2013年8月2日金曜日

手術中創部防御カバーは無駄

多くの感染は、患者皮膚・粘膜、内臓からの内在性細菌の創傷コンタミネーションであり、創縁部をカバーして物理的バリアを作れば良いのではないかという考え。
 wound edge protection device とか “wound guard” と呼ばれ、手術中装着する。


Impact of wound edge protection devices on surgical site infection after laparotomy: multicentre randomised controlled trial (ROSSINI Trial)
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f4305 (Published 31 July 2013


21の英国の病院で行われた、多施設観察者ブラインド化ランダム対照研究

介入:手術中、 標準ケア vs wound edge protection device 比較

プライマリ・アウトカム:術後30日間内の手術創感染(7、30日目の盲験状態臨床医評価)
セカンダリ・アウトカム:QOL、入院期間、患者・手術特性のデバイス評価への影響

結論から言えば、wound edge protectionは、手術創感染率減少せず、故に、ルーチン使用は推奨できない




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インスリンボーラス注入自動計算注入補助装置

Use of an Insulin Bolus Advisor Improves Glycemic Control in Multiple Daily Insulin Injection (MDI) Therapy Patients With Suboptimal Glycemic Control
First results from the ABACUS trial
Ralph Ziegler,  et. al.
Diabetes Care July 30, 2013
Published online before print July 30, 2013, doi: 10.2337/dc13-0251



自動ボーラスアドバイザーはインスリンポンプ治療患者での血糖コントロールと関連。MDI(multiple daily insulin injection)治療患者での血糖コントロールと治療満足度についてそのインパクト評価、26週間前向きランダム化対照化複数国トライアル

介入群は、インスリン投与量計算のための、Accu-Check Aviva Expertメーター、集約化ボーラスアドバイザーを使用


対照群は、標準的な血糖計測とマニュアルボーラス計算

総計193名(対照群 n=93、 介入群 n=100)

対照群より、介入群で、A1c減少0.5%を超える比率高い (56.0% vs. 34.4%; P < 0.01)
治療満足度改善 (Diabetes Treatment Satisfaction Questionnaire scale) も有意に比率高い  (11.4 [SD, 6.0] vs. 9.0 [SD, 6.3]; P < 0.01)

血糖 50 mg/dL未満比率は両群とも2%未満。





FDA薬品安全性情報:アセトアミノフェンと重篤皮膚反応

FDA Drug Safety Communication: FDA warns of rare but serious skin reactions with the pain reliever/fever reducer acetaminophen
View and print full Drug Safety Communication
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm363041.htm
 (PDF - 130KB)

米国FDAはアセトアミノフェンと関連する、稀だが重篤な皮膚障害反応のリスクについて大衆向け情報提供


Stevens-Johnson Syndrome (SJS)、中毒性皮膚壊死症:toxic epidermal necrolysis (TEN)、急性汎発性発疹性膿疱症: generalized exanthematous pustulosis (AGEP)は致命的である。

処方薬だけでなく、OTC製品としても、多く流通する鎮痛・解熱薬。


皮膚発赤、発疹、水疱、皮膚表面の剥離が生じる可能性。これらの反応は、初回使用時を含め、どのタイミングでも生じる可能性がある。他のNSAIDs、例えばイブプロフェン、ナプロキセンなどでも同様の重篤反応有る場合がある。

医療従事者は、常に、この稀だが、重篤な副作用について、アセトアミノフェンを、この副作用と関連する他薬剤と同様、注意を払うべき。

FDA Adverse Event Reporting System (FAERS) のAgencyレビューからの情報、アセトアミノフェンと関連する重篤皮膚反応症例の医学文献からの情報に基づく




FDA Warns of Fatal Skin Reactions with Acetaminophen
Published: Aug 1, 2013
Medpage



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