2017年9月29日金曜日

咽頭痛へのステロイド治療:効果あるようだが・・・


咽頭痛へのステロイド治療:有効性・安全性



Corticosteroids for treatment of sore throat: systematic review and meta-analysis of randomised trials
BMJ 2017; 358
doi: https://doi.org/10.1136/bmj.j3887 (Published 20 September 2017)

1426名登録10トライアル検討
単回ステロイド最大量 経口デキソメサゾン 最大量10mg
24時間後疼痛軽減2倍( 相対リスク 2.2 , 95% 信頼区間 1.2 - 4.3 、 リスク差 12.4%; エビデンスの質:中等度)、 48時間後疼痛消失1.5倍 (1.5 ; 1.3 - 1.8 、 リスク差 18.3_% ;エビデンスの質:高度)

コルチコステロイド治療患者の疼痛緩和までの平均時間を4.8(95% 信頼区間 -1.9 〜 -7.8)時間早める (エビデンスの質:中等)
さらに、疼痛完全消失までの時間平均 11.1( -0.4 〜 -21.8)時間早める(エビデンスの質:低)

24時間時点での絶対的疼痛改善スケール(VAS 0 - 10)ではステロイド群で高度 (差平均 1.3 , 0.7 - 1.9) (エビデンスの質:中等度)

10例中9例で副作用関連情報あり
6つの研究では副作用報告無し、3つの報告では副事象あり、疾患関連合併症が主で、両群ども差は認めなかった



. 上気道炎で抗生剤使うな!・・・ってのが世の流れだが・・・医療介入しなくてよいのか?医療において症状緩和も重要な役割。なら、咽頭炎の保険適応はあるようだし、エビデンスのあるデキサメサゾン投与をとなるが・・・果たして?



すぐ考えつくのが耐糖能悪化、感染蓋然性増加などあるが、果たして、ステロイド投与の正当性あるか?トランサミンでごまかす治療で良いのか?

noteへ実験的移行

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