2015年12月8日火曜日

モバイル卒中治療ユニット:病院収容前遠隔専門医診断にて、CT施行・血栓妖怪までの時間短縮化

一定規模の都市部ならできるのかもしれない



Telemedicine in Prehospital Stroke Evaluation and Thrombolysis Taking Stroke Treatment to the Doorstep
Ahmed Itrat, et. al. ; for the Cleveland Pre-Hospital Acute Stroke Treatment (PHAST) Group
JAMA Neurol. Published online December 07, 2015. doi:10.1001/jamaneurol.2015.3849

血管系神経科医を含む、Mobile stroke treatment units (MSTUs)は、病院収容前での血栓溶解を病院治療より前に迅速に行うことができる。遠隔医療としてリソースの効率化を遂げることができる。


血管神経医が遠隔医療で評価し、mobile computed tomography (CT )画像を神経放射線科医が遠隔評価。



前向き観察研究


100名中99名の評価成功
遠隔医療評価時間中央値 20分間 (interquartile range [IQR], 14-27 分間

1例の接続エラーはクルーのミスで、患者は最近隣のEDへ搬送
6例の遠隔医療接続切断、臨床ケアに影響を与えたり、60秒以上継続事例はなかった。


Time from the door to CT completion (13 分間 [IQR, 9-21 分間 ])
Time from the door to intravenous thrombolysis (32 分間  [IQR, 24-47 分間 ])
いずれも、MSTU群で対照群より短い (18 分間  [IQR, 12-26 分間   、58 分間  [IQR, 53-68 分間 )

Time to CT interpretation は2群間で有意差無し








米国予防医学作業部会推奨ステートメント:血糖異常・2型糖尿病検診

肥満・過体重、40−70歳成人への推奨
血糖異常検診:健康食・身体活動促進のための介入強化行動的カウンセリング


U.S. Preventive Service Task Force:米国予防医学作業部会


Screening for Abnormal Blood Glucose and Type 2 Diabetes Mellitus: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement
Albert L. Siu, MD, MSPH, on behalf of the U.S. Preventive Services Task Force*
Ann Intern Med. 2015;163(11):861-868. doi:10.7326/M15-2345








間隔は3年毎・・・日本は地域検診・職場検診で毎年強要されている


肥満・過体重に限らず全て・・・これはアジア人種に非肥満糖尿病が多いから仕方ないのかもしれないが・・・




システマティック・レビュー&メタアナリシス:週1回型GLP-1受容体アゴニスト間に絶対王者は居ない?


MedPageでは、「絶対王者のいないGLP1アゴニスト」という表題



週1回型のGLP-1受容体アゴニスト:Once-weekly glucagon-like peptide-1 receptor agonists (GLP-1RAs)による2型糖尿病治療の心血管代謝有効性と副作用要約エビデンス

日本発売は・・・
トルリシティ®皮下注 (デュラグリチド):日本リリー・大日本住友

・ビデュリオン(エキセナチド):アストラゼネカ

タスポグリチドは治験中止のまま?
albiglutide(Syncria) :グラクソ・スミスクライン 







Benefits and Harms of Once-Weekly Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonist Treatments: A Systematic Review and Network Meta-analysis
Francesco Zaccardi, , et. al.
The Triumph of Innovation and the Hard Work of Caring for Patients With Diabetes
Ann Intern Med. Published online 8 December 2015


検討:34トライアル (被検者21 126)

プラシーボ比較で、週1回GLP-RAsはHbA1c、空腹時血糖を減少
タスポグルチド, 20 mg 週1回エキセナチド、デュラグルチド(トルリシティ), 1.5 mgは体重を減少

週1回GLP-RAsのなかで、大差がついたのは
・HbA1cに関して、デュラグルチド1.5mgとタスポグルチド10mg (–0.4% [95% CI, –0.7% to –0.2%])
・空腹時血糖に関して、週1回エキセナチドとalbiglutide(Syncria) (–0.7 mmol/L [CI, –1.1 to –0.2 mmol/L]; –12.6 mg/dL [CI, –19.8 to –3.6 mg/dL])
・体重に関して、タスポグルチド 20mgとデュラグルチド, 0.75 mg, (–1.5 kg [CI, –2.2 to –0.8])



血圧、血中脂質レベル、CRP値に関して 臨床的には境界的意味しかないもしくは差は認めない



週1回エキセナチドは、albiglutideやデュラグルチドに比べて心拍増加  (1.4 to 3.2 beats/min)
週1回GLP-1RAsの中での低血糖リスクは同等だが、タスポグルチド20mgは吐気リスク最大 (odds ratios, 1.9 to 5.9)

研究限界:データとしてsemaglutide利用不能、アウトカム定義は不均一、 last-observation-carried-forward imputation method 使用はトライアルの73%、出版バイアスの可能性あり




タスポグリチドとデュラグルチドのHbA1cと体重への影響に興味がそそられる
ただ、タスポグリチドは日本での治験めどがついてるのか?

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