2022年2月12日土曜日

IPF薬物治療のシステマティック・レビューとネットワークメタアナリシス

シルデナフィルをガイドラインに加えるか検討必要ということと、pamrevlumabpentraxinに関して治験結果後検討というお話だと思う


Medical treatments for idiopathic pulmonary fibrosis: a systematic review and network meta-analysis

Tyler Pitre, et al.

https://thorax.bmj.com/content/early/2022/02/09/thoraxjnl-2021-217976


概要

【背景 】

特発性肺線維症(IPF)は、予後不良の呼吸器疾患である。我々の目的は、承認または研究されている22のIPF薬物治療の比較有効性を評価することである。


【方法】

 MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials、clinicaltrials.govを創刊から2021年4月2日まで検索した。22の薬物治療のうち1つ以上を投与されたIPFの成人患者を対象とした無作為化対照試験(RCT)を対象とした。ペアのレビュアーが独立して、IPF患者において1つ以上の対象医療を比較した無作為化試験を同定した。ネットワークメタ解析のGRADE(Grading of Recommendations Assessment, Development, and Evaluation)アプローチにより、エビデンスの確実性を評価した。プールされた相対リスク(RR)比を算出し、GRADEの枠組みで95%信頼性区間(95%CI)とともに直接推定値またはネットワーク推定値を提示した。


【結果】

 分析の対象となる48試験(患者数10 326人)が同定された。ニンテダニブ[RR 0.69(0.44~1.1)], ピルフェニドン[RR 0.63(0.37~1.09); 直接推定]、シルデナフィル[RR 0.44(0.16~1.09)] は死亡率をおそらく低下(すべて中程度の確実性)。

ニンテダニブ(2.92%(1.51~4.14))、ニンテダニブ+シルデナフィル(157 mL(88.35~411.12) )、ピルフェニドン(2.47%(-0.1~5))、pamrevlumab (4.3%(0.5~8.1))とpentraxin(2.74%(1~4.83))により overall forced vital capacity低下を減少(いずれも中程度確実性)。

シルデナフィルのみが、急性増悪と入院をおそらく減少させる(中程度の確実性)。

コルチコステロイド+アザチオプリン+N-アセチルシステインは、プラセボに対して重篤な有害事象のリスクを増加させた(確信度大)。

 

【結論と関連性】

 今後のガイドラインでは、IPFに対するシルデナフィルを検討すべきであり、パムレブルマブやペントラキシンなどの有望なIPF治療薬については、第3相試験が終了した時点でさらなる研究が必要である。


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