2013年9月17日火曜日

【健全なライフスタイル変化により細胞変化】テロメア長・延長へ

全般的なライフスタイル改善により、前立腺がん低リスク判明組織内のテロメラーゼ活性とテロメラーゼ長改善する

食事、運動、ストレスマネージメント、社会的サポートという包括的介入プログラム


ベースラインからの相対的テロメア長延長は、介入後、テロメア/single-copy gene比(T/S単位)長 中央値(IQR 0.05-0.11)延長。
しかし、対照群は減少  (−0·03 T/S units, −0·05 to 0·03, 差 p=0·03)

2群からのデータを組み合わせたところ、ライフスタイル・アドヒアランス変化は年齢補正後の相対的テロメア長と有意相関し、フォローアップでの長さとも有意相関 (ライフスタイル変容アドヒアランススコア改善%比率毎  T/S units increased by 0·07, 95% CI 0·02—0·12, p=0·005) 
5年後、ライフスタイル介入群では、テロメラーゼ活性は0.25低下 (—2·25 to 2·23) 。対照群では1.08低下 (relative risk 0·93, 95% CI 0·72—1·20, p=0·57)。



"Effect of comprehensive lifestyle changes on telomerase activity and telomere length in men with biopsy-proven low-risk prostate cancer: 5-year follow-up of a descriptive pilot study"
 Ornish D, et al
Lancet Oncol 2013; DOI: 10.1016/S1470-2045(13)70366-8. 


テロメア長 減少率改善ではなく、延長


コリンエステラーゼ阻害剤やメマンチンのMCIへの効果エビデンスありません

軽度認知障害、MCIを、軽度認知症と訳しているところもある。意図的なのかわからないが、過剰投薬につながる誤訳

営業活動が狭まれてるためか、MRたちの製品紹介に関してだましの手口が巧妙化していると感じることが多い。特に認知症薬剤と骨粗鬆症薬剤、OAB、機能的胃腸症などの製薬会社の宣伝・・・異常なのが多くなったなぁ。直接生命と関わらない薬剤ということを無視して、異常な宣伝を行う連中(e.g.  【骨粗鬆症診療】企業人としては正しいのかもしれないが、医療関係に関わってほしくない医療情報担当者 )


Efficacy and safety of cognitive enhancers for patients with mild cognitive impairment: a systematic review and meta-analysis
Andrea C. Tricco, et. al.
First published September 16, 2013, doi: 10.1503/cmaj.130451
CMAJ September 16, 2013 cmaj.130451 


cognitive enhancerという過剰宣伝薬剤、コリンエステラーゼ阻害剤・メマンチンは、認知症治療薬剤として使用認可されているが、MCIへの効果は現時点で不明。有効性・安全性のシステマティックレビュー記事
15554タイトル、1384フルテキスト記事をスクリーン師、8つのRCt、3つの会社関連の報告

Cognitive enhanceは、認知機能への効果有意差認めず
・Mini–Mental State Examination: 3 randomized clinical trials [RCTs], mean difference [MD] 0.14, 95% 信頼区間 [CI] –0.22 to 0.50
・Alzheimer's Disease Assessment Scale — cognition subscale: 3 RCTs, standardized MD –0.07, 95% CI–0.16 to 0.01])
・機能 (Alzheimer's Disease Cooperative Study activities of daily living inventory: 2 RCTs, MD 0.30, 95% CI –0.26 to 0.86) 
Cognitive enhancerは吐気、下痢、嘔吐に関してプラシーボより高リスク。



直接生命に関わらない薬剤が多く出現している。骨粗鬆症薬剤とか、認知症関連薬剤などは特にマーケット規模が大きいわりに、真の効果に疑問をもつ。
「あんた、認知機能に問題があるからアリセプトだしとくね」、とか、「骨粗鬆症だから骨粗鬆症の薬出すね」とか、日本だけじゃなく世界中でやられていると思うと・・・
認知症診断根拠や骨粗鬆症診断根拠をレセプト必須にすれば過剰投薬制限できると思うのだが・・行政のやる気次第

にきびガイドライン:公平性疑念

Pediatrics誌・別刷 

Evidence-Based Recommendations for the Diagnosis and Treatment of Pediatric Acne
Pediatrics Vol. 131 No. Supplement 3
pp. S163 -S186  (doi: 10.1542/peds.2013-0490B) 


ガイドライン原稿記載の15名委員のうち13名が関連する会社からのコンサルタント・講演報酬を受け取っていた、ガイドライン開発機構そのものが関連団体から98%もの費用を捻出してたわけで、まぁ公平性に疑念が残るのは当たり前。

特に、American Acne and Rosacea Society (AARS) とGalderma Laboratoriesの関連。52万8千米ドルをAARSは受領。

日本の学会出版ガイドラインも、最終的には、製薬会社の強制購入させて捻出させてる部分もある訳で、このにきびガイドラインだけじゃなく、臨床ガイドラインのあり方自体に問題がある訳で・・・


ガイドラインでは、年間1700米ドルもの処方薬剤推奨している一方、benzoyl peroxideはOTC製品で年間80米ドル未満のコストで有効性が確認されている。

疑念を主張する、JAMA誌前エディター、Catherine DeAngelisというJohns Hopkins School of Medicine小児科教授
http://www.medpagetoday.com/Pediatrics/GeneralPediatrics/41618






学会ガイドライン出版団体の寄付金詳細公表されるべきで、利益相反、透明性担保されるべきだろう。テレビCMでよく見聞きする、「なんたら学会推奨」と表示される場合、特に、その必要性を感じる。

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note