2014年3月12日水曜日

寄生虫学者・藤田紘一郎名誉教授 薬事法違反 ドグマ主義者の行き着くところ

見逃してたのだが・・・
プロポリス、がんに効く」 藤田名誉教授を書類送検
http://www.asahi.com/articles/ASG3B46BBG3BULOB00L.html
「プロポリスでがん細胞が自滅」などと紹介 「カイチュウ先生」を書類送検 神奈川県警 2014.3.10
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140310/kng14031019120004-n1.htm
この方、終始一貫、「寄生虫の世界からみた、衛生仮説主義者」ドグマ主義者である。

正しい部分もあるが、実証されてない部分まで猛進している気質の持ち主のようだ。

http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/86bb879f17894c0ba25f63901f2afc3f
藤田氏は、日本に帰った'72年から研究に没頭。その年、回虫とアレルギーの関係について初発表した。そして'77年には、回虫のアレルギー抑制物質を解明した。 実は、回虫の排せつ物中の『分子量2万の物質(ESC)』が人体においてIgE抗体をつくる機能を活性化させているのだそうだ。

ESCを調べると・・・確かにFcεRII/CD23発現促進する部分が有り、TH2サイトカイン 産生促進的に働く研究のラストネームがある。
Purified excretory-secretory component of filarial parasite enhances Fc epsilon RII/CD23 expression on human splenic B and T cells and IgE synthesis while potentiating T-helper type 2-related cytokine generation from T cells
 1994 Apr;81(4):507-12.

ただ、衛生仮説は、オーストラリアの疫学者の1989年David Strachanが述べたのが最初ということになってるはずで、このおっさんは最初から、変形版主張してたのだが、当時「寄生虫博士」として著作物が売れ、メディアで名前が売れてたため、日本ではこの藤田先生変形版説も有名となってしまった。







藤田紘一郎https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E7%94%B0%E7%B4%98%E4%B8%80%E9%83%8E

この人も、低Carb.ダイエット布教活動してたのかぁ
  • 『50歳からは「炭水化物」をやめなさい。』大和書房 2012/9
  • 50歳から始める 炭水化物ぬきレシピ [単行本(ソフトカバー)]


ノーベル賞2回のポーリング博士の行き着くところは「ビタミンC」健康万能ドグマだったから、研究者というのはそういうものなのかもしれない

オピオイド処方高リスク使用と過剰使用死の相関性

誤訳かなぁと思うほど、すごい処方回数や頻度。


日本でも、オピオイド・パーシャルアゴニスト(e.g. トラマドール)使用を含め使用範囲増大しており、怖いなぁと思ってるが、テネシー州のすごい処方率をみると・・・



Tennessee Controlled Substances Monitoring Program (TNCSMP) からのオピオイド処方患者のマッチ化症例対照研究

High-Risk Use by Patients Prescribed Opioids for Pain and Its Role in Overdose Deaths
Jane A. Gwira Baumblatt, et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 03, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2013.12711

2007年1月1日から2011年12月まで

テネシー住民の1/3が、1年間にオピオイド処方fill。オピオイド処方率は、100住民人年ごと108.3〜142.5と増加。

2011年中のテネシー全患者中、4処方者超 7.6%、4薬局超 2.5%、 100MME(モルヒネ100mg等価)を超えるオピオイド使用 2.8%。

オピオイド関連過剰投与死のリスク増加は4回以上の処方者の存在と相関(  (adjusted odds ratio [aOR], 6.5; 95% CI, 5.1-8.5)、4以上の薬局 (aOR, 6.0; 95% CI, 4.4-8.3)、100 MMEs超 (aOR, 11.2; 95% CI, 8.3-15.1)と相関。

過剰投与死亡の55%が1つ以上のリスク要素存在。


処方オピオイドの高リスク使用は、テネシーではその頻度多く、増加し、過剰投与死亡増加と関連する。

米国:貧血ケアの傾向:終末期腎障害への高齢者アプローチ

1995年から2010年の間に、終末期腎障害高齢者アプローチは、ESA(赤血球造血刺激因子製剤)使用頻度増加し、静注鉄補給も増加するが、輸血も増えている。


だが、ESAの使用ピークは過ぎている。


Trends in Anemia Care in Older Patients Approaching End-Stage Renal Disease in the United States (1995-2010)
Wolfgang C. et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 03, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.87

