2013年9月28日土曜日

地中海ダイエット:食品中抗酸化作用は、摂取者ベースライン状況により補正的に働く・・・ サプリメントではそうはいかない

抗酸化作用というのは、カウンターパートがなければ、それ自体が、pro-oxidant(酸化促進)作用をもつ。

抗酸化物質だけを大量にとると酸化促進物質として溜まる 2011年 06月 09日

食品外の人工的サプリメントの怖いところはそれだと思うが、食品に於ける抗酸化作用、Mediterranean Diet、特に、バージンオイルに関しては、摂取者の抗酸化能力により、低活性なら抗酸化亢進的に働き、高活性なら抑制的に働くってところが良いと思う。


Mediterranean diet and non enzymatic antioxidant capacity in the PREDIMED study: Evidence for a mechanism of antioxidant tuning
R. Zamora-Ros, et. al.  on behalf of the PREDIMED Study Investigators
Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases
Received 21 July 2012; received in revised form 23 November 2012; accepted 27 December 2012. published online 27 February 2013.


抗酸化作用リッチな食品摂取は、血中 NEAC(non enzymatic antioxidant capacity)増加する。NEACは諸筋注の全ての抗酸化物質が関与し、共同的に働くとし、1年間のMediterranean diet介入にて、その評価を行った。 
血中NEACレベルをベースラインと、介入1年後測定。
1) バージンオリーブ油添加 Mediterranean diet  (MED + VOO)
2) ナッツ油添加 Mediterranean diet   (MED + nuts)
3) 低脂肪ダイエット:対照 
 
FRAP (ferric reducing antioxidant potential) と TRAP (total radical-trapping antioxidant parameter) assayで、血中NEAC測定

血中FRAP指標は、介入1年後
・ MED + VOO [72.0 μmol/L (95% CI, 34.2–109.9)]
・ MED + nuts [48.9 μmol/L (24.3–73.5)]
・control low-fat diet [13.9 μmol/L (−11.9 to 39.8)].

ベースライン血中FRAP濃度最小4分位群被験者では、有意に介入後この指標増加。一方、高濃度4分位群では、減少
同様の傾向が、TRAP値で観察される。



閉塞型無呼吸:cPAP治療の降圧効果 effect sizeは限定的だが、重症ほど効果あり

高血圧の要因としての閉塞型無呼吸は確立しているが、閉塞型無呼吸患者の血圧へのCPAP効果は、減少効果に関しては結論的でなかった。

sham cPAPやプラシーボ錠剤・保存的方法というpassive治療と、口デバイス・降圧剤治療といったactive治療に比較した、 cPAPのeffect sizeを明確にするシステマティック・レビュー。

cPAP治療は閉塞型無呼吸の血圧減少効果を認めるが、そのeffect sizeは比較的軽度。
繰り返す無呼吸エピソード患者ほどcPAPによる降圧効果は期待できる。

EFFECT OF CONTINUOUS POSITIVE AIRWAY PRESSURE (CPAP) ON BLOOD PRESSURE IN PATIENTS WITH OBSTRUCTIVE SLEEP APNEA/HYPOPNEA. A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS.
Cristiano Fava;  et. al.
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-1115


1614文献中、passive or active治療比較の32RCTで、passiveあるいはactive治療比較
 
対 passive治療の、random effect メタアナリシス、30 RCTs; 1906名で、平均ネット差は収縮期血圧 2.6± SEM 0.5、 拡張期血圧  2.0±0.4 mmHgで、 cPAP治療が両校 p < 0.001。



昼間・夜間データを含む24時間持続血圧研究では、 平均収縮期、拡張期血圧はそれぞれ、 昼で、 2.2±0.7 mmHg 、1.9±0.7 mmHg、 夜間で 3.8±1.0 mmHg 、 1.8±0.6 mmHg


メタ回帰分析にて、ベースラインAHI高値 は、収縮期血圧ネット値減少の程度と相関  (beta±SE: 0.09±0.03)

出版バイアスエビデンス無く、heterogeneityは軽度  (I2=31-34%)

noteへ実験的移行

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