2014年3月25日火曜日

クロルヘキシジン口腔ケアの規則的使用:心臓手術と非心臓手術で有意差間に違い

クロルヘキシジン口腔ケアの規則的使用は、人工呼吸患者の標準ケアであるが、人工呼吸関連肺炎リスク減少示唆するメタアナリシスにより行われているが、心臓手術と非心臓手術間の差に関して考慮無く、ミスリーディングの可能性も出現する。


以下の報告では、心臓手術vs非心臓手術での下気道感染発生に関して有意差間に差が生じている。死亡率では結果的にはどちらも差を認めない。

Reappraisal of Routine Oral Care With Chlorhexidine Gluconate for Patients Receiving Mechanical VentilationSystematic Review and Meta-Analysis
Michael Klompas, et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 24, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.359 

心臓手術患者での下気道感染は、クロルヘキシジンランダム化割り付け患者で減少 (相対リスク [RR], 0.56 [95% CI, 0.41-0.77]) するが、非心臓手術患者2重盲験では人工呼吸関連肺炎有意差なし (RR, 0.88 [95% CI, 0.66-1.16])


クロルヘキシジンとプラシーボ間の死亡率有意差なし  (RR, 0.88 [95% CI, 0.25-2.14]) 、非心臓手術での死亡率増加有意差無し  (RR, 1.13 [95% CI, 0.99-1.29])


人工呼吸平均期間、ICU期間有意差なし


入院期間・抗生剤処方データ少ない




クロルヘキシジン浴がMICUの感染予防に役立つ2009年 08月 31日
重症乳幼児への連日クロルヘキシジン浴は細菌血症に有効 2013年1月
人工呼吸患者肺炎予防:歯磨きは無効、クロルヘキシジンは有効 2009年 09月 04日

米国予防医学作業部会(USPSTF):高齢者認知機能検診推奨せず

日本にはびこる都市伝説;“検診=善”という妄想

介入効果明確でない領域では無駄に終わることが多く、結果的に、行政コストの損失をもたらす。


USPSTFは、全高齢者への認知症検診推奨せず、検診心酢鶴面と正確性検証の55の研究、にに機能低下緩徐化・停止目的130超の介入研究レビューした結果、クリアなベネフィット存在せずと判断。


"Screening for cognitive impairment in older adults: U.S. preventive services task force recommendation statement"
Moyer V, et al
Ann Internal Med 2014.
http://annals.org/article.aspx?articleid=1850963



http://www.uspreventiveservicestaskforce.org/uspstf14/dementia/dementiadraftfact.pdf

青年期・肥満者では、ナトリウム過剰摂取にてテロメアの長さ短縮させる・・・青年期肥満は後年に悪影響をもたらす

10代青年期において、正常体重ではみられない影響が、過体重・肥満者において、ナトリウム過剰摂取によるテロメア長の短縮作用が報告された。

肥満・過体重+塩分過剰摂取の重畳効果は、若年から後戻りできない老化加速をもたらす。

Combo of overweight, high sodium intake speeds cell aging in teens
American Heart Association Meeting Report Abstract MP64
March 20, 2014
http://newsroom.heart.org/news/combo-of-overweight-high-sodium-intake-speeds-cell-aging-in-teens


加齢と共に短縮するテロメアだが、喫煙にて加速し、運動不足、体脂肪量増加などがテロメア長短縮促進と関連することが知られている。 
青年期ナトリウム摂取とテロメア長短縮の関連性報告 
766名(14−18歳)を、ナトリウム摂取2分割、 2.388 mg/d vs 4.142 mg/d(AHA推奨量は、塩 2/3 ティースプーン、 1,500 mg/day最大に比べ両群とも多い)

過体重/肥満10代において、テロメア長は、有意に、高ナトリウム摂取(T/S比 1.24 vs 1.32)比較で、短縮
T/S比は、テロメア長さ/単一遺伝子あたりの長さの比率で、正常体重10代において、テロメアは高ナトリウム摂取とに有意差認めず  (T/S ratio of 1.29 vs. 1.30)




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禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note