2014年5月15日木曜日

DYRK1B:冠動脈疾患若年発症・内臓肥満・高血圧・2型糖尿病関連家系から原因遺伝子変異発見

臨床的定義が曖昧なメタボリックシンドロームといっていいのか分からないけど、冠動脈疾患若年発症・内臓肥満・高血圧・2型糖尿病に関わる遺伝子変異発見

筆者等は、今までも心血管リスクを個別に高める原因遺伝子発見はあったが、メタボリックシンドロームのような心血管疾患リスクのクラスターに関わる感受性遺伝子の発見は初めてだと主張している。


A Form of the Metabolic Syndrome Associated with Mutations in DYRK1B
Ali R. Keramati, et. al.
N Engl J Med 2014; 370:1909-1919May 15, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1301824


冠動脈疾患若年発症・中心性肥満・高血圧・糖尿病遺伝性3家系

linkage analysisとwhole-exome sequencingにて、病因遺伝子解析

kinase-like domainに存在するDYRK1B  の比較的多い領域であるposition 102のcysteine→arginineへの置換変異


関連家族メンバー全員に、遺伝子変異は、臨床的症候群 に、共分離(2つの遺伝子・マーカーが同時に遺伝、分離し配偶子に振り分けられ)、変異関連しない家族、無関連対照では認めない。

疾患遺伝子の機能特性は、DYRK1B によるエンコードされた非変異蛋白 は、 SHH (sonic hedgehog) とd Wnt signaling pathwayを抑制し、adipogenesisを促進する。


さらに、DYRK1Bは、 糖新生の鍵である、 glucose-6-phosphatase発現を促進する。

R102C allele  は、これらの作用を促進するgain-of-function activityを有する。


2つめの変異(histidine 90の proline置換)は、民族的に異なる、同様な臨床症候群の共分離を示した。


2つのスタチン副作用関連論文撤回へ・・・BMJ

洋の東西を問わず、論文の質の問題が発生というか、常態してるわけで、まぁ論文というのは嘘と思ってみなきゃならない。それは、複数権威者のステートメントも含め・・・



Adverse effects of statins

BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3306 (Published 15 May 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g3306

BMJの2つの記事の著者等が、スタチン副作用についてのステートメントを撤回
先行出版内容の不正確な引用、それによるスタチン副作用発生率過剰記載のための撤回


この話題で興味深いのは、薬効でなく、副作用の側面の研究。
薬剤副作用の報告も、そのマーケットは大きいほど、メジャージャーナルに取り上げられやすくなるので、overstatement傾向も・・・
(薬害なんたら たちが、昔からやってる手法。それに反ワクチン運動家も・・・)

スタチン周辺は、カルキュレーターゲート・ラゲート問題など 特に、騒がしい。


報道:
http://www.forbes.com/sites/larryhusten/2014/05/14/bmj-articles-critical-of-statins-provoke-kerfuffle/


John Abramson(Harvard Medical School)による論文では、スタチンベネフィットは、従来記載より少なく、リスクが大きいとのべており、副作用リスクを約18%、20%とした。
Should people at low risk of cardiovascular disease take a statin? BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6123 (Published 22 October 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6123

2つめの論文は、同じ週で、Asee Malhotra(Croydon University Hospital in London ) の報告で、飽和脂肪酸の心血管疾患への役割で、スタチン服用の20%で、持続不能の副作用ありという報告。

Saturated fat is not the major issue BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6340 (Published 22 October 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6340


Godlee F "Adverse effects of statins: the BMJ and authors withdraw statements that adverse events occur in 18-20% of patients" BMJ 2014; 348: 11.



肺がん低放射線量CT検診(高リスク群だけの検診)をメディケア負担とすれば1人あたり3ドルの負担増となる

当たり前だが・・・・・新しい肺がん検診ガイドラインは数万名の生命を救うが、かなりコストがかかる、このことが、6月のASCOで報告される。


現行喫煙・喫煙既往者たちへのベネフィットのため、非喫煙者メディケアメンバーの負担増を容認できるか・・・それがテーマとなる議論が巻き起こることだろう。


American Society of Clinical Oncology annual meeting, June 2, 2014, Chicago
http://www.philly.com/philly/health/topics/HealthDay687869_20140514_Stepped-Up_Screening_Would_Uncover_More_Lung_Cancers__Study_Says.html#YswKlItAv4Q3i47F.99


5年間に5万5千名の肺がんを検知し、特に、治癒可能性の高い早期病期肺がん発見に関わる。しかし、Medicareのコストは、93億ドル(5年間)で、メディケアメンバーあたり月3ドルに相当する。






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