JSH2014
http://www.jpnsh.jp/jsh2014.html
家庭血圧がクローズアップされ、診察室血圧より優先される・・・まぁそういう流れなのだろう。
Epidemiology/Population
Prognosis of White-Coat and Masked Hypertension
International Database of Home Blood Pressure in Relation to Cardiovascular Outcome
George S. Stergiou, et. al.
the International Database on HOme blood pressure in relation to Cardiovascular Outcome (IDHOCO) Investigators
家庭内血圧モニタリングは白衣高血圧、仮面高血圧検出のため有用。高血圧疑診断・治療のため推奨される。
白衣甌穴厚・仮面高血圧の予後重要性のため6458名(5つ住民群:IDHOCO研究群)
フォローアップ中央期間8.3年間、714名の致死的・非致死性心血管イベント発生
無治療群で、心血管リスクは、正常血圧群に比べ、白衣高血圧(補正ハザード比 1.42; 95% CI [1.06–1.91]; P=0.02)、仮面高血圧 (1.55; 95% CI [1.12–2.14]; P< 0.01)、高血圧維持群 (2.13; 95% CI [1.66–2.73]; P < 0.0001)
治療群 (n=1451)では、診察室血圧高値 ・家庭内血圧低値(白衣高血圧)と治療コントロール下症例(診察室・家庭内とも血圧低値)では差を認めない; 1.16; 95% CI [0.79–1.72]; P=0.45)
しかし、仮面高血圧(診察室血圧低値・家庭血圧高値 )では 1.76; 95% CI [1.23–2.53]; P=0.002) 、血圧未コントロール (診察室血圧高値 ・家庭内血圧高値 ; 1.40; 95% CI [1.02–1.94]; P=0.04)どもに、コントロール下患者に比べ心血管疾患リスク高い。
結論:白衣高血圧(家庭内測定評価)は、無治療群では心血管リスク要素だが、治療下患者では、おそらく、診察室ベースの効果的治療を受けているためそのリスク増加を認めない。
一方、仮面高血圧未コントロール群では、無治療・治療患者とも心血管リスク増加と関連する。それはおそらく、共に診察室血圧低値のため無治療となりやすいためだろう。
2014年3月28日金曜日
抗不安薬・睡眠薬による超過死亡 7年間100名あたり4名余計に死ぬ
ベンゾジアゼピン系を中心とした抗不安薬・睡眠薬処方有害性に対する医師たちの認識に驚くことが多い、昨今。
向精神薬 多剤処方を制限…診療報酬認めず
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/blog-post_8664.html
↑
これで、少しは目が覚めるか?馬鹿医師ども
Effect of anxiolytic and hypnotic drug prescriptions on mortality hazards: retrospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1996 (Published 19 March 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g1996
英国の大規模コホート(34727名、273UKプライマリケア医)
身体・精神疾患合併症と、研究非対象薬剤は、対照群と比べ、研究対象薬剤間で多い。
全研究フォローアップ期間の年齢補正死亡率ハザードは登録後1年間で3.46(95% 信頼区間、 3.34−3.59)、、他の寄与要素補正後 3.32(3.19−3.45)
量依存関連性は、研究対象薬剤3クラス(ベンゾジアゼピン、Z薬剤(ザレプロン、ゾルピデム、ゾピクロン)、多薬剤)全てで見られる。
1年間死亡除外後、7年間の初回処方後、100人あたりの薬剤関連超過死亡は4例
向精神薬 多剤処方を制限…診療報酬認めず
http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/03/blog-post_8664.html
↑
これで、少しは目が覚めるか?馬鹿医師ども
「睡眠薬の適切使用を」 初の指針 → ベンゾジアゼピン系・向精神薬全体の問題なのに・・・限定的に問題化する恣意性を感じる
http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/06/blog-post_13.html
睡眠薬と死亡率の関連 ;年18回分処方ですら死亡率増加
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/02/18.html
ベンゾジアゼピン系使用で認知症リスク増加
http://kaigyoi.blogspot.jp/2012/10/blog-post_3248.html
Effect of anxiolytic and hypnotic drug prescriptions on mortality hazards: retrospective cohort study
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g1996 (Published 19 March 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g1996
英国の大規模コホート(34727名、273UKプライマリケア医)
身体・精神疾患合併症と、研究非対象薬剤は、対照群と比べ、研究対象薬剤間で多い。
全研究フォローアップ期間の年齢補正死亡率ハザードは登録後1年間で3.46(95% 信頼区間、 3.34−3.59)、、他の寄与要素補正後 3.32(3.19−3.45)
量依存関連性は、研究対象薬剤3クラス(ベンゾジアゼピン、Z薬剤(ザレプロン、ゾルピデム、ゾピクロン)、多薬剤)全てで見られる。
1年間死亡除外後、7年間の初回処方後、100人あたりの薬剤関連超過死亡は4例
二酸化塩素:空間除菌標榜グッズ ・・・ 商品合理的根拠示さず逃げ得
社会的責任負わない17社
行政追求は、これで終わり?
空間除菌」宣伝に根拠なし 消費者庁、17社に措置命令 共同通信デジタル
2014年3月27日(木)18時47分配信
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1005882
消費者庁
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/140327premiums_2.pdf
携帯型:
https://www.google.co.jp/search?q=二酸化塩素
まだ、こんなのを放置している新聞
↓
エアーマスク 首から下げるだけで菌を除去
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2642045.article.html
行政追求は、これで終わり?
