2013年3月16日土曜日

【武田・悲報】合成DHAは、魚油由来DHAとは異なる :サプリメントや製剤含有DHA成分は所詮インチキ

武田製薬期待(笑)の新薬、ロドリガにとって、悲報! ・・・やっぱり手を出してはいけない分野だったのでは・・・
武田が発売する高脂血症薬は製薬業界の“タマ不足”を象徴
http://diamond.jp/articles/-/28815
健康食品に毛の生えたようなもの」であるエパデールを上回れないロドリガ

Medpage(http://www.medpagetoday.com/LabNotes/LabNotes/37911)解説

長鎖ω3脂肪酸(ドコサヘキサエン酸、DHA)は、確かに、血管平滑筋の特異的イオンチャンネルにベネフィット作用を示す。カリウムイオンが細胞外に存在すると、血管拡張性にはたらき、血圧には良好な働きをする。ペンシルバニア大学のToshinori Hoshiらの報告

Omega-3 fatty acids lower blood pressure by directly activating large-conductance Ca2+-dependent K+ channels
Published online before print March 4, 2013, doi: 10.1073/pnas.1221997110 PNAS March 4, 2013 201221997


合成DNAは、短鎖バージョンであり、イオンチャンネル活性化機能が無いという報告

すなわち、本来の結合後のイオンチャンネル活性化が見られない。
合成DNAじゃ、意味ないよという報告。


Mechanism of the modulation of BK potassium channel complexes with different auxiliary subunit compositions by the omega-3 fatty acid DHA 
PNAS 2013 ; published ahead of print March 4, 2013, doi:10.1073/pnas.1222003110 


世間を騒がすKYOTO HEART STUDYと同じ手法の"前向き無作為化非盲検化比較試験(PROBE法)"であるJELLISもさほど威張れる研究では無いと思うけど・・・

DHAのせいで、追試的減少効果認めなかったんだと持田は言い訳しそう。

ω3不飽和脂肪酸(DHA、EPA) 二次予防効果に疑問 2012年4月10日
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/04/dhaepa.html



さしあたり、DHAもEPAも、食事からとるようにしましょう・・・

 

COPD:医療リソース消費需要高い

北米の話だが、COPD患者の医療サービス利用率は一般の人たちより随分高く、入院 63%、 救急受診 85%、通院 48%ほど多い。

Quantifying Health Services Use for Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Andrea S. Gershon, et. al.
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2013; 187: 596-601. First published online
 January 17, 2013 as doi:10.1164/rccm.201211-2044OC

医療サービス非均衡需要がCOPD患者ではみられるという結論。


私の地域では、COPD患者をどうやって診断・診療して良いのかさえわかってない医療機関多すぎるけど・・・ しかも、無知である自覚がないからどうしようもない

CTによる気腫指標:%LAAは、死亡率、呼吸器系・心血管系死亡率と相関;気道壁指標は独立影響なし

CTによる肺気腫・気道壁厚(Airway wall thickness;AWT)の死亡率への影響

Mortality by Level of Emphysema and Airway Wall Thickness
 Ane Johannessen, et. al.
 Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2013; 187: 602-608. 

8年間の死亡率と、CT測定気腫・AWTの関連性調査

ノルウェーの、GenKOLS study ( 2003–2005)で、947名の喫煙既往者(COPD 49名)、死亡統計収集。

CT emphysema % low-attenuation areas (%LAA)と、AWT標準化測定T (AWT-Pi10)

8年間フォロアップ死亡率は15%
%LAA<3未満 4%
%LAA3−10 18%
%LAA10以上 44%

補正後、中等度・最大気腫比率群では、最小気腫比率群に比べ、生存率19ヶ月短い

%LAA10以上では、最小気腫比率群に比べ、呼吸器系死亡率は33ヶ月、心血管系死亡率は37ヶ月短い

%LAAとがん、肺がん死亡率に有意相関認めず

AWTは死亡率に関して独立した予測因子とならないが、気腫病変との正の相関関係認めた

Blue Bloater(気管支炎型)は、Pink Puffer(気腫型)より予後悪いというイメージがあったのだが、予後相関性は、気腫比率評価が大事なようだ。
 
CT値(Housefield Unit: HU)は、空気が1000、水が0として、その間の比重とCT値が直線関係になるよう設計されている。従って、比重(X)とCT値(Y)の関係は(X=1+Y/1,000)で示される。正常肺野のCT値の平均は、約−700HU、すなわち比重が約0.30である。一方、肺気腫病変のCT値は約−960HU以下なので、比重は約0.04以下になる。・・・CT画像を有効に利用するには,肺気腫の程度を定量的に評価することが重要である.これに対してSakaiら(CHEST. 1994;106(5):1319-1325. doi:10.1378/chest.106.5.1319)は,肺野を自動抽出して,LAA%を算出するプログラムを開発した。 
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/97/6/97_1214/_pdf )

  

Quantifying the Extent of Emphysema: Factors Associated with Radiologists’ Estimations and Quantitative Indices of Emphysema Severity Using the ECLIPSE Cohort; Hester A. Gietema, et.al.on behalf of the Evaluation of COPD Longitudinally to Identify Predictive Surrogate
Endpoints (ECLIPSE) investigators
http://www.vidadiagnostics.com/clinical_studies/docs/QuantifyingExtentEmphysemaECLIPSE.pdf

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