2014年4月18日金曜日

MRIで成人生体での褐色脂肪組織同定できた! ・・・ 肥満治療へ繋がる

生体において、MRIを用い、褐色脂肪組織(BAT)を同定する方法

Brown fat: MRI scan breakthrough may lead to weight loss ‘holy grail’
http://www.foxnews.com/health/2014/04/17/brown-fat-mri-scan-breakthrough-may-lead-to-weight-loss-holy-grail/ 

JCEM1月の報告らしいのだが、褐色脂肪組織をMRI同定法記事

 

緑の部分らしい・・・どうせなら褐色に出せなかったのか?


褐色脂肪組織は、肥満治療ターゲットとしても有望で有り、生体内可視化は、研究上重要といえる。成人では、実際にどの程度の比重・比率なのか不明であった。赤ん坊の時にのみ見られ、幼少にて消失すると教えられてきた。しかし、成人で、頚部・胸腔内、白色脂肪組織内・周囲に存在することは驚きに値し、成人でどのように褐色脂肪組織が増殖するのかなど不明であるとのこと


Identification of Brown Adipose Tissue Using MR Imaging in a Human Adult With Histological and Immunohistochemical Confirmation
Narendra L. Reddy, et. al.
JCEM Volume 99 Issue 1 | January 2014
DOI: http://dx.doi.org/10.1210/jc.2013-2036

18fluoro-2-deoxyglucose positron emission tomography (PET)-computed tomography (CT) scan  と、Immunohistochemical staining using uncoupling protein-1 antibodyによる手術検体。serial MR施行し、PET-CT高uptake領域相当部位のROI同定。

111名の後顧的PET-CTからのROI同定にて、93(83.8%)が低MRシグナルに対応
縦隔 25/25、頚部 29/31、鎖骨上部31/41、腋窩 3/14

前向きにMRで47/54(87%)同定したが、これは、PET-CTuptake増加分に呼応していた。

手術標本上のサンプルに相当したのは、PET・MRIのhigh uptake、low signal領域で、免疫組織確認滑翔脂肪組織確認された。



褐色脂肪組織そのものが分からないヒトは、wikiなどを参考に!

低炭水化物・地中海式ダイエットは、低脂肪食に比べ、2型糖尿病患者で、治療薬必要性や寛解導入を多くもたらす

メディタリアン・ダイエット (地中海式ダイエット)のは、オリーブ繁殖地でみられる伝統的食事パターンで、特性としては、
a) a high consumption of non-refined grains, legumes, nuts, fruits and vegetables;穀類・レジューム・ナッツ・果物・野菜を高摂取
b) a relatively high-fat consumption ( even gr eater  than 40 percent of total ener gy intake) most ly from MUFA(多価不飽和脂肪酸) , which accounts for 20 percent or more of the total energy intake; 全カロリー摂取の20%以上の多価不飽和脂肪酸、全エネルギー摂取40%を超えるような高脂肪食
c) olive oil used to cook and for dressing salads is the principal source of fat; 脂肪の主体はオリーブオイルで、調理・ドレッシングに用いる
d) fish consumption is moderate to high; 魚摂取は中等度から高摂取
e) poultry and dairy products (usually as yogurt or cheese) are consumed in moderate to small amounts; 家禽類・乳製品(通常、ヨーグルト、チーズ)は中等から少量
f) a low consumpt ion of red meats, processed meats or meat products; レッドミート・加工肉・肉製品摂取は少なく
g) a moderate alcohol intake, usually in the form of red wine consumed with meals;アルコール摂取は中等度で、赤ワイン・肉と共にが多い ( Trichopoulou, 1995).~
Mediterranean diet もまた開発途上にあり ・・・ 「健康日本21」運動で失敗に終わった日本の次の食事施策は? 
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/04/mediterranean-diet.html

低炭水化物・地中海式ダイエットは、通常の低脂肪食に比べ、2型糖尿病患者で、治療薬必要性や寛解導入を多くもたらす

The Effects of a Mediterranean Diet on Need for Diabetes Drugs and Remission of Newly Diagnosed Type 2 Diabetes: Follow-up of a Randomized Trial
Katherine Esposito1, et. al.
Published online before print April 10, 2014, doi: 10.2337/dc13-2899 
Diabetes Care April 10, 2014 

 オリジナルには、2群トライアルデザイン、過体重・中年男女・新規2型糖尿病発症例を
・低炭水化物地中海ダイエット(LCMD、 n=108)と、低脂肪食(n=107)にランダム割り付け
・4年後、糖尿病薬なしの被験者ではさらにプライマリエンドポイント(糖尿病薬必要性)まで;糖尿病寛解(部分、完全);体重、血糖コントロール、心血管リスク要素も評価。


結果 プライマリエンドポイント到達は全登録者で総数フォローアップ
低脂肪食 6.1年間、LCMD 8.1年(生存期間中央値 2.8年(95% CI 2.4–3.2)、4.8年(4.3–5.2))

総フォローアップ期間非補正ハザード比   0.68 (0.50–0.89; P < 0.001)

LCMD被験者は、寛解(部分、完全)経験しやすい。
LCMD:初年 14.7% (13.0–16.5%)、6年間 5.0% (4.4–5.6%)
低脂肪食:初年 4.1% (3.1–5.0%) 、0% 





CONCLUSIONS In patients with newly diagnosed type 2 diabetes, an LCMD resulted in a greater reduction of HbA1c levels, higher rate of diabetes remission, and delayed need for diabetes medication compared with a low-fat diet.

植物状態判別・予後推定:FDP-PET検査有用

fluorine-18 fluorodeoxyglucose positron emission tomography (FDG-PET) を用いた神経画像診断、機能的脳画像は、植物状態患者がその後回復するかどうか、検査の方法として役立つ。従来のベッドサイド試験では可視化できなかった認知機能状況を明確にできる。これでも完全ではないが・・・

植物状態(unresponsive wakefulness syndrome)と、最小意識状態(minimally conscious stateを、誤診する可能性があり、診断・予後評価としての神経画像的アプローチはまだ臨床状況では確立してない。
2つの神経画像的診断方法としてのPETER画像とfMRIの信頼性検討。

植物状態41名、locked-in syndrome 4名、最小意識状態81名(外傷性 48名、非外傷性 78;慢性 110、亜急性 16)を検討



Diagnostic precision of PET imaging and functional MRI in disorders of consciousness: a clinical validation study
Johan Stender et.al. 
The Lancet, Early Online Publication, 16 April 2014



18F-FDG PET は、最小意識状態同定感度は高く (93%, 95% CI 85—98) 、behavioural CRS—R scoreとの high congruence (85%, 77—90) を示す。


一方、active fMRI法では、最小意識状態同定感度低く (45%, 30—61)、PET画像よりbehavioural scoreとのoverall congruence 低い (63%, 51—73)


18F-FDG PETでは、17/102で正確にアウトカム推定   (74%, 64—81),され、 fMRIでは36/65  (56%, 43—67)


行動的無反応患者(植物状態)(すなわち、CRS-R判断植物状態診断)の13/42では、最小意識状態(すなわち、意識活動性はあるが、完全な意識状況ではない、意識低下状況)と同様の脳の活動性が示された 、しかし、少なくとも神経画像検査の1つには完全意識存在状態に比べ減少性が示された。うち、69%(9/13)はその後意識状態回復した。

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note