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2022年6月11日土曜日

DDWハイライト(JAMA誌紹介)

Highlights From Digestive Disease Week—Pandemic-Related Decline in Colorectal Cancer Screening, Lack of Association Between Proton Pump Inhibitors and Dementia, and More

Rita Rubin, MA

JAMA. Published online June 10, 2022. doi:10.1001/jama.2022.8946

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2793478



1)IMPACT OF THE COVID-19 PANDEMIC ON FECAL IMMUNOCHEMICAL TESTING, COLONOSCOPY SERVICES, AND COLORECTAL NEOPLASIA DETECTION IN A LARGE UNITED STATES COMMUNITY-BASED POPULATION

https://eppro01.ativ.me/web/page.php?page=IntHtml&project=DDW22&id=3698237


JAMA:パンデミックによる予防医療への影響については、小児ワクチン接種の減少など、多くのことが書かれている。Kaiser Permanente Northern Californiaにおける大腸がん検診の利用状況の分析では、自宅での糞便免疫化学検査検診の減少までが明らかにされた。検診の減少は、がんの発見率の低下と関係があるのだろうか?このことは、将来的にどのような意味を持つのでしょうか?


Dr Laine: 確かにFIT検査(糞便免疫化学検査)は減少し、大腸内視鏡検査はさらに減少しています。大腸内視鏡検査はそれ自体でスクリーニングとして行うことができます。しかし、それと同じくらい重要なのは、FIT検査で陽性となった場合、大腸内視鏡検査を受けることが極めて重要であるということです。この間、スクリーニングとサーベイランスの大腸内視鏡検査は約40%減少しています。そして、進行した腺腫の発見が著しく減少し、大腸がんの診断が約10%減少したのです。FIT検査は患者さんが郵送で返送できるため、パンデミック当初は短期間しか減少しませんでしたが、大腸内視鏡検査の減少幅は長くなっています。およそ通常の数に戻るまで、2020年のほぼ終わりまでかかりました。この2020年の間に、進行性腺腫や大腸がんなど、臨床的に重要なアウトカムが本当に減少していました。これらの人々は、診断されるのが遅いかもしれません。このような方々は、診断されるのが遅く、治療を迅速に受けられない可能性があります。診断が遅れたり、治療が遅れたりすることで、何年もの間、患者さんの状態はあまりよくならないかもしれません


2) ASSOCIATION OF PROTON PUMP INHIBITOR USE AND COGNITIVE DECLINE AND INCIDENT DEMENTIA IN OLDER ADULTS

https://eppro01.ativ.me/src/EventPilot/php/express/web/page.php?page=IntHtml&project=DDW22&id=3697897

JAMA:米国では数百万人が胃酸の量を減らすためにプロトンポンプ阻害剤(PPI)を服用している。一部の研究では、これらの薬剤が認知症のリスク上昇と関連していることが示唆されている。しかし、米国とオーストラリアの65歳以上の患者さん約19,000人を対象にした研究で、そうではないことが明らかになりました。この研究の詳細と、PPIと認知症リスクに関する疑問に対する明確な答えがあるかどうか、お話しください。


Dr Laine: これは2016年のJAMA Neurologyの論文にさかのぼりますが、PPIが認知症のリスク上昇と関連するというこの考えを提起した最初の観察研究だったと思います。そして、たくさんの観察研究が行われてきました。両者のエビデンスを見つけることができます。しかし、これは本当に重要な研究だと思います。他の研究のほとんどはレトロスペクティブで、いわゆるクレームデータベースを使用したものです。ICD-9(International Classification of Diseases, Ninth Revision)コードのような診断コードだけを見て、認知症の診断がどれだけ信頼できるか、それほど確実なものではありませんでした。このような研究では、重要な交絡因子がたくさんあります。この研究が素晴らしいと思うのは、19,000人の被験者を5年近く追跡調査した前向き研究であることです。他の観察研究とは異なり、研究者は薬の使用やその他の医療問題についての情報を前向きに収集しました。また、初年度と2年ごとに認知機能テストを実施しました。これらの検査で陽性反応が出た場合は、さらに高度な検査を行い、認知症の専門家パネルが判定を行った。繰り返すが、これらの解析は前向きに行われたものである。これらの情報をもとに、薬の使用や年齢などの潜在的な交絡因子を調整することができた。研究参加者をほぼ5年間追跡調査し、その間に566例の認知症が新たに発症した。PPIの使用と認知症との関連は全く示唆されませんでした。認知症を伴わない認知機能の低下なども調べましたが、関連性を示す証拠はありませんでした。このような研究において、因果関係があるかどうかを判断する際には、用量反応に注目します。例えば、PPIを長く服用した場合、短期間服用した場合よりも認知症になる可能性が高くなるのでしょうか?この研究では、使用期間が長いこととの関連は見いだせませんでした。


