2016年2月9日火曜日

時差治療:フラッシュ光線有効

時差ぼけに対する短時間の光線療法だが、光線をフラッシュ暴露することで時差対応迅速に可能となるかも・・・



カメラフラッシュに相当する、2 ミリ秒の光線フラッシュを各10秒毎で2時間の概日リズム変動をもたらす。これは36分の持続光線療法に相当する。
これで、覚醒無く睡眠移行可能?



Temporal integration of light flashes by the human circadian system
Raymond P. et. al.
JCI First published February 8, 2016
https://www.jci.org/articles/view/82306

網膜光受容体により検知された光線は、概日タイミング、睡眠、覚醒を誘導する
ヒトのnonimage-forming (NIF):非画像形成光線反応の生理学は詳細不明
光線療法のような生理学的治療介入にどのように役立つか不明であった

39名の被検者、持続的光線(n=8)、2ミリ秒の光線フラッシュ(n=31)を、種々刺激時間間隔(ISIs) 2.5秒から240秒

メラトニン相のシフトと抑制を評価、覚醒・睡眠変化を評価




ヒト概日システムは ピークレスポンスの線形的増加に対し非線形の連続フラッシュをintegrateし、反応ピーク後power function低下を示す




ピークISI時、同等持続ライト 3,800回と比べフラッシュは2倍有効

メラトニン濃度、覚醒はISI-変化により変化認めず



携帯端末でアプリ作成できそう?

in vitro実験:記憶固定にストレス悪影響

記憶固定にストレス悪影響=生体外で再現―阪大
時事通信 2月8日(月)17時19分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160208-00000078-jij-sctch




原論文



An in vitro reproduction of stress-induced memory defects: Effects of corticoids on dendritic spine dynamics
Shinichi Saito,  et. al.
Scientific Reports 6, Article number: 19287 


齧歯類器官型スライス培養モデルLTP( long-term potentiation)の反復導入によりシナプス形成カップリング強化促進長期持続徐行伸展をもたらすことを報告。可塑性RISE(repetitive LTP-induced synaptic enhancement)と名付け、in vitroでの反復によるメモリー固定化を再現。

過剰ストレスが行動的記憶固定化に関与することから、in vitroでのRISEとin vivoでの記憶固定化の疑似化

グルココルチコイドは、樹状突起増殖抑制しRISEを阻害する

これにより、ストレスによる記憶障害のモデル化示したとの要旨



ストレス反応を和らげるはずのストレスホルモンの直接作用の話で、タイトルの「ストレス悪影響」とはちょっと違うような気がする



メディアで見受けるストレス実験ではこの混同に出くわすことが多い


ストレスという言葉の曖昧性が主因だと思う

noteへ実験的移行

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