雨と関節痛・腰痛の関わりについて、まるで、確定的であるかのような記述や話を見聞きする。
BMJクリスマス記事なので・・・話半分だが・・・確定的な話ではなさそうだResearch Christmas 2017: Natural Phenomena
Association between rainfall and diagnoses of joint or back pain: retrospective claims analysis
BMJ 2017; 359 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j5326
(Published 13 December 2017)
2008年ー2012年の一般内科受診外来患者65歳以上 11,673,392名 (1,552,842名中)のいわゆるbig data
関節痛・腰痛関連病態(関節リウマチ、変形性関節症、脊椎症、脊椎板障害、椎間板障害、非外傷性関節障害)の外来受診比率を、降雨日と非降雨日で比較(患者特性、慢性疾患、地理的fixed effect(同一地域内の降雨日と非降雨日の外来受診関連関節痛・腰痛率比較)
メディケア保険による外来受診 11,673,392のうち、降雨日 2,095,761(18.0%)
非補正・補正解析にて、受診比率 非補正 降雨日 6.23% vs 非降雨 6.42% P<0 .001="" 6.35="" 6.39="" nbsp="" p="0.05<br" vs="">有意差ありそうだが臨床的意義はない 0>
外来受診の週のうちの雨の比率と関節痛・腰痛の訴え比率の相関性の統計学的有意差無し
リウマチ患者のサブグループ内で相関性認めず
定説とは異なる結果
論文のdiscussion記載でも、小規模限定的研究ばかりとのこと
市井の噂にすぎない、一人歩きの"雨と腰痛・関節痛の関連性”ということらしい