2013年8月3日土曜日

STICH IIトライアル:早期手術は死亡率低下・6ヶ月後機能障害改善につながらない

“初期保存治療に比べ早期手術の方が良好であるという仮説”・・・否定



Early surgery versus initial conservative treatment in patients with spontaneous supratentorial lobar intracerebral haematomas (STICH II): a randomised trial
A David Mendelow,  et. al.
for the STICH II Investigators
The Lancet, Volume 382, Issue 9890, Pages 397 - 408, 3 August 2013

27ヶ国78センター、国際的平行群トライアル
ランダム化

例外として、脳室内出血のない特発性表層性脳内出血では、明らかな生存率アドバンテージ


ランダム化後12時間内の早期手術的血腫吸引と薬物療法を、初期薬物療法単独と比較 (必要とすれば、後に血腫吸引可能)


トライアルはマスク化されず、プライマリ・アウトカムは予後ベースの2分割アウトカム(良好、不良)(患者アンケート、6ヶ月後の8ポイント Extended Glasgow Outcome Scale (GOSE) )


601名中、307名が早期手術、294名が初期保存治療割り付け、それぞれ、298、291名6ヶ月時点でフォローアップ、297、286名を解析とした。


アウトカム不良率:早期手術群 174/297 vs 初期保存地医療 178/286
(59% vs 62%、 絶対差 3.7%(95% CI, -4.3 〜 11.6)、オッズ比 0.86 (0.62- 1.20) p= 0.367)

ドライアイ症状と疼痛感度の関連性 ・・・ ドライアイは、疼痛閾値を下げ、対疼痛耐性減弱

疼痛感度高く、疼痛耐用性が少ないこととは、涙液不足重症度、細胞ダメージ、心理的要素に加えドライアイ症状(DED)は相関する。
OED症状管理は複雑で、医師たちは眼の症状だけでなく、ホリスティックな面を考慮しなければならない。


Relationship Between Dry Eye Symptoms and Pain Sensitivity
Jelle Vehof, et. al.
JAMA Ophthalmol. 2013;():-. doi:10.1001/jamaophthalmol.2013.4399.

女性双生児1635名(20-83歳)住民ベースの横断研究
ドライアイの診断は、(1)医師によるDED診断、(2) 人工涙液処方、and/or (3)3ヶ月以上のドライアイ症状
Ocular Surface Disease Index (OSDI) アンケート689名
前腕熱刺激定量的感覚検査にて、疼痛感度 (heat pain threshold [HPT]) と疼痛耐用性 (heat pain suprathreshold [HPST])評価。

1622名中、438名(27.0%)をDEDとカテゴライズ

DED女性はHPT、HPST低下有意(p = 0.03、 0.003)。故に、DED女性はDEDの無い女性に比べ疼痛感度が高い。

OSDI上の疼痛症状と、HPT・HPSTの強い相関性あり (HPT:P = .008 、HPST:P = .003 )

加えて、中央値未満HPT被験者では、中央値以上被験者に比べ、2倍ほどDED疼痛症状を有する  (31.2% vs 20.5%;  オッズ比, 1.76; 95% CI, 1.15-2.71; P = .01)


そういえば、そうですね。ドライアイと肩こり・頸部痛の訴え同居することが多いような気がする。

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