(後略)


3)Racial and Ethnic Disparities in Early-Onset Colorectal Cancer Survival

https://news.ddw.org/wp-content/uploads/2022/06/895-Racial-and-Ethnic-Disparities-in-Early-Onset-Colorectal-Cancer-Survival.pdf


JAMA:早期大腸がんの5年生存率における人種的・民族的格差について、研究者たちが驚くべき結果を発表しました。また、このような格差は、大腸がんと診断された高齢者でも観察されたのでしょうか?今回の会議では、格差に関する他の知見も発表されたのでしょうか?

Dr Laine: 医療へのアクセスや医療成果の面での格差について、非常に多くの発表がありました。その中で、私が最も興味を持ったのがこの発表でした。50歳以前に発症する「早期発症大腸がん」と呼ばれるがんの発生率が高まっているのです。これは重要なことで、ご存知の方も多いと思いますが、つい最近、米国予防医療作業部会のガイドライン勧告が発表され、大腸がん検診の開始年齢が50歳から45歳に引き下げられたのです。この研究で興味深いのは、SEER(米国国立がん研究所のSurveillance, Epidemiology, and End Results)プログラムを調査したことです。そして、20年の間に新たに早期発症の大腸がんと診断された約34,000人を発見したのです。5年生存率は、アジア系アメリカ人で66%、ヒスパニック系で63%、白人で70%であった。しかし、黒人の5年生存率は57%強と最も低いものであった。また、20年間の前半と後半での生存率の変化も調べた。白人の生存率は最も高く、この20年間で最も高くなった。しかし、黒人の5年生存率は、アジア系、ヒスパニック系、白人の20年前半の生存率を下回っていることが印象的でした。医療へのアクセス、スクリーニング、治療、そしてタイムリーな治療について、すべての年齢層で問題が指摘されていると思います。また、喫煙、食事、遺伝など、生物学的な問題も指摘されています。


4)ENDOSCOPIC SLEEVE GASTROPLASTY IMPACT ON OBESITY AND COMORBIDITIES: RESULTS FROM A US PROSPECTIVE, MULTICENTER, RANDOMIZED CLINICAL TRIAL WITH 104 WEEKS FOLLOW-UP

https://eppro01.ativ.me/src/EventPilot/php/express/web/page.php?page=IntHtml&project=DDW22&id=3699976

JAMA:今回の学会で発表された研究で、他に注目すべきものはありますか?


Dr Laine: 内視鏡的肥満治療に関する興味深い無作為化比較試験がありました。体重管理には、食事療法、薬物療法、そしてもちろん、肥満手術があります。しかし、薬物療法と肥満手術の間に、肥満内視鏡治療という分野が伸びてきています。そのひとつが、内視鏡的スリーブ形成術です。おそらく最も一般的に行われている肥満手術は、スリーブ状胃切除術です。これは内視鏡で似たようなことをする方法です。どちらも胃を制限する手術で、基本的に胃をずっと小さな貯蔵庫にするものです。この研究では、肥満度指数(BMI、体重(kg)÷身長(m2))が30〜40の患者208人を対象に、内視鏡手術を受ける群と受けない群に無作為に振り分けました。両群とも中程度の強度の生活習慣改善療法を受けた。結果は、余分な体重の減少率で、内視鏡的スリーブ胃形成術を受けた患者さんでは、生活習慣の改善のみを受けた患者さんに比べて45%大きかった。スリーブ状胃切除術を受けた患者は、60%近い過剰な体重減少を示し、ベースラインのBMIが高いので、より多くの体重減少が期待される。この研究では、患者さんを2年間追跡調査しましたが、2年後でも90%以上の体重減少を維持することができました。また、糖尿病や高血圧など、他の症状も改善されたことが示されました。つまり、肥満手術と同じように、他の健康状態にも効果がある可能性があるのです。


