Associations of brain lesions at autopsy with polysomnography features before death
Rebecca P. Gelber, et. al.
Neurology Published online before print December 10, 2014,
doi: 10.1212/WNL.0000000000001163 Neurology 10.1212/WNL.0000000000001163
http://www.neurology.org/content/early/2014/12/10/WNL.0000000000001163.short
目的: 高齢者において、睡眠呼吸障害、夜間低酸素、睡眠構造変容が認知症関連神経病理の発症にいかに関わるか?
研究方法:
Honolulu-Asia Aging Study:日系アメリカ人(ホノルル在住日系アメリカ人前向きコホート)
1999-2000年に行われたポリソムノグラフィー施行・2010年までに死亡(死亡までの平均年数 6.4年間)の167名被験者(平均年齢84歳)における剖検脳病変調査 (Braak stage、 neurofibrillary tangle と neuritic plaque 数、 microinfarct、 generalized brain atrophy、
lacunar
infarcts、 Lewy 小体 [LBs]、青斑核のニューロン減少・グリオーシス )
ポリソムノグラフィー指標には、AHI,無呼吸・低呼吸時間数、低酸素時間、最小酸素飽和度、徐波睡眠(SWS)時間、覚醒数
結果:
酸素飽和度95%未満睡眠時間の4分位比較最大vs最小で、微小梗塞高レベル(補正オッズ比 [OR] 3.88 , 95%信頼区間 1.10-13.76)
SWS時間数多いほど、全般的脳萎縮少ない (SWS睡眠中%比率時間最大VS最小4分位比較 補正 OR 0.32, 95% CI
0.10–1.03 )
LBは、SpO295%未満%sleep多いほど少ない (4分位比較 補正OR 0.17, 95% CI 0.04–0.78 ).
REM中の最小酸素飽和度が高いほど、青班核gliosis少なく、ニューロン減少も少ない。
Cognitiv e scoreは、SWS時間数多い男性では少ない。
結論: 夜間低酸素少ないほど、徐波睡眠時間数少ないほど、微小梗塞、脳の萎縮発症少ないという知見。しかし、アルツハイマー病巣やLBに関しては関連性明らかでない。