“視床下部で作られ下垂体から分泌されるオキシトシンは、労働をいとわず、世話を熱心にし 良両親・子供間のつながりを強くし、いわゆる、 "cuddle hormone" (抱擁ホルモン)とよばれている。” ← 初めて知った。
The Journal of Neuroscienceに掲載
Oxytocin Modulates Social Distance between Males and Females
The Journal of Neuroscience, 14 November 2012, 32(46): 16074-16079; doi: 10.1523/JNEUROSCI.2755-12.2012
プレスリリース解説:Hormone affects distance men keep from unknown women they find attractive Finding suggests oxytocin may promote fidelity
(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/sfn-had111312.php )
ヘテロ性癖男性 86名(25歳程度)にオキシトシン鼻スプレーを投与、その影響をみた研究
オキシトシン投与男性では、女性からの距離間を28-30インチが望ましいと答え、プラシーボの場合は20-24インチが望ましいとした。
René Hurlemann (University of Bonn)主導研究で、オキシトシンのcommitted relationship(貞節関係)への影響、すなわち、未知の女性へアプローチあるいはアプローチされたとき、その貞節関係に無い魅力的女性への距離をより大きくとることが判明した。
独身男性ではオキシトシンは影響を与えなかった。
具体的には、非独身男性では、オキシトシン投与にて、貞節関係以外のの女性との距離を10-15cmながく置こうとする。
オキシトシンは、鼻スプレー投与で行われている。
健康状態にある異性性的志向の有る男性へ鼻スプレーで、オキシトシンとプラシーボ投与。
45分後、魅力的な女性実験者を紹介され、その実験者は研究ボランティアに近づいたり離れたりする。実験者がどの程度の距離が適切かを質問し、その距離を指標とする。
動物実験では、一夫一婦制度の鍵のホルモンとして同定されていた。ヒトにも同様の効果があることが示されたとしている。
Oxytocin facilitates protective responses to aversive social stimuli in males.
Striepens N, et. al.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2012 Oct 30;109(44):18144-9. (
pubmed)
浮気防止ホルモン、一夫一婦制堅持ホルモン、つがい維持ホルモン・・・