2020年9月29日火曜日

PPI長期投与による糖尿病リスク増加

二次資料になってしまうけど・・・

https://medicalxpress.com/news/2020-09-regular-acid-reflux-drugs-linked.html

PPIは、酸の逆流、消化性潰瘍、消化不良を治療するために使用され、世界的に最も一般的に使用される薬のトップ10の一つ。ただ、長期使用は、骨折、慢性腎臓病、腸内感染症、胃がんのリスク増加と関連している可能性が指摘されている

  PPI の広範な使用と糖尿病の高い有病率がリンクされている可能性


1976年に開始された米国看護師健康調査(NHS)、1989年に開始されたNHS II、1986年に開始された医療従事者フォローアップ調査(HPFS)の25歳から75歳までの204,689人の参加者(女性176,050人、男性28,639人)から提供された情報に基づいて2年ごとに、参加者は健康行動、病歴、新たに診断された状態に関する情報を更新


3つのグループの平均追跡期間である約9年から12年の間に、10,105人の参加者が2型糖尿病と診断された。PPI常用者の年間診断絶対リスクは7.44/1000であったのに対し、PPI非常用者では4.32/1000であった

高血圧、高コレステロール、運動不足、他の薬の使用など、潜在的に影響力のある要因を考慮した後、PPIを定期的に使用した人は、そうでない人よりも24%以上の2型糖尿病発症増加の可能性あり

服用期間が長いほど糖尿病を開発するリスクが大きかった: 2 年までの使用は 5 % のリスク増加に関連 2年以上の使用は26%のリスク上昇と関連 リスクは服用を止めてから時間が経過するほど低下

PPI使用者の糖尿病リスクは、性別、年齢、糖尿病の家族歴、喫煙、アルコール摂取、食事、身体活動、高コレステロール、抗炎症薬の常用などの影響を受けていない

H2blockerも同様だが、軽度類似傾向にあり、制酸作用薬剤同様の影響なのかもしれない

副作用の範囲と糖尿病のリスクの高さを考えると、医師はこれらの薬を処方することの長所と短所を慎重に検討する必要があると彼らは警告


Regular use of proton pump inhibitors and risk of type 2 diabetes: results from three prospective cohort studies

Yuan J, et al 

Gut 2020; DOI: 10.1136/gutjnl-2020-322557.


2020年1月18日土曜日

PEPTICトライアル:ICU人工呼吸患者ストレス潰瘍予防 PPI vs H2RA

PPIの方がH2Rブロッカーより上部消化管出血予防に有効というメタアナリシスがあり
Alhazzani  W, Alenezi  F, Jaeschke  RZ, Moayyedi  P, Cook  DJ.  Proton pump inhibitors versus histamine 2 receptor antagonists for stress ulcer prophylaxis in critically ill patients: a systematic review and meta-analysis.  Crit Care Med. 2013;41(3):693-705. doi:10.1097/CCM.0b013e3182758734
ただ、データ不足、方法論的限界、出版バイアスの可能性で堅牢なものではなかった
さらに、PPIsがH2Rブロッカーに比べ院内感染、Clostridioides difficile感染リスク増加や免疫抑制作用、NK細胞活性、好中球chemotaxis、superoxide産生など死亡率悪化へ懸念あり


 Proton Pump Inhibitors vs Histamine-2 Receptor Blockers for Ulcer Prophylaxis Treatment in the Intensive Care Unit (PEPTIC) trialが構築された


キーポイント:
機械的換気を必要とする成人のストレス潰瘍予防のためにPPIとH2RBを併用する戦略では、院内死亡率の統計的に有意な差は生じませんでしたが、薬物使用のクロスオーバーによって研究の解釈が制限される場合があります。




ICU入院中のストレス潰瘍予防とししてのPPIs vs H2R遮断(H2RBs


クラスター交叉ランダム化臨床治験

量の記載は

The specific PPI or H2RB, dose, mode of administration and duration of study treatment will be the individual ICU clinician’s decision or until the patient is discharged from ICU (whichever is shorter)
クラスターランダム化試験であり、施設任せ



プライマリアウトカムは、index入院中の90日間内の死亡率
セカンダリアウトカムは、重度消化管出血、CD感染、ICU/入院期間


26,982名の患者をランダム化、154 opt out、26,828名解析(平均[SD]年齢、58 [17.0]歳; 9691 [36.1%]は女性)