空間除菌」宣伝に根拠なし 消費者庁、17社に措置命令 共同通信デジタル
2014年3月27日(木)18時47分配信
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1005882
二酸化塩素を発生させる商品を部屋に置いたり首に掛けたりするだけで「空間を除菌できる」とうたった宣伝には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は27日、販売する17社に、再発防止などを求める措置命令を出した。
消費者庁によると、対象は据え置き型が大幸薬品(大阪市)の「クレベリンゲル」など10商品で、携帯型が中京医薬品(愛知県半田市)の「クイックシールドエアーマスク」など15商品。
17社はホームページや新聞の広告欄で「ポンとおくだけ! 空間に浮遊するウイルス・菌・ニオイを除去」などと効果を宣伝していた。
消費者庁
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/140327premiums_2.pdf
携帯型:
「空間除菌ブロッカーCL-M50」「ERA空気除菌グッズ」ハイパー・ブロック」「ウィルオフバリア」及び「ウィルオフポケット」「携帯用エアドクター台紙セット(エアドクターポータブル)」「ウィルスブロッカーノヴァ」「スペースウォッシャー」「ハイパー・バリア」「ES-010エコムエアマスク」及び「ES-020エコムエアマスク」「クイックシールドエアーマスク」「ウイルスガード」エアースクリーン」及び「ウイルハント」
据え置き型:
「ウィルオフスタンド」「空間除菌AirDoctor(ゲルタイプ)150g」「ウィクリア
GEL」「クレベリンゲル」及び「クレベリンマイスティック」「クイックシールド置き型」「ウイルスガード・ゲル」「ウィルキルG」「ウイルバッシュホルダー」「パルエックスG」
まだ、こんなのを放置している新聞
↓
エアーマスク 首から下げるだけで菌を除去
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2642045.article.html
エアーマスク 首から下げるだけで菌を除去 |
||
「首から下げておくだけで風邪やインフルエンザ、花粉症の予防効果がある」と注目を集めているクイックシールドエアーマスク(中京医薬品)。佐賀市本庄 町のミズ空港通り店ではインフルエンザが流行し始めた1月以降引き合いが急増。前年同月の3~4倍を売り上げている。 |
||
2014年03月04日更新 |
COPD急性増悪時経口ステロイド5日間基本へ?
多くの臨床医は、COPD急性増悪対応時、それまでの推奨にかかわらずステロイド治療期間短く設定してると思う。REDUCEトライアルの知見がGOLDへ組み入れられるよう試みられている
http://www.medpagetoday.com/resource-center/advances-in-copd/steroid-therapy/a/44368
・急性増悪時ステロイド治療5日間は1−2週間治療より非効果的とは言えない
すなわち、ほとんどのCOPD急性増悪では5日間治療を基本とする
:REDUCEトライアル
・急性増悪は、入院、肺機能減少、死亡原因
・ステロイドは、数週間投与すると、高血糖・体重増加・不眠
http://www.medpagetoday.com/resource-center/advances-in-copd/steroid-therapy/a/44368
・急性増悪時ステロイド治療5日間は1−2週間治療より非効果的とは言えない
すなわち、ほとんどのCOPD急性増悪では5日間治療を基本とする
:REDUCEトライアル
Leuppi JD, Schuetz P, Bingisser R, et al. Short-term vs conventional glucocorticoid therapy in acute exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease: the REDUCE randomized clinical trial. JAMA. 2013;309:2223-2231.・ GOLD2014
プレドニゾロン 40mg×5日間推奨(エビデンスレベル B)・Cochrane 2011では、経口ステロイド 7日超 vs 7日未満で臨床的有意な差は認めなかったが、結論導けないと記述
(至適ステロイド治療期間結論に関するデータ不十分)
ブデソニド・ネブライザーのみが急性増悪時経口ステロイド代替的(但し高額)
Walters JA, Wang W, Morley C, et al. Different durations of corticosteroid therapy for exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease. Cochrane Database Syst Rev. 2011 Oct 5;(10):CD006897.
・急性増悪は、入院、肺機能減少、死亡原因
・ステロイドは、数週間投与すると、高血糖・体重増加・不眠
Davies L, Angus RM, Calverley PM. Oral corticosteroids in patients admitted to hospital with exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease: a prospective randomised controlled trial. Lancet. 1999;354:456-460.・大部分は、1年に1回程度で、2回以上の急性増悪は10%。累積的リスクは大きい。
Groenewegen KH, Schols AM, Wouters EF. Mortality and mortality-related factors after hospitalization for acute exacerbation of COPD. Chest. 2003;124:459-467.
Sin DD, Park HY. Steroids for treatment of COPD exacerbations: less is clearly more. JAMA. 2013;309:2272-2273.
登録:
投稿 (Atom)
noteへ実験的移行
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note
-
米国では、Potiga (ezogabine):ポティガ(エゾガビン)、国際的には、レチガビン [RTG ]で、従来の抗てんかん薬剤と異なるメカニズムで、KCNQ2-5 (K(v) 7.2-7.5) ion channelのpositive allosteric modulato...
-
Association Between MRI Exposure During Pregnancy and Fetal and Childhood Outcomes Joel G. Ray, et. al. JAMA. 2016;316(9):952-961. doi:...