ESA(造血刺激薬剤)使用患者466,803名解析
全てのESA使用ESRD(終末期腎障害)発症比率は、1995年3.2%から2007年40.8%をピークに増加
その後、ESA使用は 2010年35.0%へ減少(1995年比較、 PR, 9.85 [95% CI, 9.04 - 10.74)]

ESA処方患者中、初回ESA仕様記録からESRDの期間中央値は1995年120日間から、2010年337日へ増加。

鉄剤注射使用は1995年1.2%から2010年12.3%へ増加 ; PR, 9.20 [95% CI, 7.97-10.61])

輸血比率は1995年20.6%から2010年40.3%と増加  ; PR, 1.88 [95% CI, 1.82-1.95])

平均ヘモグロビン濃度は、1995年9.5g/dL、2006年ピークで10.3g/dL、2010年9.9g/dL

腎性貧血ガイドライン(http://www.jsn.or.jp/ckd/pdf/CKD06.pdf)
1  腎性貧血の疾患概念   
 CKDでは比較的早期から,腎でのエリスロポエチン産生が低下し,腎性貧血を発症するため, 定期検査による早期発見が必要である 
2  腎性貧血治療の意義   
 腎性貧血の ESA(erythropoiesis stimulating agent 赤血球造血刺激因子製剤)による治療は, CKD に伴うさまざまな合併症予防・治療に有効であり,皮下注射にて早期に開始すべきであ る. 
3  腎性貧血治療の目標  
① 保存期慢性腎臓病の腎性貧血目標 Hb 値は,11 g/dL 以上とし,ESA の投与開始基準は複数回の検査で Hb値11 g/dL未満となった時点とする. 
② 貧血の過剰な改善は ESA 高用量投与による弊害など,生命予後の悪化をもたらす可能 性があるので,13 g/dL超をESA 減量・休薬基準とする.すでに心血管合併症を有する患者や, 医学的に必要と考えられる患者の上限は 12 g/dLにとどめる.
4  鉄剤の補給 
 保存期 CKD患者の鉄剤の補給は,原則経口投与とするが,不十分な場合には静注投与を行う.

カルシウム/ビタミンDサプリメントは脂質特性を改善する

更年期医療には、いんちきがつきものなんで、身構えるくせがついた。


サプリメントの一部にエビデンスがあるとしても、いわゆる臨床的アウトカムで無く、あくまでも検査値の改善効果のみ、現時点のエビデンスでも、特にマルチビタミンへは注意が必要だろう。




閉経女性では、長期カルシウム・ビタミンDサプリメントは、脂質特性の改善をもたらすという、WHI研究

6年フォローアップにて、LDL は4.46 mg/dL減少し、TG減少・HDL増加。
25-OH D3濃度は有意にLDL、HDL、TGと相関


25-OH D3高度ほど、LDL-C改善と相関するという仮説立証的と


Calcium/vitamin D supplementation, serum 25-hydroxyvitamin D concentrations, and cholesterol profiles in the Women's Health Initiative calcium/vitamin D randomized trial
Schnatz, Peter, et. al.
Menopause 2014; DOI: 10.1097/gme.0000000000000188.

CaDサプリメント:カルシウム成分 1000mg+ ビタミンD3 400IU
血中25OHD3、脂質特性をベースライン・ランダム後評価


2年後、25-OH D3濃度平均は、 38%増加 (95% CI 1.29 - 1.47, p < 0.001)
vs プラシーボ 18.2 ng/mL

LDL-Cは平均 4.46 mg/dL減少 (p = 0.03)

25-OH-D3濃度高いほど、HDL-C濃度増加と相関 (p = 0.003)し、LDL-C及びTG濃度低下と相関する  (P = 0.02 、 P < 0.001, respectively)


上記量は、サプリメント量としては標準的。
むしろこれより高濃度まで発売されており、ビタミンD中毒が心配なくらい。
いわゆるマルチビタミンは、余計なビタミンが入ってる製品が多くて、ベネフィットを打ち消す可能性があるので注意が必要?


