2013年8月16日金曜日

コーヒー摂取量多いと、死亡率増加 ・・・ 特に55歳未満

大規模コホートにおいて、コーヒー摂取と全原因死亡率の正相関関係は、男性、55歳未満男女で認める。若年者は1日4カップ平均を超えるようなコーヒー過剰摂取が控えた方がよいと示唆

Association of Coffee Consumption With
All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality
Mayo Clin Proc. n XXX 2013;nn(n):1-9 n http://dx.doi.org/10.1016/j.mayocp.2013.06.020 (pdf)


43,727名、 699,632人年フォローアップ
17年間フォローアップ中央期間にて、心血管脂肪512名
多変量解析にて、男性において、コーヒー摂取増加するほど全原因死亡率増加

28カップ/週を超える男性では、全原因死亡率増加(ハザード比 [HR], 1.21; 95% CI, 1.04-1.40) 
しかし、年齢毎層別化後、若年(55歳未満)男女で、コーヒー摂取(28カップ/週)を超える場合と、全原因死亡率は、寄与要素・フィットネスレベル補正後、有意な相関を認めた(HR, 男性 1.56; 95% CI, 1.30-1.87、女性 2.13;95% CI, 1.26-3.59)。

ICU後身体機能低下:効果的介入は、今のところ、運動・理学療法に勝るもの無し

ICU入室というイベントは、重症疾患に関わる訳だが、その後、身体機能障害が5年間も続く。これに対抗するための身体機能ターゲット介入の有効性を評価。



Interventions to Improve the Physical Function of ICU Survivors – A Systematic Review
Enrique Calvo-Ayala, et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-0779

システマティックレビューにて、14研究がクライテリア一致。

介入は、運動/理学療法(PT)、非経口栄養、看護師指導フォローアップ、自発的啓発トライアル、人工呼吸中セデーション無し、早期気管切開
10の研究でICU生存者の身体機能改善認めず 
しかし、身体運動・理学療法早期介入ベースが、長期身体機能改善の予測要素であった。


以下をみると、ICU後の身体機能への効果的介入は、運動/理学療法介入次第というのがよくわかる


FDA安全性情報:フルオロキノロンの恒久的神経障害

http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm365050.htm

http://www.fda.gov/downloads/Drugs/DrugSafety/UCM365078.pdf

Generic name
Contained in Brand name
levofloxacin
Levaquin
ciprofloxacin
Cipro
moxifloxacin
Avelox
norfloxacin
Noroxin
ofloxacin
Floxin
gemifloxacin
Factive



AERSレビューによると、フルオロキノロン関連末梢性神経障害症例で、障害生じたケース
発症は投与後急激で、数日以内に発症。投与中死後も1年間超過症例も存在。
神経障害症状後も継続例も存在する。


DA はフルオロキノロン薬剤メーカーに対し、薬剤ラベル(Warnings/Precautions and Warnings and Precautions sections) とMedication Guidesの改訂を要求


肺野小結節:悪性度予測式有用性分析

いくつも予測モデルが発表されているが、Swensenモデルが一般的
Swensen SJ, Silverstein MD, Ilstrup DM, Schleck CD, Edell ES. The probability of malignancy in solitary pulmonary nodules. Application to small radiologically indeterminate nodules Arch Intern Med. 1997 Apr 28;157(8):849-55.

この既存悪性予測モデルに結節陰影容積を加えることで、悪性度予測改善認める



THE UTILITY OF NODULE VOLUME IN THE CONTEXT OF MALIGNANCY PREDICTION FOR SMALL PULMONARY NODULES
Hiren J. Mehta, et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-0708

Medical University of South Carolina の221名のサンプル(2006−2010年)

Swensenの 1997 prediction model をCT発見結節の悪性度確率推定のために用いた。

個別結節ごと悪性度の予備的確率をすべての結節に適応するもの

以下はそれぞれ以下の項目追加
・Model 1: 結節容積
・Model 2:容積/直径比 
・Model 3:sphericity index 
sphericity index定義:結節直径に等しい球体容積分割自動計測 
限定立方体スプラインのGeneralized linear mixed models (GLMMs)を新しい予測モデル構成・評価のため用いた。



予測確率カットオフ値 0.5とした場合、Swensen modelは結節の67%を正確に分類可能

3つの新しいモデルでは、悪性予測正確性能力向上し、 悪性と良性判別x再分類有意なネット的改善がみられた:83%、88%、 88%  (p<0 .0001="" br="">

3つのモデル全部は、また、NagelkerkeのR自乗、判別スロープ、AUROC、Hosmer-Lemeshow更正について、パフォーマンス良好。




CT小葉中心性陰影(Tree-in-Bud 陰影)の画像パターンと疾患

小葉中心性陰影である、tree-in-bud opacity:樹花状(TIB)陰影


参照;http://www.radrounds.com/photo/treeinbud-sign

TIB陰影の疫学相対頻度と結核関連疾患発見に関する検討

Causes and Imaging Patterns of Tree-in-Bud Opacities
Wallace T. Miller, Jr.,  et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-1270


Radiology Information SystemとCT検査における、2010年レントゲン報告におけるTIB症例をレビュー、結核関連疾患を評価

【結果】
TIB症例を166/406(40.9%)で確認


呼吸器系感染 119/166(72%)、mycobactria 65/166(39%)、細菌性 44/168(27%)、ウィルス性 41/166(3%)、複数病原 6/166が多い

誤嚥は 52/166(25%)


small airway disease(小気道疾患)領域正常肺構造の部分的変化(TIB、気管支拡張)(random small airways pattern)は、MAC(mycobacteria avium complex)特異的(0.92)である。


気管支拡張のほぼ均一な広がり(widespread bronchiectasis pattern)は、嚢胞性肺線維症、primary ciliary dyskinesia、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、免疫不全状態などの“Diseases Predisposing to Airway Infection” に特異的(0.92)


コンソリデーションとTIB(気管支肺炎パターンは、細菌性感染・誤嚥によることが多い。


(重力)依存領域分布と食道の異常を伴う場合は誤嚥の可能性が多い(0.79、 0.86)



所見の慢性性はマイコバクテリア感染と関連(p< 0.001, 感度 0.96)

所見の急性性は細菌感染と関連(p< .001、特異度 0.87)



厳格な定量的判断基準がないようだが、以下具体的CT所見

【random small airways pattern】



widespread bronchiectasia pattern


noteへ実験的移行

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