 死亡率分析に含まれる患者は26 771人(99.2%)。 PPIグループの13415人の患者のうち2459人(18.3%)が90日までに病院内死亡、H2RBグループの13356人の患者のうち2333人(17.5%)が90日までに病院内死亡(リスク比、1.05 [95%CI 、1.00〜1.10]、絶対リスク差、0.93パーセントポイント[95%CI、-0.01〜1.88]パーセントポイント、P = .054)。

 ICU部位ごとにPPIに無作為化された患者の推定4.1%が実際にH2RBを受け、ICU部位ごとにH2RBに無作為化された患者の推定20.1%が実際にPPIを受けた。

 臨床的に重要な上部消化管出血は、PPIグループの1.3%およびH2RBグループの1.8%で発生(リスク比、0.73 [95%CI、0.57〜0.92]。絶対リスク差、-0.51パーセントポイント[95%CI、-0.90 〜0.12パーセントポイント]; P = .009)。

  Clostridioides difficile感染率とICUおよび病院の入院期間は、治療群ごとに有意差無し。 PPIグループの1人の患者で1つの有害事象(アレルギー反応)が報告された。

結論:ICU人工呼吸患者において、ストレス潰瘍予防とししてのPPIs vs H2RBs比較として入院死亡率 18.3% vs 17.5%で有意差閾値に至らず

Effect of Stress Ulcer Prophylaxis With Proton Pump Inhibitors vs Histamine-2 Receptor Blockers on In-Hospital Mortality Among ICU Patients Receiving Invasive Mechanical Ventilation
The PEPTIC Randomized Clinical Trial
The PEPTIC Investigators for the Australian and New Zealand Intensive Care Society Clinical Trials Group, Alberta Health Services Critical Care Strategic Clinical Network, and the Irish Critical Care Trials Group
JAMA. Published online January 17, 2020. doi:10.1001/jama.2019.22190
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2759412













プロトコール遵守が少ないし、交叉試験の役割果たしているのかも疑問なのだが・・・

2018年7月7日土曜日

冠動脈抗血小板DAPT: PPIは消化管出血予防効果は高いが、機能上HTRPへの影響懸念される

dual antiplatelet therapy (DAPT)の消化管出血リスク

PPI vs H2RAsの対比で、DAPTによる副作用や血栓リスク、抗血小板機能を比較
PPIは消化管出血予防効果は高いが、機能上HTRPへの影響懸念される



クロピドグレルは肝臓内でcytochrome P450、主に 3A4,2C19で代謝され活性代謝産物となり、P2Y12 ADP1受容体へ不可逆的結合をし、血小板凝集を阻害するわけだが、内因性・外因性要素がhigh on-treatment platelet reactivity (HTPR))に関係。プラスグレルでも〜27%ほど影響。



DAPT(dual anti-platelet therapy)を行っても、死亡率リスクと関連するステント血栓を生じ、クロピドグレルの個体毎反応の違いばらつきが大きい。
high on-treatment platelet reactivity (HTPR))は4−46%とばらつきが大きいものの報告されている。HTPRとPCI時の虚血性イベントの関連性に関心が向けられている。
クロピドグレルは選択的・不可逆的にP2Y12-ADP受容体を阻害する。肝cytochrome P450により不活性pro-drugはactiveな代謝産物となり2つの酸化過程が必要。しかし、〜85%はエラスターゼ水酸化され不活性となり、〜15%が代謝されP2Y12受容体へ作用する。prasugrelも同じメカニズム作用機序で、肝内酸化過程を1つ必要で、CYP450 2C19多型依存性は少ない。ticagrelorは非thienopyridine可逆的P2Y12受容体拮抗剤で、代謝過程での抵抗性少ないとされる

 The optimal definition of resistance or non-responsiveness to any antiplatelet agent should be the failure of the antiplatelet agent to inhibit the target of its action 

 クロピドグレルの血小板機能検査一覧



https://www.heartlungcirc.org/article/S1443-9506(11)01192-9/fulltext





H2 Receptor Antagonists versus Proton Pump Inhibitors in Patients on Dual Antiplatelet Therapy for Coronary Artery Disease: A Systematic Review
Cardiology 2018;140:115–123
https://doi.org/10.1159/000489165
https://www.karger.com/Article/FullText/489165



