2014年3月7日金曜日

NIH-AARP Diet and Health Study:必ずしも、糖類全般が死亡率悪化に関与しているわけではない。ショ糖より果糖に注意配分を!。

血糖をあげないから良いなどと、 フルクトース類点滴を行っている、馬鹿医者パターンはさすがにこの世に居ないとおもいたいが、つい最近も残存してた可能性がある → http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1136241136


WHO:砂糖1日30g(6茶さじ)以下に制限を!生活習慣病, 食事

WHOは、こういうが、必ずしも、糖総量と死亡率が正相関するとは言えないという報告。

Sugarという表現は、多くの種類の糖類を示す。「糖類」と「糖質」というちがいもあるそうな・・・。この場合は糖類なのだろうか?

スクロース:ショ糖・・・砂糖の主成分
フルクトース:果糖・・・・根菜、果実、はちみつなど 



大規模前向き研究では、フルクトース総摂取量は、女性・男性の全原因死亡率と弱い正相関。添加糖、ショ糖、添加ショ糖は、男性では他原因死亡率では逆相関。添加糖の摂取は死亡リスク増加とは関連しない。

アンケート研究というのは 不正確性がともなうので、前向き研究といえど・・・慎重に考察すべき。

「ショ糖」より「果糖」に注意配分を! というのは流れなのかもしれない

Sugars and risk of mortality in the NIH-AARP Diet and Health Study.
Tasevska N1,et. al.
Am J Clin Nutr. 2014 Feb 19.
 (http://www.ajcn.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=24552754)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24552754
50から71歳、35万名あまり、13年間までフォローアップ、事前12ヶ月間の糖摂取をベースラインとして、124項目NIH Diet Historyアンケート

4分位比較完全補正モデルにて、女性では、全原因死亡率と、総糖類、総フルクトース摂取、添加フルクトース摂取は相関 [HR (95% CI): 1.13 (1.06, 1.20); P-trend < 0.0001]、 [1.10 (1.04, 1.17); P-trend < 0.0001、1.07 (1.01, 1.13); P-trend = 0.005)
男性では総フルクトースと相関  [1.06 (1.01, 1.10); P-trend = 0.002] 。他原因死亡率と、添加糖に、ショ糖、添加ショ糖でに弱い逆相関認める  (P-trend = 0.04、 0.03)、0.006)


栄養源としての糖類成分検討で、死亡リスクとの正の相関性、そして、飲料からの糖成分のみの確認できる。一方、固形食品からの糖に関しては逆相関性がある。

Wikipedia引用 医療系論文にはびこる

「ウィキペディア」を引用するな!
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/1566

・・・というのは、 以前から言われてるのだが、IFの高いジャーナルにさえ見られるようになった現在。 


References that anyone can edit: review of Wikipedia citations in peer reviewed health science literature
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1585 (Published 6 March 2014) Cite this as: BMJ 2014;348:g1585

目的 Wikipedia引用頻度評価、Wikipedia引用出版文献ジャーナル同定、Wikipeidaの引用状況を明らかにして、医学ジャーナル指標化調査を行う

デザイン Bibliometric analysis.

研究選択 Wikipediaの引用に含まれる英語発表部分をScopusやWeb of Scienceを用い回収

データソース 医学ジャーナル同定のため、結果を、Ullrichデータベースを用い、Medline、PubMed、Embase内のindex化ジャーナルから引用選別し、修正。研究に含まれる全ジャーナル収集のため、Thomson Reuters Journal Citation Reports, 2011 impact factorsを用いた。

データ抽出 引用結果は、テーマ的にコード化し、 descriptive statistics(記述的統計) を計算

結果 Medline、PubMed、Embaseにてインデックス化した1008のジャーナルからの1433のフルテキスト記事を評価。Wikipedia引用頻度は経時的に増加;多くの引用は2010年12月以降行われている。

引用の半数越えが、定義 (n=648; 31.6%)、description (n=482; 23.5%)としてコード化。
引用は、インパクトファクターが低いか無いジャーナルに限定されず、調査は、高インパクトファクターを持つ多くのジャーナルの中にもWikipedia引用が見られる。 

結論 永続的、エビデンスに基づく情報原は別に利用できるはずなのに、だれでも編集できる3次情報からの情報を引用する文献が多く存在する。ジャーナルエディターやレビューアーが、Wikipedia引用記事発表する場合に注意をはらうようしなければならない。






 無視(虫)



たぬき
 

思慮的食事内容は早期産リスク減少させる

早産に繋がる、母体の食事の検討



Maternal dietary patterns and preterm delivery: results from large prospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1446 (Published 4 March 2014) Cite this as: BMJ 2014;348:g1446
・配慮食(prudento diet)(e.g. 野菜、フルーツ、オイル、飲料水、全粒シリアル、線維成分パン)
・西洋食(塩の多い、甘味スナック、白パン、デザート、加工肉製品)
・伝統的食事(ポテト、魚)
この分類の比率による、早産への影響比較


