2012年3月12日月曜日

割礼により前立腺癌リスク減少?

Source reference:
Wright JL, et al "Circumcision and the risk of prostate cancer" Cancer 2012; DOI:10.1002/cncr.26653.
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-102757.html

性体験前に割礼は、前立腺癌リスク減少

STDが前立腺癌リスクと関連しているのではないかという考察もされている


3399名(1755名の前立腺癌、1656名の対照)
割礼により15%前立腺癌発症リスク減少
侵襲性高低両群でも認められる

米国未成年喫煙:たばこ価格低下・電子タバコが悪影響! 、有害性メッセージの効果限界

どこかの国の総理大臣 未成年喫煙の疑いがかけられていると思う野田が・・・


Surgeon General of the United States (surgeongeneral.gov)

10代の喫煙の有害性公衆衛生問題について 899ページにおよぶ疫学、若年喫煙の影響・戦略に関する最新の研究をまとめたもの
http://www.surgeongeneral.gov/library/preventing-youth-tobacco-use/full-report.pdf



米国の状況として、健康キャンペーン後、1998年後10代の喫煙は激減したが、2007年から再び特定グループ、カテゴリーで増加しつつある。


就学年齢問題として、電子タバコの使用が高校生に広がり、黒人高校女子に喫煙率増加が見られること。反抗の行為で、悪いと言われることをあえて行うのが若者の性質。

たばこの有害性を知らしめる努力は大事だが、メッセージに対して心を開いている対象者にしか聞かない。

広告プロモーションの10億ドル毎年たばこ会社が拠出し、子供へのインパクトは計り知れない。

1998年の、たばこ会社との“ Master Settlement Agreement”は、若年者向けへ広告対象排除出会ったが、現在たばこ会社の広告戦略は価格低下効果であり、子供たちは値段低下は魅力的である。

対策上は限界があるが、いくつかの可能性がある。
1)未成年へのたばこ販売への法的引き締めアップ
2)たばこの値下げキャンペーンをやめさせること


アメリカって、未成年喫煙への対策はさほど積極的ではないようだ。未成年へのたばこ販売罰則化・厳格化なんてあたりまえすぎて・・・
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
それに、電子タバコの規制強化の話が欠けてる。

救急医療:頭部CT施行率は施設内でも医者毎にばらつきが大きい


the American Journal of Medicine 4月出版分らしい。

情報ソース:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/ehs-esn030512.php


単一のED施設内でさえ、非外傷性頭痛での、頭部CT利用にはばらつきがある
医者ごとにばらつきがあるということを強調したいらしい
 

Brigham and Women's Hospital 、 Harvard Medical Schoolの研究

単一施設内の頭部CTのばらつきは、 2009年の大都市学術系病院 成人限定ED 55281患者受診数
年齢、性別、緊急重症度、ED場所、疾患カテゴライズのばらつき蟻、医師に関しては経験年数、性別をカテゴリー化

頭部CT検査は8.9%で施行、医師毎の比率は4.4%から16.9%とばらつき
頭部CT受診数は男性、高齢、より緊急性の高い場合に行われている。
外傷患者。卒中フォロー患者、頭痛、他のタイプの外傷ではよりCTが行われている
早期研究と異なり、医師年齢、医師性別とCTオーダーに相関認めず
 
医師の診療スタイル、知識、リスク・

トレランス、他の要素で左右されるばらつきで、電子カルテを含むエイデンスベース臨床意思決定サポート研究去れ、検査の適正さ、医療の質の改善に寄与するだろう


この記事内容、薄っぺらすぎる。最後の電子カルテの部分の記述、統計学的有意差をもって示された事象をもって解説してるわけではない。解説の方がエビデンスにもとづいてないというのはどういうことなのだ?


参考:
電子カルテは医療費コスト増大につながる 2012年3月7日
http://kaigyoi.blogspot.com/2012/03/blog-post_3304.html 


コスト・ベネフィット概念なんて超越したアホな政治家が“リスクゼロ”が当然という ようなスタンス(e.g. “子宮頚がんゼロ”)という国、日本
一方では、過度な医療検査によるコスト増大を医者側の金儲けとミスリードする厚労省・マスメディア連合軍の存在がある。

くも膜下出血で見逃しを厳しく追及されるなら、医者は全員医療ミスで追及される ( 2011年 08月 19日 http://intmed.exblog.jp/13317616/)

日本なら、救急外来受診の頭痛には、100%のCTが行われてもおかしくない。
医療損害賠償は外来では診断による部分が半数(http://intmed.exblog.jp/12887115/)で、

神経所見は約だ立つず(ED受診・急性重症頭痛患者 2008年 04月 30日 http://intmed.exblog.jp/7060140/)、”バッドで殴られたように突然だったか?”、”こんな頭痛は人生上初めてか?”が重要(くも膜下出血:6時間内CT検査・専門医読影は感度極めた高い 2011年 07月 20日 http://intmed.exblog.jp/13108541/







