2019年3月8日金曜日

メンデルランダム化法:テストステロン補充療法は男性においては血栓塞栓・心不全・心筋梗塞リスク

諸外国の文献をみると、日本では、泌尿器科系学会・婦人科系学会のみならずは老年医学系学会も、ホルモン補充療法に関して、ポジティブな記載やコメントが多く、バランスを欠いているのを感じる(勝手な思い込みかもしれないが・・)。
Menpaseという言葉なんて悪ふざけだと思うのだが・・・



テストステロン補充療法(TRT)の役割は熱く議論されているが、genetic variantsを用いたmedian randomisation法は天から振ってきたランダム化法ということで様々な知見で利用されている。

この手法を用い、男性でのTRTの心血管疾患リスクについて報告



Association of genetically predicted testosterone with thromboembolism, heart failure, and myocardial infarction: mendelian randomisation study in UK Biobank
BMJ 2019; 364 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.l476 (Published 06 March 2019)
Cite this as: BMJ 2019;364:l476


イギリスの  Reduction by Dutasteride of Prostate Cancer Events (REDUCE) randomised controlled trial
CARDIoGRAMplusC4D 1000 Genomes based genome wide association study

血栓塞栓 13,691 (6208 men, 7483 women)、心不全 1688(1186, 502),、心筋梗塞 12,882 (10 136, 2746)

男性で、 JMJD1C  遺伝子領域による変異による遺伝的予測内因性テストステロンは血栓塞栓と正の相関(オッズ比/単位 log transformed testosterone (nmol/L) 2.09, 95% 信頼区間 1.27 - 3.48)、同様、心不全 (7.81, 2.56 - 23.8)と同様、しかし、心筋梗塞では認めず(1.17, 0.78 - 1.75)

関連性女性では明確でない

確認研究にて、遺伝的予測テストステロン(based on JMJD1C  遺伝子領域)で心筋梗塞も正の相関 (1.37, 1.03 - 1.82)


アウトカム関連において、過剰なheterogeneityは遺伝子変異間において認めず

SHBG遺伝子領域の寄与的なpleiotropic variantsによるテストステロン予測ではアウトカムとは関連性認めず








観察研究で閉経後女性への経口ホルモン療法のアルツハイマー病リスク増加軽度関連

解釈上注意が必要だと思う

Use of postmenopausal hormone therapy and risk of Alzheimer’s disease in Finland: nationwide case-control studyBMJ 2019; 364 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.l665 (Published 06 March 2019)
Cite this as: BMJ 2019;364:l665





アルツハイマー病を克服するヒントは「脳の自己再生力」にあった?

  この研究は、 ヒト成人の海馬 における 未成熟ニューロン の存在とその役割を最新の解析技術で解明したものです。科学者たちは、健康な高齢者、アルツハイマー病患者、および病理がありながら認知機能を維持している**「レジリエンス」**群の脳を比較しました。その結果、成人脳の未成熟ニ...