2つの臨床項目(消化管出血合併症、MACE)と1つの検査項目アウトカム(high on-treatment platelet reactivity (HTPR))で比較


研究館heterogeneityは3アウトカム全部で低い (I2 = 0%, p > 0.05 for all)


メタアナリシス fixed effectから、PPIsの方がH2RAsより消化管出血予防に関して優越 (OR 0.28, 95% CI 0.17–0.48)

HTPRリスク高い  (OR 1.28, 95% CI 1.030–1.60) が、MACE発生増加を伴わない  (OR 0.99, 95% CI 0.55–1.77)



2017年4月18日火曜日

C. difflicile:制酸剤との関連

症例対照・コホート・臨床トライアルの観察研究メタアナリシス

Clostridium difficile 感染 ( CDI ) 再発と胃酸抑制治療との関連

再発CDI感染は院内感染ので最頻度原因で、頻度/重症度・併発・死亡率などmajor problem。市中感染では低リスクと考えられてきたが、新しいリスク要素と考えるようになってきている。水系・食事由来の環境要素/CDI患者との接触など対人要素が重要で、OTCなどでも制酸剤使用できるようになり、PPIなどとともに過剰使用がCDIリスクとなっている可能性ある。そのため、関連性を検討

Association of Gastric Acid Suppression With Recurrent Clostridium difficile Infection
A Systematic Review and Meta-analysis
Raseen Tariq, et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 27, 2017. doi:10.1001/jamainternmed.2017.0212


観察研究16、CDI 7703名、 再発CDI 19.8%, 1525例

再発CDI 胃酸抑制   22.1% (892 of 4038 patients)  vs 胃散抑制未使用 17.3% (633 of 3665)
メタアナリシスでリスク増加示唆  (オッズ比 [OR], 1.52; 95% CI, 1.20-1.94; P < .001).

heterogeneity有意 : I2 値  64%

年齢・寄与要素補正サブグループ解析で、胃酸抑制薬剤での再発CDIリスク増加確認  (OR, 1.38; 95% CI, 1.08-1.76; P = .02)







2016年2月16日火曜日

認知症予防のためプロトンポンプ阻害剤使用を控えよう

観察研究データを使用した前向きコホート:2004-2011年、ドイツ最大の保険者、 Allgemeine Ortskrankenkassen (AOK)のデータ


PPIは、マウスの実験で、脳内のβアミロイド増加報告(PLoS ONE 8(3): e58837.)有り、認知機能低下に関わる可能性あり、その検証過程の一つ


Association of Proton Pump Inhibitors With Risk of Dementia
A Pharmacoepidemiological Claims Data Analysis ONLINE FIRST
Willy Gomm, et. al.
JAMA Neurol. Published online February 15, 2016. 
doi:10.1001/jamaneurol.2015.4791


認知症ベースライン認めない75歳以上、73,679名

PPI定期服用 (n = 2950; 平均 [SD] 歳, 83.8 [5.4] 歳;女性 77.9%) は非服用群 (n = 70 729; 平均 [SD] 歳, 83.0 [5.6]歳; 女性 73.6%) に比べ有意に認知症リスク増加 (ハザード比, 1.44 [95% CI, 1.36-1.52]; P < .001)



2016年1月12日火曜日

プロトンポンプ阻害剤(PPI):慢性腎臓病(CKD)発症リスク増加と関連

住民ベースコホートによるPPI使用とCKD発症の相関性定量化



Proton Pump Inhibitor Use and the Risk of Chronic Kidney Disease
Benjamin Lazarus,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 11, 2016.


Atherosclerosis Risk in Communities study、10,482名被検者、平均(SD)年齢  63.0 (5.6) 歳、男性43.9%

非使用者に比べPPI使用は白人、肥満、降圧剤処方が多い
PPI使用は非補正解析後のCKD発症ハザード比  [HR], 1.45; 95% CI, 1.11-1.90
住民統計・社会経済・臨床指数補正後 HR, 1.50; 95% CI, 1.14-1.96
時間変位変数モデル化によるPPI使用歴ではadjusted HR, 1.35; 95% CI, 1.17-1.55


ベースラインPPI使用者をH2受容体拮抗剤使用比較で補正HR , 1.39; 95% CI, 1.01-1.9
propensity score-マッチ化対照PPI非使用者比較 HR, 1.76; 95% CI, 1.13-2.74

