2014年4月17日木曜日

6分間歩行距離で、アミオダロン治療有害性、ICDベネフィット無しのグループを選別しよう!

治療意思決定に対して6分間歩行距離を用いた場合の検討

Use of the Six-Minute Walk Distance to Identify Variations in Treatment Benefits From ICD and Amiodarone: Results From the Sudden Cardiac Death in Heart Failure Trial (SCD-HeFT)
Daniel P. Fishbein,et. al.
J Am Coll Cardiol. 2014;():. doi:10.1016/j.jacc.2014.02.602


SCD-HeFTというトライアルにおいて、事前設定サブグループ解析において、NYAクラスIIIはICD治療からベネフィット無く、アミオダロンから有害性が見られた。クラスIIでは、ICDからは生存率ベネフィット見られた。

6分間歩行距離(SMW)を2397名のランダム化前に行い、45.5ヶ月フォローアップ中央期間。プライマリエンドポイントは全原因死亡率、セカンダリエンドポイントを心不全、不整脈原性死亡率とする



SMW距離(6分間歩行距離):ベースライン3分位 386m超、288−386m、288m未満


ICD(植え込み型除細動)のプラシーボ比較3年死亡率ハザード比は、トップ3分位 0.42(0.26,0.66)、中間3分位 0.57(0.39,0.83)、ボトム3分位 1.02(0.75, 1.39)


6MWT distance (m) HR (95% CI) p
<288 b=""> 1.02 (0.75–1.39) 0.90
288-386 0.57 (0.39–0.83) 0.0035
>386 0.42 (0.26–0.66) 0.0002



プラシーボ比較のアミオダロンハザード比は、それぞれ、  0.68 (0.46, 1.02) 、0.86 (0.61, 1.21) 、1.56 (1.17, 2.09) 


SMW距離は、心不全関連死亡率と逆相関するが、不整脈による死亡率とは相関しない。

ICD治療は、上位2つの3分位において不整脈による死亡率減少するが、心不全死亡率に影響を与えない。

関節リウマチと歯周病原性細菌抗体との関連性 ・・・ Oral Sepsis仮説は正しかった?

口腔内敗血症(oral sepsis)仮説は、William Hunterが”the Sept. 12, 1900 issue of The Clinical Journal, British physician ”に発表した歴史がある。

関節リウマチ(RA)全員に共通した話ではなく、一部のはなしではあるが、Pg抗体陽性はRAで多く、その反応の高さが、診断・活動性マーカー、活動性、治療反応性とも関連するという


Clinical correlations with Porphyromonas gingivalis antibody responses in patients with early rheumatoid arthritis Sheila L Arvikar et. al.
Arthritis Research & Therapy 2013, 15:R109 doi:10.1186/ar4289


関節リウマチ患者において、歯周病の主要病原菌であるPorphyromonas gingivalis (Pg)、この抗体が多く見つかっている。しかし、一般的にこれら疾患の病歴は長く、臨床的関連性一致の報告無かった。DMARD治療前・後の早期RA患者のPg抗体反応性と臨床所見の関連性検討

50名のDMARD naiveな関節リウマチ患者

Pgに対するIG抗体陽性
早期RA患者50例中17(34%)
晩期RA患者43例中13(30%)

RA患者では健康入院者や血液バンクドナーよりPg抗体反応 有意に高値 (P<0.0001)

加えて、RA患者は、他の結合式疾患患者より抗体高値 反応(P=0.01)
ただ、CTD患者は健康被験者よりPg藩王高い傾向にある(P=0.07)


Pg抗体陰性患者に比較して、早期RA・Pg陽性では、抗CCP抗体高値 例が多く(P=0.03)、抗Pg抗体は直接抗CCP抗体値と相関する(P<0 .01="" p="">

さらに、研究登録時、Pg抗体陽性群はリウマチ因子値高く(P=0.04)そして、ESR高値 (P=0.05)。そして、高度疾患活動性スコア(Disease Activity Score based on 28-joint count (DAS28)-ESR and Clinical Disease Activity Index) and more functional impairment (Health Assessment Questionnaire)傾向 (P = 0.05)


 Pg陽性患者では、DMARD治療12ヶ月後でも疾患活動性高い

P. gingivalisは、peptidylarginine deiminase (PAD) enzymeとして知られるprokaryote(原核生物)で、蛋白をシトルリン化し、ACPA(抗シトルリン化蛋白抗体産生で役割を果たす。アルギニン残渣をcatalyzeし、シトルリンと換え、免疫系に影響を与える可能性がある。




RAの3/4に、HRCT上病変がみられることから、肺から炎症がスタートしているのではないかと仮説をもつグループ、腸管に原因をもとめるもの・・・


西アフリカエボラは新型;index caseは2013年12月死亡2歳児

Emergence of Zaire Ebola Virus Disease in Guinea — Preliminary Report
Sylvain Baize, et. al.
N.Engl.J.Med. April 16, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1404505


 アウトブレイクが明らかになる前数ヶ月間局所的に循環してた
3月に認識される数ヶ月前の2013年12月6日死亡の2歳の子供(Guinea's Guéckédou prefecture)がindex caseと疑われる。


新規発症は いったん落ち着いてる状態。

"Once we no longer have any new cases ... we can say that it is totally under control," Diallo was quoted as saying.
But a spokesman for the WHO told MedPage Today it’s “too early to say that.”

慢性PTSD治療に関してケタミン静注有効

以前の報告
ケタミンのうつに対する迅速改善効果が以前から報告され、改善は数時間以内に明らかになり、週単位・月単位効果が継続することが示されていた。しかし、この研究の知見では、それほど長く続くことはなく7-10日間程度の効果であった。
ケタミン:うつに対し迅速な治療効果 2012/10/06

 今回、慢性PTSD治療に関してケタミン静注有効性の報告



Efficacy of Intravenous Ketamine for Treatment of Chronic Posttraumatic Stress DisorderA Randomized Clinical Trial
Adriana Feder,et. al.
JAMA Psychiatry. Published online April 16, 2014. doi:10.1001/jamapsychiatry.2014.62 
概念検証ランダム化二重盲験交差トライアル:1ヶ所での検証
広告招集慢性PTSD41名

介入:ケタミン塩酸塩(0.5mg/kg)とミダゾラム(0.045mg/kg)


プライマリアウトカム測定は、PTSD症状重症度( Impact of Event Scale–Revised. Secondary outcome measure)
セカンダリアウトカム測定は、Montgomery-Asberg Depression Rating Scale、Clinical Global Impression–Severity and –Improvement scaleと、副事象(  Clinician-Administered Dissociative States Scale、Brief Psychiatric Rating Scale、Young Mania Rating Scale)


ケタミン投与は、ミダゾラム注射に比較して、PTSD症状重症度を有意かつ急激減少と関連;注射24時間   (mean difference in Impact of Event Scale–Revised score, 12.7 [95% CI, 2.5-22.8]; P = .02)


ケタミン治療後PTSD症状の大幅減少は、交差試験時、初期解析時共に明確で、この効果はベースライン及び24時間うつ症状重症度補正後も変化無し


ケタミンは合併うつ症状減少及び全般臨床所見改善と関連する。ケタミンは、臨床的明確な持続性dissociative symptom(解離症状)を示さず耐用性良好。 




 

noteへ実験的移行

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