2016年1月19日火曜日

高齢者入院患者へのHMB含有高カロリー経口栄養サプリメントの効果 死亡率減少


65歳以上入院高齢者は栄養不良高リスクであり、その後の臨床的・経済的アウトカムに強く影響を与え、死亡率や非待機的入院リスクを高める可能性がある


3-ヒドロキシイソ吉草酸β-Hydroxy β-MethylButyrateを含む、HP-HMB(高カロリー経口栄養サプリメント)の栄養不良、入院高齢者へ投与評価


Readmission and mortality in malnourished, older, hospitalized adults treated with a specialized oral nutritional supplement: A randomized clinical trial
Nicolaas E. Deutz, et. al. on behalf of the NOURISH Study Group
Clinical Nutrition xxx (2015) 1e9
http://www.clinicalnutritionjournal.com/article/S0261-5614(15)00348-9/pdf



プライマリ複合エンドポイント(退院90日時点死亡・非待機的再入院)は、HP-HMB (26.8%)群、プラシーボ群 (31.1%)で同等


退院90日時点再入院での群間差は認めないが、90日時点死亡率はプラシーボに比べHP-HMB()群で相対的に少ない (4.8% vs. 9.7%; relative risk 0.49, 95% 信頼区間 [CI], 0.27 to 0.90; p = 0.018)





1つの死亡イベントを予防するために治療必要数(NNT-死亡)は20.3 (95% CI: 10.9, 121.4)

プラシーボ比較し、HP-HMBは、90日目の良好な栄養状態比率増加オッズ比改善  (SGA class, OR, 2.04, 95% CI: 1.28, 3.25, p = 0.009)
30日目の体重増加オッズ改善  (p = 0.035)



入院期間(LOS)やADLは、両群同等




入院での栄養介入エビデンスとなるのか?


入院急性期での栄養介入エビデンスに疑念があるため失地回復のための知見構築が必要と思う

入院栄養指導管理の意味は未だ確定的でない H27.12.22



身体運動:不活発に比べれば、やり過ぎの方がマシ


先進国の殆どの国民は運動由来の潜在的有害性を懸念する必要は無く、運動不足に起因するリスクを懸念すべき。

Press release:
Regular exercise critical for heart health, longevity 
 American College of Cardiology Sports and Exercise Cardiology Council
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-01/acoc-rec011416.php 



定期的運動習慣は、心血管死亡リスクを減少させるが、米国の半数しか中強度運動週150分間もしくは高強度運動75分を満たしてない
一方、やり過ぎと思われる、耐久レース参加者への心血管リスク増加懸念に関心が向けられてきた。中等度運動までは死亡率低下効果満たすが一定レベルで死亡率ベネフィット減少が認められる。その上限値のエビデンスはなく、身体不活発に比べ心血管死亡率劣ると言うことはない


Exercise at the Extremes
The Amount of Exercise to Reduce Cardiovascular Events
J Am Coll Cardiol. 2016;67(3):316-329.




ランニング10km/時間×週5.5日程度だから週60METs程度か・・・ やり過ぎか ?

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禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note