シスプラチン抵抗性がんにおいて、Poly (ADP-ribose) polymerase inhibitorが、新しい治療戦略となるかもしれないということらしい。非小細胞肺がんが念頭に置かれた報告で、かれらは、NSCLCのセルラインで見いだした知見。
このセルラインで、protein poly (ADP-ribose) polymerase 1 (PARP1) とpoly (ADP-ribosyl) (PAR)が増加し、PARP1活性化亢進が見られた。同様のことがシスプラチン抵抗性中皮腫、卵巣がん、頚部がんのセルラインで見られた。この活性化亢進は2つのPARP阻害剤で発現され、細胞死を促進するかもしれない。PARをシスプラチンの反応性マーカーとして用いられる可能性。
治療前のシスプラチン反応性の予測には役立ちそう 。
Cisplatin Resistance Associated with PARP Hyperactivation
Cancer Res April 1, 2013 73; 2271
非小細胞肺がん患者はシスプラチン治療されることが多い、多くは一時的な臨床反応に過ぎない。PARP1が特定の組織発生源のヒトCDDP-抵抗性がん細胞の大部分で高度発現し、構造的に過活動状態になっている。
薬物的PARP阻害剤に反応する、ポリADP-リボシル化タンパク質:poly(ADP-ribosyl)ated proteins
(PARhigh)細胞内濃度増加細胞、PARP1 targeting siRNAsによる濃度増加も同様に、細胞死とつながるDNA damage responseが開始され、アポトーシスの内因経路活性化となる
さらに、PAPR1-過剰発現腫瘍細胞やxenograftではPAR増加を示し、in vitroやin vivoのPARP inhibitorの反応性のPARP1発現自体よりも正確に予後反映。
CDDP抵抗性がん細胞の大多数は、PARP1依存性を示し、PARP inhibitor-induced apotosisの感受性増加する
2013年4月3日水曜日
システマティック・レビュー:PTSD認知行動療法研究エビデンス極めて乏しい
Interventions to Prevent
Post-Traumatic Stress Disorder
A Systematic Review
American Journal of Preventive Medicine; Am J Prev Med 2013;xx(x):xxx
http://www.ajpmonline.org/webfiles/images/journals/amepre/AMEPRE_3776%5B2%5D-stamped-040213.pdf
外傷暴露患者の治療に関しベストな診療に関してのエビデンスは乏しい。
急性ストレス疾患患者において、Brief cognitive behavioral therapyはPTSD症状重症度を減少させる可能性はある。
単一著者・・・
毎年外傷イベント数百万人が生じ、フラッシュバック・情緒的異常・睡眠障害などを来す、PTSD。
この疾患治療に対する2563の要約文献調査し、19研究がレビューの登録資格と判断
うち、認知行動療法に関して有用性の可能性有ったが、エビデンスの実質かなり乏しい状態
薬物療法への批判が年々高まってる精神科領域
認知行動療法などへの関心は高まってるはずだが・・・そのエビデンスも乏しいという悲しき実態
Post-Traumatic Stress Disorder
A Systematic Review
American Journal of Preventive Medicine; Am J Prev Med 2013;xx(x):xxx
http://www.ajpmonline.org/webfiles/images/journals/amepre/AMEPRE_3776%5B2%5D-stamped-040213.pdf
外傷暴露患者の治療に関しベストな診療に関してのエビデンスは乏しい。
急性ストレス疾患患者において、Brief cognitive behavioral therapyはPTSD症状重症度を減少させる可能性はある。
単一著者・・・
毎年外傷イベント数百万人が生じ、フラッシュバック・情緒的異常・睡眠障害などを来す、PTSD。
この疾患治療に対する2563の要約文献調査し、19研究がレビューの登録資格と判断
うち、認知行動療法に関して有用性の可能性有ったが、エビデンスの実質かなり乏しい状態
薬物療法への批判が年々高まってる精神科領域
認知行動療法などへの関心は高まってるはずだが・・・そのエビデンスも乏しいという悲しき実態
【米国】HIVも高齢者問題に :HIV感染の半数が50歳以上
高齢でのHIV陽性率増加し、米国では2015年までにHIV感染者の半数が50歳以上という自体になっている。高齢HIV感染者はパートナーのHIV陰性単独慢性疾患傾向となりやすく、合併感染症の存在傾向がある。 polypharmacyリスクの問題、身体合併症の問題など高齢者特有の問題も存在する。
Management of Human Immunodeficiency Virus Infection in Advanced Age
Meredith Greene, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1397-1405
日本の週刊誌で以前から取り上げられてた話題
Management of Human Immunodeficiency Virus Infection in Advanced Age
Meredith Greene, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1397-1405
日本の週刊誌で以前から取り上げられてた話題
下図は、上図を参考にして、感染率が今とほぼ変わらず、死亡率ほぼゼロと大胆仮説上
2030年までの年齢別分布
(自作グラフ)
日本も2015年以降、高齢化顕著となる
黄色ブドウ球菌ワクチンV710 胸部手術症例治験失敗
黄色ブドウ球菌感染は心臓胸部手術の重篤な合併症。新しいワクチン候補である、V710は、S aureus iron surface determinant B高保存的含量で、免疫原性、耐用性が期待できる
心臓胸部手術症例での二重盲験ランダム化イベント発生型トライアル
V710ワクチン 60 μg (n = 4015) とプラシーボ (n =4016)
術後菌血症・深部感染予防効果無く、感染関連死亡率増加じゃたしかに意味が無い
Effect of an Investigational Vaccine for Preventing Staphylococcus aureus Infections After Cardiothoracic SurgeryA Randomized Trial
Vance G. Fowler, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1368-1378.
