2022年6月14日火曜日

フルクトースはNAFLDの真犯人なのか?

 



非アルコール性脂肪肝(NAFLD)はフルクトース、コーン・シロップ摂取量増加とリンクし、肝臓でのde novo 脂肪形成(DNL)の誘導がcentral mechanism示唆であった。

果糖比率が非常に高い(60%以上)飼料を与えると、げっ歯類ではNAFLDのいくつかの特徴が急速に誘発されるが、豚などの大型動物に同様の飼料を適用することはまだない。

大動物NAFLDモデルを開発する目的で、去勢した雄のデンマーク産Landrace-York-Duroc豚に高フルクトース(HF、60%w/w)飼料を4週間給与した場合の影響を分析した。

高フルクトース食は、肝DNLタンパク質の発現を上昇させたが、脂肪組織と比較するとそのレベルは低かった。病理組織学的検査では、脂肪沈着や肝細胞の膨張は見られず、血漿中のトランスアミナーゼレベルは各群で同程度であった。フルクトース負荷豚の肝臓切片では、炎症性浸潤と結合組織の量がわずかに上昇し、これは肝臓ホモジネートにおけるマクロファージマーカーの発現の上昇によって裏付けられた。RNAプロファイリング、定量的タンパク質解析、病理組織学的検査、生化学的検査から、ブタはネズミやヒトとは異なり、肝臓ではなく脂肪組織にDNLを依存することによってフルクトース誘発性脂肪症から保護されることが示唆された。

High-fructose feeding does not induce steatosis or non-alcoholic fatty liver disease in pigs

Nikolaj H. Schmidt, ,et al.

Scientific Reports volume 11, Article number: 2807 (2021) 

SARS -CoV-2:スパイク蛋白抗体とヌクレオカプシド抗体輸血検体調査によるオミクロン優勢状況下の状況

この報告を見るとsublineage株への既感染とワクチン接種による組み合わせの抗体保有が、必ずしも新規sublineage株への防御効果と直結してないという問題。せいぜい、ブースター接種で完全とは言えない防御効果があるという現状が描出されている報告。


noteへ実験的移行

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