慢性腎臓病(CKD)で抗血小板薬のデータは広範なpopulationのトライアルのpost hoc解析から由来するものである。出血アウトカム・トライアル期間はheterogenous。
CKD患者の抗血小板治療による死亡率・心血管疾患・出血イベントへの影響
Review
Effects of Antiplatelet Therapy on Mortality and Cardiovascular and Bleeding Outcomes in Persons With Chronic Kidney Disease
A Systematic Review and Meta-analysis
Ann. Int. Med. March 20, 2012 vol. 156 no. 6 445-459
抗血小板剤は心血管イベント予防に使われてるが動脈硬化性疾患は予防しがたいため、治療効果は、CKD患者で異なる。そして、出血ハザードがこのポピュレーションで増加する。CKD患者での抗血小板治療のベネフィットは不確定、出血ハザードによる影響が大きい。
9トライアル(CKDのpost hoc 全サブグループ:急性冠症候群、PCI施行、9969名を含む)と、31トライアル(安定・非心血管疾患11701名)
low qualityエビデンスとして、急性冠症候群患者で、glycoprotein IIb/IIIa inhibitors or clopidogrel plus standard care と標準治療とを比較、全原因・心血管疾患死亡率、心筋梗塞とは小程度もしくは影響のない状態。しかし、出血は増加。
安定・非心血管疾患では、プラシーボ、無治療比較で 、抗血小板は心筋梗塞予防できるが、死亡率への影響は不明で、low quality evidenceながら、minor bleeding増加する。