心臓胸部手術症例での二重盲験ランダム化イベント発生型トライアル
V710ワクチン 60 μg (n = 4015) とプラシーボ (n =4016)
術後菌血症・深部感染予防効果無く、感染関連死亡率増加じゃたしかに意味が無い
Effect of an Investigational Vaccine for Preventing Staphylococcus aureus Infections After Cardiothoracic SurgeryA Randomized Trial
Vance G. Fowler, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1368-1378.
プライマリアウトカムは、90日間黄色ブドウ球菌血症 and/or 深部胸骨部感染(縦隔炎を含む)予防効果
セカンダリアウトカムは、術後90日間黄色ブドウ球菌手術部位感染と侵襲性感染
独立モニタリング委員会は、安全性懸念・低有効性故、二次内部分析後研究終了推奨
研究終了時プライマリエンドポイント予防、有効性有意差認めず(介入 22/3528 [2.6 per 100 person-years] vs プラシーボ 27/3517 [3.2 per 100 person-years]; 相対リスク, 0.81; 95% CI, 0.44-1.48; P = .58)、セカンダリエンドポイントでも認めず。
抗体反応増加はみとめた。
ワクチン当初14日間の副作用が多く (介入群 1219/3958 [30.8%; 95% CI, 29.4%-32.3%] vs プラシーボ 866/3967 [21.8%; 95% CI, 20.6%-23.1%], 注射部位反応 797 [20.1%; 95% CI, 18.9%-21.4%] vs 378 [9.5%; 95% CI, 8.6%-10.5%] 、 重篤副作用 66 [1.7%; 95% CI, 1.3%-2.1%] vs 51 [1.3%; 95% CI, 1.0%-1.7%] )、さらに多臓器障害発生率有意増加 (100人年あたり 31 vs 17 ; 0.9 [95% CI, 0.6-1.2] vs 0.5 [95% CI, 0.3-0.8] ; P = .04)
100人年あたりの重度副作用発生率、全死亡率に関しては統計学的有意差に至らなかったが、黄色ブドウ球菌感染に関わる死亡率はV710ワクチンの方がプラシーボより高率 (100人年あたり15/73 vs 4/96; 23.0 [95% CI, 12.9-37.9] vs 4.2 [95% CI, 1.2-10.8] ; 差, 18.8 [95% CI, 8.0-34.1] )
ヒト脳のマッピング :"BRAIN Initiative"
ヒト脳のマッピング :"BRAIN Initiative"
BRAIN Initiative Challenges Researchers to Unlock Mysteries of Human Mind
http://www.whitehouse.gov/blog/2013/04/02/brain-initiative-challenges-researchers-unlock-mysteries-human-mind
報道:http://www.latimes.com/news/politics/la-pn-obama-funding-brain-mapping-20130402,0,7490745.story
予算$1110億ドルで議会に諮問
Advancing Innovative Neurotechnologyによるプロジェクトで、2014年を初年度に開始するもの
アルツハイマー病や転換などの疾患予防に役立たせ、脳神経や神経回路がどのように作用するかの新技術開発や応用促進へのプロジェクト
一方、日本ではテレビなどマスコミ医、占いもどきの”脳科学者”や”心理学者”・血液易学志向者たちが跋扈し、インチキ情報を流し続ける。
BRAIN Initiative Challenges Researchers to Unlock Mysteries of Human Mind
http://www.whitehouse.gov/blog/2013/04/02/brain-initiative-challenges-researchers-unlock-mysteries-human-mind
報道:http://www.latimes.com/news/politics/la-pn-obama-funding-brain-mapping-20130402,0,7490745.story
予算$1110億ドルで議会に諮問
Advancing Innovative Neurotechnologyによるプロジェクトで、2014年を初年度に開始するもの
アルツハイマー病や転換などの疾患予防に役立たせ、脳神経や神経回路がどのように作用するかの新技術開発や応用促進へのプロジェクト
一方、日本ではテレビなどマスコミ医、占いもどきの”脳科学者”や”心理学者”・血液易学志向者たちが跋扈し、インチキ情報を流し続ける。
NHSコホート:メラトニン分泌抑制で、2型糖尿病発症リスク増加
メラトニンは夜間脳で産生され、血中へ遊離される。睡眠後3−5時間後ピークであり、睡眠覚醒サイクルを調整。さらに、糖代謝にも影響するという多くの報告もある。
コホート症例対照で、メラトニン分泌抑制が2型糖尿病発症と関連することが示された。
Melatonin Secretion and the Incidence of Type 2 Diabetes
Ciaran J. McMullan, et. al.