PXRは血管内でも、薬物代謝・酸化ストレス防御的に働く


Pregnane X receptor regulates drug metabolism and transport in the vasculature and protects from oxidative stress
Cardiovasc Res (2012) 93 (4): 674-681. doi: 10.1093/cvr/cvr330 First published online: December 13, 2011

肝臓でのPXR、血管でも心血管疾患原因となる物質を体から守る働きをしているとのこと

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/qmuo-pdc030912.php


内因性、食事性、外因性化学物質は、血管機能障害に関連する。これらの化学物質に対する血管への防御メカニズムは不明。

pregnane X receptor (PXR)は、肝臓の薬物代謝transcription調整因子で、 生体異物へ対応輸送、血管構造での防御遺伝子プログラムと呼応し、血管を防御する働きがある。



血管防御の、新しいゲートキーパーとしての働きがある



CYP3A4 inducerとしてのPXRの役割、肝臓内でのメカニズムでは以前から報告
CYP3A4 Induction by Drugs: Correlation between a Pregnane X Receptor Reporter Gene Assay and CYP3A4 Expression in Human Hepatocytes
DMD July 1, 2002 vol. 30 no. 7 795-804 



デトックス詐欺に使われそうな話だなぁ・・・

MAO阻害剤抗うつ薬が白血病治療に?; トラニルシプロミンによるATRA感受性増強作用

MAO阻害剤であるtranylcypromine(TCP):トラニルシプロミン
 
ATRAと呼ばれるレチノイドはビタミンA誘導体で、e t(15;17)-associated PML-RARA fusionを特徴とする急性骨髄性白血病のサブタイプ(急性前骨髄球性白血病)治療に用いられる。
しかし、この治療は多くの急性骨髄性白血病には効果が無い。

TCPで、LSD1酵素阻害し、ATRA感受性を持たすように誘導する働きがある






ATRAの正常pro-differntiative functionを阻害する効果を利用した治療に期待が持てる報告

Inhibition of the LSD1 (KDM1A) demethylase reactivates the all-trans-retinoic acid differentiation pathway in acute myeloid leukemia
Nature Medicine(2012)doi:10.1038/nm.2661 Received 19 April 2011

4メチルイミダゾール:コーラなどのカラメル着色料 発がん性可能性のためレシピ変更

4-methylimidazole (4-MI とか  4-MEIとか)
カラメル着色、褐色を際出せるために用いる物質で、 Coca-Cola、 Diet Coke、 Pepsi-Cola、 Diet Pepsiでそれらを化学解析で検出。
Center for Science in the Public Interest(CPSI)は、非営利監視グループで、FDAに、硫化アンモニアカラメル着色をやめるよう要請していた(2011年2月)  。
 で、それに伴い、コカコーラ、ペプシ社ともレシピ変更とのこと

カリフォルニアでは対策されてたようだが、全米に広がるとのこと

アメリカの業界団体は不満気味で、ヒトでの発がん性の報告がなく、科学的証拠に基づくものではないと反論しているようだ
各メディアが先週末報道してた





ところで、仕事をしないで、役人の給料だけを消費するので有名な日本の“消費者庁”の対応は?

“メチルイミダゾール”検索してもなにもでてこない・・・昨年から米国で問題になってるはずだが・・・

税金だけを消費するだけの




・ 茶のしずく石けんアレルギー: 加水分解コムギ末グルパール19S  2011年 11月 15日
 http://intmed.exblog.jp/14009671/

“厚生労働省と消費者庁の連携がうまくいかず、問題の把握から注意喚起まで8カ月以上かかっていたこと”


・ 健康食品誇大広告の業者公表へ 消費者庁 2010年 12月 01日
http://intmed.exblog.jp/11642249/


・ 不健康エコナ問題・・・花王・厚労省・人間ドック学会・マスコミの罪 2009年 09月 17日
http://intmed.exblog.jp/8975035/

横隔膜機能障害

横隔膜機能障害
 

診断部分だけ抜き書き

Dysfunction of the Diaphragm
F. Dennis McCool, M.D., and George E. Tzelepis, M.D.
N Engl J Med 2012; 366:932-942 March 8, 2012



横隔膜透視 “sniff test” :鼻腔からのシャープな吸気努力による
横隔膜下方運動が正常、片側横隔膜麻痺では、麻痺側のparadoxical (cephalad) movement 片側では有効 両側横隔膜麻痺では有効でない 偽陽性は6%、偽陰性はFRC未満の呼気時の腹部筋肉の能動的収縮で生じる。


I)
正常肺活量 かつ 仰臥位肺活量低下 < 20%  ; Yes→ 両側横隔膜麻痺除外

↓No

II)
最大吸気圧  >80cm水柱(男性)、>70cm水柱(女性)
もしくは
Sniff negative inspriratory pressure >70cm水柱(男性)、 >60cm水柱(女性) ; Yes → 除外

↓No

III)特殊検査
超音波:横隔膜厚 > 2mm 及び 吸気時厚み増加>20%
もしくは
経横隔膜圧差 Pdi max  > 40cm水柱、 Twitch Pdi  > 20cm水柱

noteへ実験的移行

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