ビタミン類は金の無駄遣い 2013/12/17

閉経後女性:サプリメントで死亡リスク増加 マルチビタミン、ビタミンB6・・・(カルシウムは例外)2011年 10月 11日

グルコサミン詐欺;変形性関節症に対する効果認めず、むしろ悪化示唆も・・・ ;仕事しない消費者庁・厚労省馬鹿役人たち!

ランダム化二重盲験プラシーボ対照化トライアル


"The joints on glucosamine study: the effect of oral glucosamine on joint structure, a randomized trial"
Kwoh C, et al
Arthritis Rheum 2014; DOI: 10.1002/art.38314.

ペンシルバニア南西部の201名の軽度・中等度の片側・両側膝痛(WOMAC疼痛スコア 25〜100)、69.2%は片側KL 2以上
プライマリアウトカムは、3T MRIの両側膝の軟骨ダメージの悪化減少(評価スコアシステム: WORMS(33)使用
セカンダリアウトカムは、骨髄病変(BMLs)と尿中CTX-IIの排泄量変化


グルコサミン群と対照群比較・WORMsスコアに対する軟骨病変減少補正オッズ比は、0.938 (95% CI 0.528, 1.666)

治療群比較で、対照群の方が、BMLs改善度高い  (aOR=0.537; 95% CI 0.291, 0.990)
しかし、BMLs悪化比率では差が無かった (aOR = 0.691; 95% CI 0.410, 1.166)

グルコサミンはCTX-II排泄減少効果示唆せず   (β = -0.10, 95% CI 0.21, 0.002).

結論:この短期研究では、グルコサミンによる構造的効果、すなわち、MRI形態計測、尿中CTX-II排泄などの効果認めず。



グルコサミン、コンドロイチンは股・膝関節痛へ臨床効果ありません2011年 04月 04日
グルコサミン、コンドロイチン単独・併用ともに症状・関節腔に効果与えず 2010年 09月 17日

効果の無い製品を自己責任だからとして、放置蔓延させている・・・無能かつ仕事しない消費者庁・厚労省

古くさいデータをいつまでもさらしてるな、ボケ!

とっととアップデートしろ!税金泥棒たちめが!
 ↓

https://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?24
・塩酸グルコサミンの経口摂取による、膝の痛み、変形性関節症、関節リウマチに対する有効性が指摘されているが、これらの情報は不十分であり、更なる検証が必要である (66) 。
硫酸グルコサミンは経口摂取で変形性関節症におそらく有効と思われる (66) 。硫酸グルコサミンの短期間の筋注も有効性が示唆されている (66) 。ただし、症状の急激な再発の予防や重篤な長期にわたる変形性関節症の痛みを緩和する目的には、経口摂取は効果がないと考えられる (66) 。膝に骨関節炎を持つ患者において、硫酸グルコサミン摂取者はプラセボ摂取者に比べて、痛みと機能を測定する値が改善したという報告があり、この効果は投与期間を数週間から3年までとした複数の研究で再現性があった (64) 。硫酸グルコサミン筋注を週2回、6週間投与でヒザ骨関節炎の症状が改善したというプラセボ対照試験の結果が報告されている (64) 。この効果は投与開始後5週間から現われ、投与中止の2週間後まで持続したという (64) 。

 (64) 健康食品データベース 第一出版 Pharmacist's Letter/Prescriber's Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳
(66) Pharmacist’s Letter/Prescriber’s letter Natural Medicine Comprehensive Database(2006)

米国FDA承認:片頭痛予防電気刺激デバイス

FDAが片頭痛予防デバイス承認


デバイスは、プラスティック製ヘッドバンドに類似し前頭部から両耳を横断し、前頭部中心に接着性電極を用い三叉神経を刺激したもの

患者は、しげきやマッサージ漢各区を感じ、18歳以上の20分以上毎日頭痛発作有る場合の適応 

臨床研究は、1ヶ月2回を超える片頭痛発作被験者67名にて片頭痛日数有意減少報告。
患者満足度53%。重大副事象認めず。


http://www.stx-med.com/






プラセボ対照なのだけど、sham-placeboされたかどうか確認必要。通電が分かれば意味がないし・・・



この疑念は払拭できたのだろうか? → http://www.skepticnorth.com/2011/10/evaluating-cefaly/

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note