2014年2月1日土曜日

STOPII:ピーナッツアレルギー経口免疫療法(OIT)

ピーナッツアレルギーは増加しているコモンな疾患で、先進国では子供の0.5%から1.4%という発症頻度


傾向眼値期両方の有効性を確認する、第2相非隠蔽ランダム化対照交叉トライアル:STOPII

かなり有望な結果が得られた


Assessing the efficacy of oral immunotherapy for the desensitisation of peanut allergy in children (STOP II): a phase 2 randomised controlled trial
The Lancet, Early Online Publication, 30 January 2014


被験者:ピーナッツ食後即時反応、プリック試験陽性、double-blind placebo-controlled food challenge (DBPCFC)陽性の7-16歳
重篤慢性疾患は除外

active OIT:ピーナッツ粉:2-800 mg/日蛋白量として投与、対照も

プライマリアウトカムは、6ヶ月後減感作(ピーナッツ投与試験:DBPCFC ピーナッツ蛋白1400mg)

プライマリアウトカム:減感作成功

  • active 群:  62% (24/39) 95% CI, 45 - 78%
  • 対照群: 0%(0/46) 95% CI, 0 - 9


血中尿酸値は、冠動脈性心疾患の冠動脈側副循環発達と相関

血中尿酸値は、冠動脈性心疾患(CAD)と冠側副循環(CCC)と関連する


Association Between Uric Acid and Coronary Collateral Circulation in Patients With Stable Coronary Artery Disease
ANGIOLOGY March 2014 vol. 65 no. 3 227-231 

冠動脈造影施行・主要冠動脈病変1つ以上の安定CAD連続患者480名


空腹時血糖、WBC、Cr、血小板数、血中尿酸がそれぞれ、CCC不良多い
多変量解析にて、血中尿酸は空腹時血糖、WBCと共に独立したCCC要素
カットオフ値は、 5.65 mg/dLで、感度60%、特異度66%。

安定CA患者では、血中尿酸値は、poor CCCとの関連性がある。


高尿酸血症が動脈硬化進展の原因なのか、結果なのかはわからない。

運動負荷心拍改善度指標:EHRGスコア ・・・ 死亡率推定ツール


Exercise heart rate gradient: a novel index to predict all-cause mortality
Carlos Vieira Duarte ,et. al.
European Journal of Preventive Cardiology January 27, 2014 
Published online before print January 27, 2014, 
doi: 10.1177/2047487314520784 
maximal cycle cardiopulmonary exercise testを1476名(937名の男性:41-79歳)

HR reverse(HR maximum - HR resting)、 recovery ( HR maximum - HR at 運動終了1-分後)を計算し5分位比較、さらに、exercise HR gradient (EHRG) を2-10にランク付け

フォローアップ平均 7.3年間、44名死亡

EHRGスコアと死亡率に逆相関あり、スコア10から2へ減少毎、1.2%から13.5%と増加する。
EHRG score 2、HR reverseQ1(心拍 <80)もしくは HR回復(< 27/分)は最も効果的死亡予測要素;年齢補正HR : 3.53 (p = 0.011)、 2.52 (p < 0.05)、 2.57 (p < 0.05)。



末梢動脈閉塞症:プレタールは他剤に劣る

コスト効果は、その国の薬価もあるから、まぁそれぞれなのだろうが、効果そのものに関しても、シロスタゾールよりナフチドロフリルの方が良さそうだ

シロスタゾール(プレタール)の宣伝は、ガイドライン推奨を押しつけてるため、今後の大塚MRの対応がおもしろい!


Cost-Effectiveness of Cilostazol, Naftidrofuryl Oxalate, and Pentoxifylline for the Treatment of Intermittent Claudication in People With Peripheral Arterial Disease
Yang Meng, et. al.
ANGIOLOGY March 2014 65: 190-197, 
first published on January 31, 2013 

感度分析も施行。シロスタゾールやペントキシフィリンより、蓚酸ナフチドロフリルがより効果的で、コストも安い。
解析では、ネットワーク分析も施行。
シロスタゾール推奨する以前の報告と反し、ナフチドロフリルが末梢動脈閉塞症に対し唯一vasoactiveな薬剤でコスト効果的である。


欧州:プレタール使用制限推奨
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/03/blog-post_23.html

全身性エリテマトーデス患者:ビタミンD濃度低値は、心血管系リスク、疾患活動性と関連する

 ビタミンD濃度、 25-(OH)-D3欠乏は、一般住民でも心血管リスク要素とされる。ビタミンDが心血管疾患リスクと関連するなら、元々、この病態での死亡率・合併症の主要因なので、その関連性追求は重要。
 研究目的は、ビタミンD濃度と将来の心血管イベント予測関連性を明確にすること


 結論から言えば、表題のごとく




25-Hydroxyvitamin D and cardiovascular disease in patients with systemic lupus erythematosus: Data from a large international inception cohort
Lertratanakl A, et al
Arthritis Care Res 2014; DOI: 10.1002/acr.22291.

25(OH)D濃度4分位・高位グループは、低位グループ比較して、高血圧、脂質異常症少なく、CRP低値、SLE活動性指数 (SLEDAI-2K) 低値

ビタミンD濃度はCVDイベント発生と相関しないが、CVDイベント発生は、ビタミンD濃度高位群に連続的減少が見られる。

noteへ実験的移行

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