寄与要素補正後、配慮食パターン程度高いほど、早産ハザード比有意低下 (高低3分位比較 0.88, 95% 信頼区間 0.80 to 0.97)し、 遅延産・自然早期産リスク有意低下。


西洋食パターンでは、早産との独立した相関認めず


伝統食パターンでは、早期産リスク減少  (ハザード比 0.91, 0.83 to 0.99)

理由分からん


不健康認識レベルの低いことの付随する食行動・体重・健康アウトカムへの影響が考えられ、大量の砂糖摂取、人工甘味料接種など関与してるかもしれない。
副腎皮質ホルモン・HPA系との関連性、ストレス関連など考察がなされている。
また、腸内細菌への関与・炎症との関連性なども考察されている。

青年期:電子タバコは喫煙経験・禁煙計画者に使用比率が多いが、禁煙に役立たず

電子タバコ(e-cigarette)は思春期青年に広がっている。そして、レギュレーション不明。

米国中高校生徒代表的サンプル(n=22,529)横断研究

結論から言えば、青年期おいて、電子タバコ(e-cig.)は、現行喫煙オッズと相関し、喫煙習慣確立状況、禁煙計画比率と相関する。しかし、現行喫煙からの禁煙状態への成功は少なく、禁煙に役立たない。


Electronic Cigarettes and Conventional Cigarette Use Among US AdolescentsA Cross-sectional Study
 Lauren M. Dutra, et. al.
JAMA Pediatr. Published online March 06, 2014. doi:10.1001/jamapediatrics.2013.5488 

たばこ喫煙群(1 puff以上)において、e-cig使用は、喫煙既往オッズ比、現行喫煙オッズと相関(100本以上  オッズ比 [OR] = 6.31; 95% CI, 5.39 - 7.39、OR = 5.96; 95% CI, 5.67 - 6.27)


現行e-cig.使用と、喫煙既往、現行喫煙と正相関  (OR = 7.42; 95% CI, 5.63 - 9.79、OR = 7.88; 95% CI, 6.01 - 10.32)


2011年、現行喫煙・e-cig.使用既往では、次年内禁煙傾向は存在する   (OR = 1.53; 95% CI, 1.03 - 2.28)


因習的喫煙群において、e-cig.使用経験は、喫煙中止、30日、6ヶ月、1年の禁煙率低下と関連(30日 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 6ヶ月 OR = 0.24; 95% CI, 0.21 - 0.28)、 1年 OR = 0.25; 95% CI, 0.21 - 0.30)



現行e-cig.は、同様、  30-日 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、6ヶ月 OR = 0.11; 95% CI, 0.08-0.15)、1年 OR = 0.12; 95% CI, 0.07-0.18)での禁煙率低下と関連


100本以上の喫煙経験者において、e-cig.使用既往は30日、6ヶ月、1年の禁煙率と負の相関( OR = 0.61; 95% CI, 0.42 - 0.89、0.53; 95% CI, 0.33 - 0.83、0.32; 95% CI, 0.18 - 0.56)


 e-cig.現行使用も、同様に、負の相関(30日 OR = 0.35; 95% CI, 0.18-0.69)、6ヶ月 0.30; 95% CI, 0.13-0.68、1年  0.34; 95% CI, 0.13-0.87)。




米国病院外出産比率

日本の統計:出産の場所
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001101872&requestSender=estat


日本は助産院など病院外でやはり1%程度ということころでほぼ米国と同じようなもの?






安全を期して病院内出産となった中に、比較的リスクある出産があるわけで、病院外出産が安全という証拠というわけではない。



Trends in Out-of-Hospital Births in the United States, 1990–2012
NCHS Data Brief
Number 144, March, 2014
http://www.cdc.gov/nchs/data/databriefs/db144.htm

,米国で、病院外出産比率は、2011年 1.26%から、2012年 1.36%、2004年から増加している。非ヒスパニック白人で2.05%、非ヒスパニック黒人で0.49、ヒスパニック 0.46%、アメリカインディアン 0.81%、アジア・太平洋諸島 0.54%


・2012年、アラスカ、アイダホ、モンタナ、オレゴン、ペンシルバニア、ワシントンで、3%-6%、デラウェア、インディアナ、ユタ、ベルモンテ、ウィスコンシンで2−3%。ローデ島(0.33%)、ミシシッピ(0.38)、アラバマ(0.39%)が最小




・2012年リスク特性は病院出産より低い。10代母が少なく、早期産・低体重・多胎産が少ない。

noteへ実験的移行

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