2016年2月3日水曜日

ジカ熱:STDとしての側面

ジカ熱は蚊媒介だけではない可能性

米国CDCには・・・
http://www.cdc.gov/zika/transmission/index.html

3つの感染ルート報告が記載されている
・蚊
・稀に、母子感染
・性的接触経由



不顕性もしくは非重篤感染が主といえる感染症
知らず知らずにヒト・ヒト感染を生じる可能性ある

CDCはZikaウィルス感染予防は蚊対策と共にコンドームの使用を勧めている

https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2016/02/02/dallas-reports-case-of-zika-spread-through-sexual-transmission/




カトリックの多い国で、社会的問題としての側面も出現は想像できた
Zika's no-pregnancy warnings put Catholic teachings under pressure
http://www.csmonitor.com/World/Global-News/2016/0203/Zika-s-no-pregnancy-warnings-put-Catholic-teachings-under-pressure

剖検報告:老人において海産物摂取は脳内水銀濃度増加をもたらすが、認知症・脳梗塞病理所見減少をもたらす 但し、APOE ε4キャリアのみ

フィッシュオイル、魚油サプリメントでは効果認めてません・・・と、先に書いておこう


そして、やはり魚の摂取は脳内の水銀濃度増加に関わるということも・・・故に、小児以下ではマグロなんてたらふく食べさせるべきではない(回転寿司屋のテレビシーンで時に見かけるが、子供がマグロ食べる・・・親を含めた周囲の見識の低さを嘆きたくなる)




だが、老人においては、海産物摂取は直接脳内の水銀蓄積と関連あるものの、アルツハイマー病やマクロ脳梗塞予防効果が剖検で確認された



ただし個別感受性があるようで、APOE ε4キャリアのみに認知症予防効果認める
ここが重要なのに 要約では、付け足しのように書かれてる


 MedPageのタイトルの方がマッチする・・・
Seafood Appears Neuroprotective in APOE4 Carriers
No increase in brain pathology seen with higher mercury levels
http://www.medpagetoday.com/Neurology/AlzheimersDisease/55961

横断研究のため評価に限界があるが、今後、ApoE層別化戦略で認知症予防役立つだろうか?


Association of Seafood Consumption, Brain Mercury Level, and APOE ε4 Status With Brain Neuropathology in Older Adults 
Martha Clare Morris,  et. al.
JAMA. 2016;315(5):489-497. doi:10.1001/jama.2015.19451.
【序文】  シーフード食品消費が多くの健康ベネフィットのため推奨されているが、神経毒である水銀を含むことに懸念が存在する。

【目的】海産物摂取消費が、脳内水銀レベルと相関するか否か、俣、海産物摂取消費が脳の神経病理と関連するかどうかの検証目

【デザイン・セッティング・被検者】the Memory and Aging Project clinical neuropathological cohort study、2004-2013年における、死者横断解析。被検者はシカゴの退職コミュニティ・優良賃貸住宅居住者。研究は554名死亡被検者のうち剖検286名(51.6%)。
平均年齢(SD)は89.9(6.1)歳、女性 67%(193)、平均(SD)教育経験年数14.6(2.7)年間

【介入暴露】海産物摂取量評価:死亡前平均年数4.5年間の食事回数アンケートによる1回測定評価

【主要アウトカム・測定項目】 認知症関連病理は、アルツハイマー病、レビー小体、macro梗塞、micro梗塞。海産物食事摂取、n-3脂肪酸を食事回数アンケートにて死亡前年数年時評価
水銀・セレニウム組織濃度をinstrumental neutron activation analysis(中性子放射化分析 )にて測定

【結果】544名の被検者中286名剖検において、脳水銀濃度は1週あたりの海産物食事摂取量と相関  (ρ = 0.16; P =0 .02) 
年齢、性別、教育、総エネルギー摂取量補正モデルにて、海産物食事摂取量(1週あたり1meal以上)で、老人斑(neutric plaque)濃度を含むアルツハイマー病病理の少なさと有意相関 (β = −0.69 score units [95% CI, −1.34 to −0.04])、神経原線維濃縮体(neurofibrillary tangle)の重症度・広がりの少なさと有意相関 (β = −0.77 score units [95% CI, −1.52 to −0.02])、アルツハイマー病定義の神経病理所見の少なさと有意相関(β = −0.53 score units [95% CI, −0.96 to −0.10])  
しかし、アポリポ蛋白Eキャリア (APOE ε4) にのみの所見

α-リノレン酸 (18:3 n-3) の摂取レベル高値ほど、脳のmacro梗塞オッズ比低下  (3分位オッズ比  3 vs 1, 0.51 [95% CI, 0.27 to 0.94]) 
フィッシュオイル、魚油サプリメントは神経病理マーカーのいずれとも統計学的有意相関せず 
水銀濃度増加は脳の神経病理レベル増加と統計学的有意相関なし

【結論と知見】横断分析にて、中等度程度の海産物摂取量では、アルツハイマー型認知症神経病理所見減少と相関。海産物摂取は脳内水銀濃度増加と相関するが、これらのレベルは脳神経病理とは相関せず

State-Of-The-Art ;糖尿病患者の冠動脈性心疾患リスクは不均一

JACCの生涯学習素材でもある、無症状糖尿病患者の心血管リスク評価:State-Of-The-Art


もしカルシウムスコアが高ければ、機能的ストレステスト必要


糖尿病患者の25%〜30%では心血管リスクが低く、冠動脈性心疾患リスクは以前想定されていたより低いという新しいエビデンス
糖尿病患者には心血管リスクの不均一分布があり、一律の治療する前にリスク層別化が必要となる





Noninvasive Cardiovascular Risk Assessment of the Asymptomatic Diabetic Patient
The Imaging Council of the American College of Cardiology
State-Of-The-Art Pape February 2016
CME
Matthew J. Budoff,  et. al.
J Am Coll Cardiol Img. 2016;9(2):176-192.






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