そこで、静注ビスフォスフォネートを1回投与の有効性と安全性の検討。
Efficacy and Safety of Single-Dose Zoledronic Acid for Osteoporosis in Frail Elderly WomenA Randomized Clinical Trial
Susan L. Greenspan, et. al.
JAMA Intern Med. Published online April 13, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.0747
2年間のランダム化プラシーボ対照化二重盲検研究
ゾレドロン酸5mg静注 vs プラシーボ静注 + カルシウム+ビタミンDサプリメント
主要アウトカム・測定 股関節・椎骨骨密度(BMD) 12ヶ月、24ヶ月時点
及び副事象
ベースライン差なし; 年齢(85.4歳 (0.6歳))、BMD、機能・認知状況
ただ、治療群の方が、Frailty、骨折病歴、糖尿病歴、抗痙攣薬使用が多い。
BMD値データ入手: 12ヶ月で87%、24ヶ月で73%
平均(SE)BMD変化: 治療群で大 : 3.2 (0.7) vs 3.9 (0.7) %ポイント差 12ヶ月・24ヶ月時点での股関節 (差比較 P < 0.01)、さらに、脊椎 1.8 (0.7) vs 3.6 (0.7) %ポイント差 (P < .01);補正後解析も同様
治療とプラシーボの骨折は、 20% vs 16% OR, 1.30; 95% CI, 0.61-2.78)
死亡率は、 16% vs 13% (OR, 1.24; 95% CI, 0.54-2.86)
1回転倒者の比率に群差なし (28% vs 24%; OR, 1.24; 95% CI, 0.64-2.42; P = .52)
治療群では多くの被験者で多回数骨折 (49% vs 35%; OR, 1.83; 95% CI, 1.01-3.33; P = .047)、しかし、その差は、ベースラインのFrailty補正後有意でなくなった
結論・知見’脆弱な骨粗鬆症を有する高齢女性の一群に対して、ゾレドロン酸5mg静注1回で2年間BMD改善をもたらす。
非有意な臨床的改善だが、骨折や死亡率増加が治療群で示され、さらなる検討が必要。
このコホートで、骨折リスク軽減に役立つかは不明だったため、大規模トライアルとして骨折率変化をもたらすような、検出パワーのあるナーシングホームでの大規模検討が必要
Trial Registration clinicaltrials.gov Identifier: NCT00558012
ビスフォスフォネートの骨粗鬆症治療は、全般的にも、ホントにハードな臨床的アウトカムを改善をもたらすのか・・・ ホントに疑問をもってるのだが・・・