2014年5月23日金曜日

RN4CAST study : 大卒・看護師比率が増えるほど、担当患者数減るほど、死亡率低下

大卒・看護師比率が増えるほど、担当患者数減るほど、死亡率低下


Nurse staffing and education and hospital mortality in nine European countries: a retrospective observational study
The Lancet, Volume 383, Issue 9931, Pages 1824 - 1830, 24 May 2014 
患者1名あたりの看護師仕事量は30日内死亡患者では7%(オッズ比 1.068、 95%信頼区間; CI, 1.301-1.106)尤度増加。

学士レベル看護師比率が10%増加する毎に、この尤度、7%減少 (0.929、 0.886 - 0.973)

学士レベル看護師比率が60% & 6名平均ケアの病院では、学士レベル看護師30%比率病院 & ケア患数8名の病院に比べ、死亡率30%ほど減少。




COPD:チオトロピウム・オロダテロール合剤 第3相治験

Phase III study VIVACITO™は、ATS2014 国際会議で、結果報告 チオトロピウム 5mcg+オロダテロール 5mcg FDC(レスピマット:ソフトミスト ・インヘラー)は有意に24時間肺機能改善 対照は、それぞれの単剤、プラシーボとの比較。


 May 21, 2014 Boehringer Ingelheim Presents First Phase 3 Data on Fixed-Dose Combination of Tiotropium Plus Olodaterol in COPD
http://us.boehringer-ingelheim.com/news_events/press_releases/press_release_archive/2014/05-21-14-boehringer-ingelheim-presents-first-phase-3-data-fixed-dose-combination-tiotropium-plus-olodaterol-copd.html

仕事場の方が、自宅よりストレス少ない?

やることが多すぎて時間が無い、そして上司からの要求や困った同僚などの存在で、さぞや仕事場のストレスが多いと思いきや、客観的見たら、仕事場の方が自宅よりはたしてしんどいと言えるのか?


ペンシルバニア州大学のDamaske教授は、唾液腺コーチゾル値の検査1日6回、3日間に駆けて122名に行い、最もリラックスできる時間は、仕事場に居るときというおどろくべき知見を見いだした。




http://ktar.com/95/1734704/Study-Work-stress-exacerbates-at-home

http://wesa.fm/post/think-work-stressful-many-its-more-relaxing-home


唾液腺コーチゾルって、そんなに信頼性が高いのだろうか?

唾液腺コーチゾル値と、血中コルチゾールのtime lagは無いそうだが、個体差が激しいとのこと。故に、まともな研究では数百単位から数千単位の被験者が必要。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19647372


そもそも、労働日と休日で寝起きの時間が変わる、サーカディアンリズムの関連とか、文字通りに解釈できない気がする。




唾液中コルチゾールによるストレス評価と唾液採取手順
http://www.jniosh.go.jp/oldsite/publication/JOSH/pdf/vol3no2/Vol03No2-03a.pdf

COPD患者:2型糖尿病があると、肺がんになりにくい?

台湾からの報告で、14年間フォローアップのコホートの知見

COPD、糖尿病、肺がんという、3つの病気の相互関連性


禁煙・喫煙が共役要素としてどう働いているかが問題。また、ひょっとして抗糖尿病薬や合併症治療薬の作用も?


Does Chronic Obstructive Pulmonary Disease with or without Type 2 Diabetes Mellitus Influence the Risk of Lung Cancer?
Result from a Population-Based Cohort Study
Te-Chun Shen, et. al.
PLOSone Published: May 22, 2014DOI: 10.1371/journal.pone.0098290

COPDは肺がんの独立したリスク要素であり、
以下の住民ベースのコホート研究では、補正ハザード比 5.02 [95% confidence interval (CI) = 4.23–5.94]

2型糖尿病(T2DM)なしコホートでは、 5.38 (95% CI = 4.52–6.40)
2型糖尿病有りコホートでは、 4.05 (95% CI = 3.26–5.03)


COPD患者では、T2DM有りの方が、T2DM無しより、肺がん発症防御的
(補正ハザード比 0.75、 95% CI = 0.53 - 0.90 )


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