2015年6月11日木曜日

クリエイティブさと精神疾患で共通な遺伝子エレメント存在



8万6千名を超える遺伝子マテリアル調査にて、創造性(クリエイティブさ)と精神疾患との遺伝子エレメントのリンクが示された。


ダンサー、俳優、視覚芸術、音楽家、ライターを含むアーティストの国家団体のメンバー千名以上で調査し、一般住民より17%ほどこの集団で、この遺伝子変異率が高い。




Polygenic risk scores for schizophrenia and bipolar disorder predict creativity
Robert A Power, et. al.
Nature Neuroscience (2015) doi:10.1038/nn.4040

統合失調症と双極性障害に関する多遺伝子リスク・スコアがクリエーティブな才能を予測できるか検証したところ、そのリスク・スコアは、アイスランドの芸術学会メンバーもしくはクリエイティブ職業と関連 (統合失調症と双極性障害に対しそれぞれP = 5.2 × 10−6 、 3.8 ×10−6 ).再現コホートにて (P = 0.0021 、0.00086)

これでは、クリエイティブな故人と精神疾患の関連性増加は説明できない、遺伝子ルーツが共通ということを意味する。







携帯電話位置情報サービスを利用した心肺蘇生システム: 偶然ではないBystander開始CPRを促進!

2つの心肺蘇生に関わる報告

レスキューチーム到着前に心肺蘇生:CPR施行された場合、生存オッズ2倍へ

Early Cardiopulmonary Resuscitation in Out-of-Hospital Cardiac Arrest
Ingela Hasselqvist-Ax, et. al.
N Engl J Med 2015; 372:2307-2315June 11, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1405796

EMS到着前のCPR施行15512例、未施行 14869例
30日目の生存率は、EMS到着前CPR施行 10.5%、 未施行 4.0%  (P < 0.001)
年齢、性別、心停止ロケーション、心停止原因、初期心臓リズム、EMSレスポンス時間、コラプスからEMSコールからまでの時間、イベントからの時間補正後、EMS到着前のCPRは30日生存率増加と相関 (オッズ比  2.15; 95% 信頼区間 1.88 to 2.45).

心室粗動同定患者除細動までの時間をPropensityスコアに含む場合でも、結果は同様。
早期CPRと生存率の正相関は、研究期間を通してどの経過でも安定した結果。
コラプスからCPRまでの時間と30日間生存率の相関性が見られた。


携帯電話位置情報システムを、CPR訓練したボランティアの位置、派遣のため用いることで、院外心停止症例へのBystander開始CPR率を向上に役立った

その近傍者がCPR必要な場合に、携帯電話にて訓練されたボランティアに警告を与える携帯電話ベースシステムで、即時救助可能となり生存確率増加を認めた

Mobile-Phone Dispatch of Laypersons for CPR in Out-of-Hospital Cardiac Arrest
Mattias Ringh,  et. al.
N Engl J Med 2015; 372:2316-2325June 11, 2015DOI: 10.1056/NEJMoa1406038



Editorial : Bystander-Initiated CPR by Design, Not by Chance
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe1504659


入院患者:せん妄 ≠ 認知障害 しかし、退院後認知症リスク増加

入院患者の3分の1にせん妄出現し、その後の認知症リスクと関連する





Outcome of delirium in critically ill patients: systematic review and meta-analysis
BMJ 2015; 350 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h2538 (Published 03 June 2015)
Cite this as: BMJ 2015;350:h2538

せん妄に関して、評価確認スクリーニングもしくはレーティングシステムが用いられている、前向き観察コホートあるいは臨床トライアルで、臨床的エンドポイントとして、入院中脂肪、入院期間、人工呼吸器官、他院後アウトカムの少なくとも一つ記載されている論文にて検証

42研究 5280/16595を同定

対照としてせん妄無し症例と比較し、せん妄患者では入院中死亡率高い (リスク比 2.19, 95% 信頼区間 1.78 to 2.70; P < 0.001、人工呼吸期間長い、ICU期間長い (標準化差平均 standard mean differences 1.79 (95% 信頼区間 0.31 to 3.27; P < 0.001), 1.38 (0.99 to 1.77; P < 0.001), and 0.97 (0.61 to 1.33; P < 0.001))

採用した研究群では、せん妄と退院後の認知機能低下の関連性みとめた



noteへ実験的移行

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