予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象とする。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
この記載読んでない医者が多すぎる!
添付文書外処方し副作用もしくはそれが疑われる事態になったらどうするつもりなのだろう?公的救済を処方されたものはうけられない可能性があるのだが・・・
インフルエンザと診断した患者の中には、「家族の予防投薬分をくれ」という非合法的要求も経験した(もちろん、即、断ったのだが・・・)
また、この時期になると、インフルエンザ→麻黄湯という処方に・・・なんだかわだかまりを覚える
麻黄湯(Maoto)のトライアルは、ごく少数のトライアルしか報告無く、報告施設数も限定
A randomized, controlled trial comparing traditional herbal medicine and neuraminidase inhibitors in the treatment of seasonal influenza.
Nabeshima S1 et al.
J Infect Chemother. 2012 Aug;18(4):534-43. doi: 10.1007/s10156-012-0378-7.
にもかかわらず、乱用に近い使われ方に遭遇する
麻黄含有漢方
麻黄配合量 | エフェドリン類含量(mg/日) | 合計 | ||
エフェドリン | (g/1日量) | エフェドリン | プソイドエフェドリン | |
麻黄湯 | 5 | 17.3 | 6 | 23.3 |
葛根湯 | 4 | 16.4 | 5.7 | 22.1 |
小青竜湯 | 3 | 14.4 | 4.8 | 19.2 |
クラシエさんのサイト:http://www.kampoyubi.jp/effort/ephedra.html
ちなみに「ナイシトール」(2.5g中)
マオウ 0.60g
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/ns_t/index.html
エフェドリン、プソイドエフェドリン記載は不明
ところで、この記載はただしいのだろうか?
↓
中国原産の植物であるマオウ(麻黄)は、アメリカではサプリメントとして販売されている。http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/04.html
FDA Prohibits Sales of Dietary Supplements Containing Ephedra
FDAはエフェドラ含有サプリメント販売を禁止している
・・・と書いているのに、go.jpサイト、嘘が書かれている
2004年、サプリメント禁止大々的に報道されたはずなのに・・・
The Safety of Ephedra and Related Alkaloids
Cleveland Clinic Pharmacotherapy Update Volume VI, Number 2 | March/April 2003
米国内の関心が薄れたのか、これ以降の記載少ない