https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/195626
Chlorthalidone was found to be superior to doxazosin and was previously reported after early termination of the doxazosin arm of the trial2017年ACC/AHA高血圧ガイドラインで、サイアザイドとサイアザイド様利尿剤が第1選択薬剤クラスト推奨されている。hydrochlorothiazideが最も多く処方されているが、ガイドラインでは
chlorthalidone is preferred on the basis of longer half-life and proven trial reduction of cardiovascular disease. However, to our knowledge there are no large, completed randomized clinical trials comparing these medications, although one is in progress.薬剤動態として半減期が長いことと少ないが心血管疾患低下トライアル報告があるとのこと、indirect network meta-analysisでchlorthalidoneの有効性優越の報告だが、大規模観察研究では同等
それでは、レアルワールドの世界では?
Comparison of Cardiovascular and Safety Outcomes of Chlorthalidone vs Hydrochlorothiazide to Treat Hypertension
George Hripcsak, et al.
JAMA Intern Med. Published online February 17, 2020. doi:10.1001/jamainternmed.2019.7454
Large-Scale Evidence Generation and Evaluation in a Network of Databases (LEGEND) 観察比較コホート研究;大規模propensity score層別化と ネガティブコントロールおよび合成ポジティブコントロールのキャリブレーションを使用した観察比較コホート研究
Chlorthalidone vs hydrochlorothiazide
主要アウトカムと測定項目
・プライマリアウトカム:急性心筋梗塞、心不全入院、虚血性・出血性卒中、上記3つに心臓突然死を含む複合的心血管疾患アウトカム 51の安全性アウトカムも測定
730 225人(平均[SD]年齢、51.5 [13.3]歳; 450 100女性[61.6%])のうち、36 918がクロルタリドンを調剤または処方され、149の複合結果イベントがあり、693 3089複合結果イベント。
心筋梗塞、入院心不全、または脳卒中の関連リスクに有意差は認められず、ヒドロクロロチアジドと比較したクロルタリドンの複合心血管アウトカムの較正ハザード比は1.00(95%CI、0.85-1.17)。
クロルタリドンは、有意に以下リスクが高い
- 低カリウム血症 (hazard ratio [HR], 2.72; 95% CI, 2.38-3.12)
- 低ナトリウム血症 (HR, 1.31; 95% CI, 1.16-1.47)
- 急性腎不全 (HR, 1.37; 95% CI, 1.15-1.63)
- 慢性腎臓病 (HR, 1.24; 95% CI, 1.09-1.42)
- 2型糖尿病 (HR, 1.21; 95% CI, 1.12-1.30)
クロルタリドンは、異常な体重増加と診断されるリスクが有意に低かった(HR、0.73; 95%CI、0.61-0.86)。
【結論】この研究より、クロルタリドンはヒドロクロロチアジドと比較して心血管系への有意なベネフィット関連あるとは言えない。
この知見から、高血圧初回治療薬としてクロルタリドン、ヒドロクロロチアジドどちらがより推奨されるかの支持することはできない。
高血圧専門家がいるはずなのだが、日本からクロルタリドンが消えた
関連:https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902211672225313
高血圧関連学会の人たち恥とおもわないのだろうか?
スポンサーの付かない薬剤には興味が無い?
糖尿病学会のメトホルミンの扱いと同様・・・ 日本の医学系学会ってなんだかなぁと思う