と反対に、IRの遺伝子感受性で、2型糖尿病全体のGRSが関与。
男性より女性でその相互関係強い ( P interaction = 女性 0.025 vs 男性 0.046)
身体活動性と強い相互作用を示すSNPは認めず
中間的遺伝子リスクスコア
身体活動性が低い場合、1万人年あたり 180、一方身体活動性が高い場合 125
高度遺伝子リスクスコア
身体活動性高低での差が無く、1万人年あたり 160から170
Klimentidisらは、遺伝子リスクと身体活動性の相互作用は女性において認められ、ハザード比で男性1.10(95% CI, 0.85 - 1.53)なのに対し、女性では 1.59 ( 95% CI, 1.17 - 2.15)であった。この研究では性差に関する説明的解析はなされてない。
関節リウマチ: 生物製剤にて癌発生リスク減少?
1997-2011年、Taiwan National Health Insurance Research Databaseを用いた国内コホート研究結果
TNF-αアンタゴニスト4426名、nbDMARDs 17704名を対照に検討。
生物製剤、nbDMARDsコホートで癌発生率は、 5.35 (95% 信頼区間 [CI] : 4.23 - 6.46)、 7.41 (95% CI; 6.75 - 8.07)/ 千人年
Cox比例ハザードモデルに基づくと、生物製剤にて癌発生ハザード比減少 0.63 (95% CI; 0.49 - 0.80, p < 0.001)
The risk of cancer in patients with rheumatoid arthritis taking tumor necrosis factor antagonists: a nationwide cohort study
Chun-Ying Wu, et. al.
Arthritis Research & Therapy 2014, 16:449 doi:10.1186/s13075-014-0449-5
Published: 30 September 2014
http://arthritis-research.com/content/pdf/s13075-014-0449-5.pdf
痛風患者に於ける糖尿病発症の関連性は女性でも多大
英国・性別層別化マッチ化コホート研究( The Health Improvement Network (THIN))で、痛風患者での糖尿病発生率は。BMIのような要素で補正した場合、女性の方が高い。
痛風は尿酸増加と関連し、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、臨床的には心血管イベント、早死にと関連し、以前から男性においては、2型糖尿病発症リスク増加が報告されていた。
今回、むしろ女性の方がその影響が大きいことが判明した。
Independent impact of gout on the risk of diabetes mellitus among women and men: a population-based, BMI-matched cohort study
Rho Y, et al
Ann Rheum Dis 2014; DOI: 10.1136/annrheumdis-2014-205827.
高齢者の発熱や全身消耗状態にからむ、結晶性関節炎は、女性でその頻度はかなり多いという印象をもってる。
だが、、私、60才未満の女性の痛風患者を診たことがない・・・ 見逃してるんだろうか?
痛風は尿酸増加と関連し、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、臨床的には心血管イベント、早死にと関連し、以前から男性においては、2型糖尿病発症リスク増加が報告されていた。
今回、むしろ女性の方がその影響が大きいことが判明した。
Independent impact of gout on the risk of diabetes mellitus among women and men: a population-based, BMI-matched cohort study
Rho Y, et al
Ann Rheum Dis 2014; DOI: 10.1136/annrheumdis-2014-205827.
35339名の痛風患者(男性72.4%、平均年齢 62.7歳)
痛風患者での糖尿病発症頻度 : 女性 10.1 男性 9.5 (1000人年)
vs
137056名での非痛風患者では 5.6、 7.2(1000人年)
BMIマッチ化単変量・多変量ハザード比は、男性より女性で高い
女性 1.71; 95% CI 1.51 to 1.93 vs 1.22; 95% CI 1.13 to 1.31 vs 男性 1.48; 95% CI 1.29 to 1.68 vs 1.15; 95% CI 1.06 to 1.24 (p values for interaction < 0.001 )
性差影響は年齢特異的サブグループ横断的に維持。
高齢者の発熱や全身消耗状態にからむ、結晶性関節炎は、女性でその頻度はかなり多いという印象をもってる。
だが、、私、60才未満の女性の痛風患者を診たことがない・・・ 見逃してるんだろうか?
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