肥満に関連する77SNPs
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4382211/
肥満の遺伝的リスク高い場合は、長期健康食遵守で、肥満遺伝リスク少ない場合より、却って減量効果認めた。
Improving adherence to healthy dietary patterns, genetic risk, and long term weight gain: gene-diet interaction analysis in two prospective cohort studies
Tiange Wang, et al.
BMJ 2018; 360 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j5644 (Published 10 January 2018)
デザイン:前向きコホート
セッティング:米国内医療従事者
被検者:Nurses' Health Study 8828名女性、Health Professionals Follow-up Study 5218名男性
暴露:BMIと関連した77の変異をベースにした遺伝的感受性スコア(genetic predisposition score):
Dietary pattern :Alternate Healthy Eating Index 2010 (AHEI-2010), Dietary Approach to Stop Hypertension (DASH), and Alternate Mediterranean Diet (AMED)
主要アウトカム:BMI、体重4年毎変化の5回の反復調査(1986 - 2006)
結果:
20年間フォローアップ期間中、BMI関連遺伝子は有意にAHEI-2010のアドヒアランス増加を減衰 ; Nurses’ Health Study (P=0.001 for interaction) と Health Professionals Follow-up Study (P=0.005 for interaction)
コホート混合にて、BMI4年間の変化/10 risk allel増加は
AHEI-2010スコア減少被検者では 0.07 (SE 0.02)、AHEI-2010スコア増加被検者では -0.01( 0.02)、これは4年間の0.16(0.05) kg vs -0.02(0.05)kg体重変化に相当 (P<0 .001="" for="" interaction="" p="">
観点を変えてみると、AHEI-2010スコアの1SD増加毎BMI変化は、低、中間、高度遺伝リスク毎に、 −0.12 (0.01)、 −0.14 (0.01)、 −0.18 (0.01) (体重変化: −0.35 (0.03)、 −0.36 (0.04)、 −0.50 (0.04) kg)
同様の関連性がDASHに見られたが、AMEDでは観察されない
結論:健康的な食事パターンを遵守することで体重増加と関連する遺伝子の影響を軽減することを示す。さらに、体重管理の食事の質を改善する有益性効果は肥満遺伝子リスクの高いヒトで特に顕著。0>
2018年1月12日金曜日
LABA/LAMA合剤:静的過膨脹マーカー改善し、運動耐容能改善するも、両者の相関性乏しい
COPDにおいて、LAMA、LABAは、単剤・併用にて過膨脹を抑制するとされるが、運動耐容性との関連は報告によりばらつきがあるが一般には改善するとされる。
UmeC(62.5μg)+VI(25μg)を個別単剤で、過膨脹、運動耐容能、それに過膨脹と運動耐容能の関連性を、肺機能パラメータと運動耐容能の関連性で検討
UMEC/VI合剤は静的過膨脹マーカー改善し、運動耐容能改善するも、両者の相関性乏しい
・・・この解釈は難しい
検証仮説を真正面から捉えたトライアルするしか解答でないのでは・・・
Relationship between exercise endurance and static hyperinflation in a post hoc analysis of 2 clinical trials in patients with COPD
International Journal of COPD
Published 8 January 2018 Volume 2018:13 Pages 203—215
DOI https://doi.org/10.2147/COPD.S145285
https://www.dovepress.com/relationship-between-exercise-endurance-and-static-hyperinflation-in-a-peer-reviewed-article-COPD
Sally Singh, et al.
安静時測定最大吸気量(IC)と機能的残気量といった指標も、薬剤効果という面では、運動耐容能との相関性を簡単に見いだせない。
動的過膨脹によるFRC、ICの変化をリアルタイムに簡便に測定できたらよいのだが、胸郭インピーダンスにて胸郭変動から簡易に観察できる方法ないものだろうか?
