2014年12月19日金曜日

任天堂ゲーム機関連外傷

クリスマスの娯楽記事という側面でとらえるべきなのだが、「任天堂」には迷惑な話


Research Christmas 2014:
Going to extremes Nintendo related injuries and other problems review
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g7267 
(Published 16 December 2014) Cite this as:
BMJ 2014;349:g7267


  • 任天堂関連外傷や問題点は、(任天堂に限らず)すべてのビデオゲーム装置で報告されている。
  • 外傷はゲームコントロールに依存
  • 伝統的な優先コントローラーは、親指の腱の炎症と関連
  • 動作感知Wiiリモートコントローラーは、(上肢)筋骨格への障害、様々な外傷の原因となる
  • 任天堂は休憩を多くとり、安全な場所でゲームすれば比較的安全


医療トーク番組の推奨内容の半数はエビデンスがないか、エビデンス上やってはいけない内容

ちょい前までは、「あるある・・・」「ものもんた・・・」、今は「NHKのためしてガッテン」かな?

NHKはその道のお偉いさんが出てくるが、利益相反への疑念はなはだしい 。番組で、出てくる専門家に、その関連企業とのCOI提示義務化してほしい。





Research Christmas 2014: Media Studies
Televised medical talk shows—what they recommend and the evidence to support their recommendations: a prospective observational study
BMJ 2014; 349 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g7346 (Published 17 December 2014) Cite this as: BMJ 2014;349:g7346


[目的] 人気のメディカルトークショーにおける、健康推奨やクレームの質評価

[デザイン] 前向き観察研究

[セッティング] Mainstream television media.

[ソース] Internationally syndicated medical television talk shows that air daily (The Dr Oz Show and The Doctors).

[介入] テレビ番組「The Dr Oz Show and The Doctors」ランダム選別40エピソード(2013年初頭から)、番組内であげられた推奨を確認、評価。熟練エビデンス・レビュー施行者のグループは独立にチームとして研究、評価を行い、80のランダム選択推奨を支持するエビデンスを検索した


[測定主要アウトカム]
・ 熟練エビデンスレビュー施行者により決定されたエビデンスに基づく推奨の比率
・ セカンダリアウトカムは、話題としたトピックス、テレビショーでなされた推奨数、テレビショーでなされた推奨の種類と詳細


[結果]少なくとも一つの症例研究以上のエビデンスで支持されたテレビショー内での推奨の160(それぞれのテレビ番組内あら80)のうち、54%(95% 信頼区間 47%~62%)
テレビ番組「The Dr Oz Show」に限っての推奨においては、エビデンスにより内容が確認されるのは 46%, 否定的エビデンス 15%、 エビデンス認めないのは 39%
テレビ番組「The Doctors」に限っては、それぞれ、63%、14%、24%


信頼可能な、あるいは、幾分信頼可能なエビデンスは、「The Dr Oz Show」で33%、「The Doctors」 53%


「The Dr Oz Show」はエピソードあたり12の推奨、「The Doctors」は11の推奨。

「The Dr Oz Show」の最頻回推奨カテゴリーは、食事での助言 (39%) 「The Doctors」は、医療機関への受診 (18%)


テレビショー内でなされた推奨で、特異的ベネフィットに触れたのは、それぞれ43%、 41%。ベネフィットの程度に触れたのは、それぞれ、17%、11%

利益相反可能性暴露は、推奨中 0.4%に過ぎない

[結論] 医療トーク番組でなされる健康推奨事項は、そのベネフィットが特異的であることに触れられてないことが多く、そのベネフィットの効果程度についても触れられてないことがしばしば。
健康推奨のほぼ半数は、エビデンスがないか、むしろ、エビデンス上してはならない内容。
利益相反に触れられることはまずない。一般大衆視聴者は、これら医療トークショーの推奨内容に疑念を抱くべき。

施設長期入所脆弱老人へのインフルエンザワクチン高用量投与の効果と安全性

高リスク群でのワクチン戦略として高用量ワクチンは選択肢としてあり得るのでは・・・


Randomized, Controlled Trial of High-Dose Influenza Vaccine Among Frail Residents of Long-Term Care Facilities
David A. Nace , et. al.
J Infect Dis. (2014) doi: 10.1093/infdis/jiu622 First published online:
http://jid.oxfordjournals.org/content/early/2014/12/12/infdis.jiu622.full


長期ケアをうけてるような脆弱老人に対して、高用量の不活化ワクチンが有用。
米国では、2009年65歳以上で、高用量ワクチン承認されたが、検証は健常者であり、73歳平均の地域住居老人であった。

205名の長期滞在施設住民で、86-87歳という後期高齢者
背景は、認知機能障害比率高く、平均歩行速度も0.7m/秒と著しく低下した脆弱な老人

プライマリアウトカムは、ワクチン後30日目の抗体レベル

187名完遂

1回目のシーズンで、高用量接種で抗体レベル高く
2回目のシーズンで、H1N1で非劣性、有意差までは至らなかった

2回目の優越性証明できなかった理由は不明。すでに、抗体獲得済みだった可能性がある。
重篤副作用なく、耐用性良好。





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