2018年6月21日木曜日

メタボリックシンドローム;レジスタンス運動の心血管疾患リスク減少効果の検証不十分

メタボリックシンドローム(MetS)成人での好気的運動・レジスタンス運動、その組み合わせの効果

MetSのリスク管理、予防に関し、運動・身体活動がまずは求められている。好気的運動は間違いなく効果があるだろうが、レジスタンス運動は付加的に推奨されているだけで、またそのベネフィットは、実地検証文献レベルでは示されていない。


メタボリックシンドローム成人への運動効果としてのシステマティック・レビュー・メタアナリシス


Aerobic, resistance or combined training: A systematic review and meta-analysis of exercise to reduce cardiovascular risk in adults with metabolic syndrome
Atherosclerosis July 2018 Volume 274, Pages 162–171
https://www.atherosclerosis-journal.com/article/S0021-9150(18)30229-6/

16の介入、11研究(好気的運動 12、 レジスタンス運動 4)

好気的運動では、ウェスト径(-3.4 cm )、空腹時血糖(-0.15 mmol/L)、HDL (0.05 mmol/L)、トリグリセライド(TG) (-0.29 mmol/L)、拡張期血圧(-1.6 mmHg)、心血管フィットネス( 4.2 ml/kg/min.) において効果認める(P< 0.01、0.03、0.02、< 0.01、< 0.01)

レジスタンス運動ご有意な効果を認めず

サブ解析にて、好気的運動強度高まるほど、そして12週間以上週3日の施行で改善程度大きくなり改善指標増加する






左下段ののみ逆になってるので注意:右の方が運動効果有り
他は全て左の方が運動効果有り
A、B、Cの二分割では上が好気的運動、下がレジスタンス運動

左:上段からFig.2A ウェスト径、 Fig.2B 空腹時血糖、 Fig.2C HDL-C
右:同様、Fig.3A TG値、Fig.3B 収縮期血圧、 Fig.3C 拡張期血圧





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