2014年7月4日金曜日

25分間瞑想で、ストレス処理能力増加!

禅宗を極めるには何十年かかるか分からない。しかし、マインドフルネス瞑想はわずか25分で大幅にストレス解消することが可能となる。


 mindfulness-based stress reduction (MBSR) program開発者、 Jon Kabat-Zinn(マサチューセッツ大学)は、自分の思考、感情、体感、周囲環境を瞬間瞬間意識することであり、過去や将来に思いをはせるのではなく、現時点の瞬間に意識を集中させることである。

瞑想は、ストレス処理能力を増加させる、ただ、奇異なことに、唾液中コルチゾールを増加させる。

Brief mindfulness meditation training alters psychological and neuroendocrine responses to social evaluative stress
J. David Creswellemail,  et. al.
Psychoneuroendocrinology Volume 44, Pages 1–12, June 2014


目的:
簡易マインドフルネス瞑想トレーニング介入により、Trier Social Stress Test (TSST) に対する、自己評価心理学的及び神経内分泌反応の緩和効果が若年成人ボランティアで見られるか。また、マインドフルネスの事前存在レベルにより、簡易マインドフルネス瞑想トレーニングのストレス反応への効果がどう変わるか?


方法:
66名の被験者を
・ 簡易3日(25/日)マインドフル瞑想トレーニング
・ 分析的認知トレーニングコントロールプログラム(語彙分解、リラックス状況で、詩を分析するタスク)
に割り付ける

TSST、標準化研究室社会評価的ストレス暴露タスクを全例受けて、三回目のマインドフルネス瞑想もしくは、認知トレーニングセッションを受ける。社会的評価ストレス暴露セッション中に、心理的(ストレス認識)と生物学的(唾液コーチゾル、血圧)ストレス測定を収集。


結果:簡易マインドフルネス瞑想トレーニングは、認知トレーニング比較プログラムと比較し、自己評価心理ストレス反応を減弱させるが、TSSTに対する唾液コーチゾル反応は増加させる。


事前から存在するマインドフルネスの程度が低い被験者で、マインドフルネス瞑想トレーニングを受けた場合、TSSTに対するコーチゾル反応性は特に高い。


TSST反応による収縮期、拡張期血圧の変化、主要、インタラクティブな影響なし


結論としては、簡易マインドフルネス瞑想トレーニングは、自己評価心理ストレス反応を緩和することが示唆され、このパターンは、社会評価ストレスへのコーチゾル反応性は増加する。


ストレス存在を唾液コーチゾルで評価されることが多いが、ストレスへ上手な反応がなされている場合により増加するとしたら・・・なんの指標になるの?

中国・灸(きゅう)療法の変形性膝関節症治療ランダム化二重盲検プラシーボ対照臨床トライアル

中国・灸(きゅう)療法の変形性膝関節症治療ランダム化二重盲検プラシーボ対照臨床トライアル


こういうのって、盲検手法が最大の問題


active moxibustion (n = 55)
sham moxibustion control (n = 55)

at acupoints Dubi (ST 35)
extra-point Neixiyan (EX-LE 4)
Ashi (tender) point
週3回×6週間




"Effectiveness of moxibustion treatment as adjunctive therapy in osteoarthritis of the knee: a randomized, double-blinded, placebo-controlled clinical trial"
 Zhao L, et al
Arthritis Res Ther 2014; doi:10.1186/ar4590.

Western Ontario and McMaster University Osteoarthritis Scale (WOMAC VA 3.1) criteriaにて評価



WOMAC疼痛スコアは、対照群に比べ、active群で、改善
weeks 3 (P = 0.012)、6 (P < 0.001)、12 (P = 0.002)、24 (P = 0.002)

WOMAC身体機能スコアは、同様に、 week 3 (P = 0.002)、 6 (P = 0.015)、 12 (P < 0.001)で改善、しかし week 24 (P = 0.058)では改善せず。

患者と実施者のブラインド化は肝前で、副事象は認めず


末梢動脈疾患:ダークチョコレートで、歩行時間・距離、血管拡張関連マーカー改善

NADPHの触媒サブユニットNOX-2は、活性酸素、ROS形成の鍵役割で、FMDの障害を示唆することもある。ダークチョコレートは、NOX2-介入酸化ストレスのdown-regulatingを通して、動脈拡張的に働く。臨床的にも、末梢動脈疾患(PAD)患者の歩行autonomyを改善することがしめされた。


ダークチョコレートを食べるだけで、歩行距離1-2割増加と言うだけでもすごい!



Dark Chocolate Acutely Improves Walking Autonomy in Patients With Peripheral Artery Disease Lorenzo Loffredo, et. al.
J Am Heart Assoc. 2014; 3: e001072
doi: 10.1161/​JAHA.114.001072


FMD、血中 isoprostanes、 nitrite/nitrate (NOx) 、 sNOX2‐dp、血中 NOX2 活性、最大歩行距離、最大歩行時間を20名のPAD(男性14名、平均年齢 69±9歳)

ダークチョコレート40g(ココア85%超)と、ミルクチョコレート40g(ココア 35%以下)に割り付け
単盲検


ベースラインと、チョコレート摂食後2時間を比較。


ダークチョコレート摂食により、最大歩行距離 11%、最大歩行時間 15%、血中NOx 57%増加し、血中イソプロスタン濃度 -23%減少、 sNOX2-dp -37%減少。

ミルクチョコレートでは上記指標有意差無し

多線形回帰分析にて、Δ最大歩行距離は、Δ最大歩行時間、ΔNOXと相関する。
in vitro研究にて、ポリフェノール混合物培養HUVECで、優位にNO増加させ、E-selectin減少、VCAM1減少が示された

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note