2014年9月2日火曜日

糖尿病薬SU剤処方高齢者:抗生剤使用は低血糖増加させ、医療コストも増大させる

SU剤処方高齢者の抗生剤投与後の低血糖はかなり多く、合併症や医療コストをかさ上げする。


Hypoglycemia After Antimicrobial Drug Prescription for Older Patients Using Sulfonylureas
Trisha M. Parekh, et. al.
JAMA Intern Med. Published online September 01, 2014.


Texas Medicare 後顧的コホートにて66歳以上、glipizide、glyburide処方例
このうち最も処方された、16種の抗生剤一つでも処方フィルされた例

抗生剤暴露14日内低血糖ED受診を主要アウトカムとする

患者特性、抗生剤処方適応コントロール多変量解析にて
・clarithromycin (odds ratio [OR], 3.96 [95% CI, 2.42-6.49])
・levofloxacin (OR, 2.60 [95% CI, 2.18-3.10])
・sulfamethoxazole-trimethoprim (OR, 2.56 [95% CI, 2.12-3.10])
・metronidazole (OR, 2.11 [95% CI, 1.28-3.47])
・ciprofloxacin (OR, 1.62 [95% CI, 1.33-1.97])
以上が、非相互作用抗生剤とくらべ低血糖率高い。

NNHでは、 clarithromycin 71からciprofloxacin 334まで

高齢、女性、黒人/ヒスパニック民族、合併症多い場合、低血糖既往がリスク要素


2009年、SU剤処方患者の28.3%でこれら5つの抗生剤の一つが処方され、低血糖の13.2%がこれらSU剤処方と関連。


5薬剤服用による、低血糖による治療追加コストは、$30.54。


デング熱:不顕性感染比率

時間ができたので、気になってた、表題部分のテーマをメモ


日本では不明の記載が一般的


デングウイルスに感染しても症状の出現しない例(不顕性感染)も多いようですが、その頻度については不明です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/kakuron03.html


デングウイルスに感染した場合、かなりのパーセントのヒトが不顕性感染に終わると考えられている。しかし, 実際,感染者のどのぐらいの率が不顕性感染として終わるかということはよくわかっていない。
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm


だが、米国のCDCでは約半数と記載

Asymptomatic Infection: As many as one half of all dengue infected individuals are asymptomatic, that is, they have no clinical signs or symptoms of disease. 
http://www.cdc.gov/dengue/clinicallab/clinical.html






特異的検査をしないかぎり、undifferentiated feverとして処理される。特異的身体所見やルーチン検査での特異所見がないから。



これが正しいとするなら、今回の事案でも 、不顕性感染後、各地の蚊にばらまかれてる可能性もある。特異的症状・検査所見ないため、医療の現場に混乱が生じるかもしれない。



ターニケット試験陽性などの出血性(DHF)でないかぎり 、さほど死亡率は高くないのが、安心材料か?

無糖尿病・無CVD対象 RCT: 低炭水化物 vs  低脂肪食 ・・・ 動脈硬化指標でも優位性

1年間というスパンでは、低炭水化物ダイエットの優位性が、単に減量効果だけでなく、動脈硬化指標にも明らかになった。

"Effects of low-carbohydrate and low-fat diets: a randomized trial"
Bazzano L, et al
Ann Intern Med 2014; DOI:10.7326/M14-0180
http://annals.org/article.aspx?articleid=1900694

【被験者】臨床的心血管疾患・糖尿病無し148名男女

【介入】低炭水化物(40g/日未満) 、低脂肪(総エネルギー30%未満(飽和脂肪酸7%未満)

両群ともトライアル中規則正しい間隔で食事カウンセリング

【測定】体重、心血管リスク、食事構成データ収集(0、3、6、12週)


【結果】
低脂肪群:60名(82%完遂)
低炭水化物群:59名(79%完遂)


12ヶ月時点で、 
低炭水化物食群では、低脂肪食群に比べ 
体重減少著明 (変化量平均, −3.5 kg [95% CI, −5.6 to −1.4 kg]; P = 0.002) 
脂肪量減少(変化量平均, −1.5% [CI, −2.6% to −0.4%]; P = 0.011) 
総コレステロール/HDL比 (変化量平均, −0.44 [CI, −0.71 to −0.16]; P = 0.002) 
中性脂肪 (変化量平均, −0.16 mmol/L [−14.1 mg/dL] [CI, −0.31 to −0.01 mmol/L {−27.4 to −0.8 mg/dL}]; P = 0.038)  
以上減少


HDL (変化量平均, 0.18 mmol/L [7.0 mg/dL] [CI, 0.08 to 0.28 mmol/L {3.0 to 11.0 mg/dL}]; P < 0.001) 増加

noteへ実験的移行

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