JAMA. 2013;309(13):1388-1396
重要性
メラトニン受容体の機能喪失性遺伝子変異は、インスリン抵抗性や糖尿病と関連。加えて、無糖尿病被験者でも横断研究では夜間メラトニン分泌がインスリン抵抗性と関連している。
目的 メラトニン分泌と2型糖尿病発症リスクの関連性研究
デザイン、セッティング、被験者 Nurses' Health Study cohortをネスト化した症例対照研究。2000年の尿・血中サンプル利用可能無糖尿病登録者で、2000−2012年間に2型糖尿病発症370名、リスクーセットサンプリング利用可能370名の対照
主要アウトカム測定 ベースラインのメラトニン分泌と2型糖尿病発症の相関性を人口統計特性・ライフスタイル週間・睡眠質・炎症性・内分泌機能障害バイオマーカー補正多変量ロジスティック回帰にて評価。
結果 尿中6-sulfatoxymelatonin/Cr中央値は
症例 28.2 ng/ml (5%-95% range, 5.5 - 84.2 ng/ml)
対照 36.3 ng/ml (5%-95% range, 6.9 - 110.8 ng/ml)
6-sulfatoxymelatonin/Cr比低値は、糖尿病発症リスク増加と相関
(上記ログ比単位減少毎、多変量オッズ比, 1.48[95% 信頼区間 [CI], 1.11 - 1.98 )
6-sulfatoxymelatonin/Crの比率最大カテゴリー女性と比較し、最小カテゴリーでは、2型糖尿病発症多変量補正オッズ比 2.17 (95% CI, 1.18-3.98)
メラトニン分泌最大カテゴリー群 女性では、推定糖尿病発症率は 1000人年対あたり、4.27例で、最小カテゴリー群では 9.27
結論と新知見 メラトニン分泌少ないほど、独立して、2型糖尿病発症リスクが高い。メラトニン分泌が一般住民において糖尿病の修正しうるリスク要素かどうかさらなる確認が必要
目的 メラトニン分泌と2型糖尿病発症リスクの関連性研究
デザイン、セッティング、被験者 Nurses' Health Study cohortをネスト化した症例対照研究。2000年の尿・血中サンプル利用可能無糖尿病登録者で、2000−2012年間に2型糖尿病発症370名、リスクーセットサンプリング利用可能370名の対照
主要アウトカム測定 ベースラインのメラトニン分泌と2型糖尿病発症の相関性を人口統計特性・ライフスタイル週間・睡眠質・炎症性・内分泌機能障害バイオマーカー補正多変量ロジスティック回帰にて評価。
結果 尿中6-sulfatoxymelatonin/Cr中央値は
症例 28.2 ng/ml (5%-95% range, 5.5 - 84.2 ng/ml)
対照 36.3 ng/ml (5%-95% range, 6.9 - 110.8 ng/ml)
6-sulfatoxymelatonin/Cr比低値は、糖尿病発症リスク増加と相関
(上記ログ比単位減少毎、多変量オッズ比, 1.48[95% 信頼区間 [CI], 1.11 - 1.98 )
6-sulfatoxymelatonin/Crの比率最大カテゴリー女性と比較し、最小カテゴリーでは、2型糖尿病発症多変量補正オッズ比 2.17 (95% CI, 1.18-3.98)
メラトニン分泌最大カテゴリー群 女性では、推定糖尿病発症率は 1000人年対あたり、4.27例で、最小カテゴリー群では 9.27
結論と新知見 メラトニン分泌少ないほど、独立して、2型糖尿病発症リスクが高い。メラトニン分泌が一般住民において糖尿病の修正しうるリスク要素かどうかさらなる確認が必要
尿中6-sulfatoxymelatoninを指標とするメラトニン分泌が、ライフスタイルやストレスホルモンの共役作用が消し切れなかっただけの可能性はある(J Pineal Res. 2006 Mar;40(2):116-24. )、食事の影響(Am J Clin Nutr. 2009 Oct;90(4):975-85.)もあるので慎重な評価である必要がある。
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