運動耐容能低下のメカニズムは必ずしも“呼吸機能”だけでなく多因子的で、また固体内変動もある。こういう観察研究では、ベースラインで運動耐容能の良すぎる対象者を除外する必要性があり、運動耐容能の高い被検者でパーセンテージ増加を引き上げてしまう可能性があるとのこと。筋疲労が運動制限に大きく影響を与える。
また、検証として、運動試験の種類、バイクや歩行などのモダリティの差が、結果解釈に影響を与える可能性もある。
話は変わるが、アノーロ vs スピオルト ガチンコ対決
Comparative Efficacy of Once-Daily Umeclidinium/ Vilanterol and Tiotropium/Olodaterol Therapy
in Symptomatic Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Randomized Study
Adv Ther (2017) 34:2518–2533 DOI 10.1007/s12325-017-0626-4
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5702366/pdf/12325_2017_Article_626.pdf
もちろん、プライマリアウトカムであるトラフFEV1量効果ある方が良いに決まってるが、FEV1以外のcurrent riskおよび future risk軽減に差があるかは未だ分からない
両群比較でCATのMCID “2”を超しそうもない
さらに、身体活動性・運動耐容能比較対象でない検討だし・・・
UmeC(62.5μg)+VI(25μg)を個別単剤で、過膨脹、運動耐容能、それに過膨脹と運動耐容能の関連性を、肺機能パラメータと運動耐容能の関連性で検討
UMEC/VI合剤は静的過膨脹マーカー改善し、運動耐容能改善するも、両者の相関性乏しい
・・・この解釈は難しい
検証仮説を真正面から捉えたトライアルするしか解答でないのでは・・・
Relationship between exercise endurance and static hyperinflation in a post hoc analysis of 2 clinical trials in patients with COPD
International Journal of COPD
Published 8 January 2018 Volume 2018:13 Pages 203—215
DOI https://doi.org/10.2147/COPD.S145285
https://www.dovepress.com/relationship-between-exercise-endurance-and-static-hyperinflation-in-a-peer-reviewed-article-COPD
Sally Singh, et al.
【背景】肺過膨脹と運動耐容能低下は、COPDのhallmarkである。しかし、この関連性は未だ不確定。2つのプラシーボ対照ランダム化トライアルの混合解析にて long-acting muscarinic antagonist umeclidinium (Umec) と long-acting β2-agonist vilanterol (Vi) の効果を個別単剤、合剤にて、static hyperinflation、運動耐用時間(EET: exercise endurance time)、それらの相関性をCOPD患者で検証。
【方法】中等度・重症安定COPD患者 安静時FRC 予測値比120%超で、Umec/Vi 62.5/25 µg、Umec 62.5 µg、 Vi 25 µg、 or placebo 12週間ランダム化。
Inspiratory capacity (IC)、residual volume (RV)、 total lung capacity (TLC)、 EETをシャトル・ウォークテストの時施行。
post hoc analysisにて、IC/TLC、RV/TLC、ICを過膨脹マーカーとして使用
プライマリ・ エンドポイント:12週目の拡張剤使用後3時間目のendurance shuttle-walk test(ESWT)とトラフFEV1
セカンダリ・エンドポイント:トラフと拡張剤後3時間目の肺機能指標(FRC, FVC, RV, IC)
【結果】12週後、Umec/Vi、Umec、Viともにプラシーボ比較で過膨脹有意に改善:IC/TLC(トラフと拡張剤後3時間絶対量の差で測定 [P≤0.011])
Umec/Vi は、UmecやVi単剤より IC/TLC絶対量変化で有意改善:IC/TLC(トラフと拡張剤後3時間絶対量の差で測定 [P≤0.011])
プラシーボとの比較統計学的有意性、治療間のICの絶対量変化、RV/TLCのパーセント変化は、IC/TLCの絶対値変化量のパターンと同様
Umec/Viはプラシーボ比較で EET有意改善( day 2、week 12にて);秒表現 (P≤0.002)、パーセンテージ表現(P≤0.005)でも有意
静的過膨脹改善とEET改善の相関性を示すエビデンス無し
【結論】dual 気管支拡張剤(Umec/Vi)はUmec or Vi単独より静的過膨脹マーカーの改善大きい、運動耐容能の改善も有意。だが、静的過膨脹と運動耐容能の改善に相関性を認めない
安静時測定最大吸気量(IC)と機能的残気量といった指標も、薬剤効果という面では、運動耐容能との相関性を簡単に見いだせない。
動的過膨脹によるFRC、ICの変化をリアルタイムに簡便に測定できたらよいのだが、胸郭インピーダンスにて胸郭変動から簡易に観察できる方法ないものだろうか?
運動耐容能低下のメカニズムは必ずしも“呼吸機能”だけでなく多因子的で、また固体内変動もある。こういう観察研究では、ベースラインで運動耐容能の良すぎる対象者を除外する必要性があり、運動耐容能の高い被検者でパーセンテージ増加を引き上げてしまう可能性があるとのこと。筋疲労が運動制限に大きく影響を与える。
また、検証として、運動試験の種類、バイクや歩行などのモダリティの差が、結果解釈に影響を与える可能性もある。
話は変わるが、アノーロ vs スピオルト ガチンコ対決
Comparative Efficacy of Once-Daily Umeclidinium/ Vilanterol and Tiotropium/Olodaterol Therapy
in Symptomatic Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Randomized Study
Adv Ther (2017) 34:2518–2533 DOI 10.1007/s12325-017-0626-4
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5702366/pdf/12325_2017_Article_626.pdf
もちろん、プライマリアウトカムであるトラフFEV1量効果ある方が良いに決まってるが、FEV1以外のcurrent riskおよび future risk軽減に差があるかは未だ分からない
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