successful return of spontaneous circulation (ROSC)にとってエピネフリン(アドレナリン)は必須だが、心停止後回復中の薬剤の影響について議論が必要。死亡全体を増やすか、脳損傷を生じる可能性など存在する。
成功ROSC(return of spontaneous circulation)達成の院外心停止患者(OHCA: out-of-hospital cardiac arrest)の収容前アドレナリン使用と機能的生存を検討
Is Epinephrine During Cardiac Arrest Associated With Worse Outcomes in Resuscitated Patients?
Florence Dumas, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2014;64(22):2360-2367.
1556名を検討
アドレナリン使用 1134(73%)、良好アウトカム:194(17%)
アドレナリン未使用 244/422(63%)
(p < 0.001)
アドレナリンの副作用相関は、蘇生時間、院内施行介入に関わらず、観察される。
未使用患者に比較して、intact survivalの補正オッズ比
アドレナリン 1mg 0.48 (95% 信頼区間 [CI]: 0.27 to 0.84)
2-5mg 0.30 (95% CI: 0.20 to 0.47)
> 5 mg 0.23 (95% CI: 0.14 to 0.37)
アドレナリン投与遅延はアウトカム不良と相関
結論:ROSC達成患者大規模コホートにて、収容前アドレナリン使用と、生存率低下の関連性は一致している。蘇生後介入の有無にかかわらず、量効果的・持続的作用。
現行の国際的ガイドラインは、エピネフリン(アドレナリン)1mgを3-5分毎に投与となっている。アドレナリンは最初の数分はかなり良好なインパクトを示す。しかし、使用後有害性増大する。 特定条件下の特定患者にとっては有益だろうから、アドレナリン全部を悪者にするわけにはいかない
・・・との評( Study Shows Epinephrine May Do More Harm Than Good in Cardiac Arrest December 1, 2014 )