 Geisinger Health System replication cohortでは、PPI使用でのCKDと関連は、時間推移新規使用デザインを含め全ての解析で、補正HR, 1.24; 95% CI, 1.20-1.28


1日2回PPI投与では1日1回PPI投与より相関性補正HR比高い  (補正 HR, 1.46; 95% CI, 1.28-1.67、1.15; 95% CI, 1.09-1.21)

2015年4月21日火曜日

プロトンポンプ阻害剤:高齢者急性腎障害リスク増加

オンタリオ州での住民ベース研究



Proton pump inhibitors and the risk of acute kidney injury in older patients: a population-based cohort study
Tony Antoniou, et. al.
cmajo April 16, 2015 vol. 3 no. 2 E166-E171


29万名余のPPI治療開始症例と、同数マッチ化コホート


PPI治療による急性腎障害ハザード比 2.52;95%信頼区間:CI、 2.27〜2.79 (1000人年あたり 13.49 vs 5.46)

同様に、急性間質性腎炎は3.00;95%CI, 1.47〜6.14 (1000人年あたり 0.32 vs 0.11)




2014年2月24日月曜日

24時間継続人工呼吸:PPIは、対H2RAに比べ、消化管出血・肺炎、C. difficle感染リスク増加

24時間以上機械式人工呼吸必要成人患者の薬物疫学的コホート研究

PPIは、上記病状において、消化管出血、肺炎、C. difficile感染増加をもたらす。


Histamine-2 Receptor Antagonists vs Proton Pump Inhibitors on Gastrointestinal Tract Hemorrhage and Infectious Complications in the Intensive Care Unit
Robert MacLaren, PharmD, et. al.
JAMA Intern Med. Published online February 17, 2014.

プライマリアウトカムは、侵襲的人工呼吸開始48時間以降のICD-9コード化・胃腸出血、肺炎、CDI(Clostridium difficile感染)

35312名のうち、H2RA 13,439(38.1%) 、 PPI
 21,873(61.9%) 
H2RAの方が頻度少ないのは、胃腸出血(2.1% vs 5.9% ; P < 0.001)、 肺炎(27% vs 38.6% ; p <  0.001)、 CDI 2.2% vs 3.8% ; p <  0.001)

propensity score・共役要素補正後、PPIsでのオッズ増加は、  GI hemorrhage (2.24; 95% CI, 1.81-2.76)、 肺炎 (1.2; 95% CI, 1.03-1.41)、 CDI (1.29; 95% CI, 1.04-1.64)

同様な結果がpropensity-matched モデル 8799名のコホートでも見られる。

2013年7月23日火曜日

制酸剤であるPPI服用者は、低マグネシウム血症フォローアップ必要 特に心血管イベント関連症例や不整脈例では重要


Effects of proton pump inhibitors and electrolyte disturbances on arrhythmias
El-Charabaty E,  et. al.
Published Date June 2013 Volume 2013:6 Pages 515 - 518
DOI: http://dx.doi.org/10.2147/IJGM.S46932
International Journal of General Medicine

PPI使用と、低マグネシウム血症との関連性について7症例報告がなされた。

不安定狭心症・非ST上昇型MI、ST上昇型心筋梗塞によるCCU入院 421名
PPIと、低マグネシウム血症発症についての相関性検討

PPI服用 184名(43.8%) 、非服用 237名(51.16%)のうち

低マグネシウム値(< 1.8 mg/dL) 95名(22.5%)
不整脈発症 167(39.6%)

PPI使用とマグネシウム値の相関係数P値は、それぞれ 1.31e-29、 8 e-102


P値は、統計学的にPPI使用とマグネシウム値、心血管イベントの間での有意相関性の存在を示唆し、強い相関係数で0.817であった。

PPI服用患者はマグネシウム欠乏を綿密にフォローすること、特に、急性心血管イベントが有る場合には重要で、不整脈悪化やその後の合併症と関連する可能性がある



2013年4月9日火曜日

高齢者急性期退院後患者:PPIで死亡率増加


PPIについては、骨折リスクに関する報告もなされている。
http://www.marketwire.com/press-release/information-update-proton-pump-inhibitors-risk-of-bone-fractures-1775462.htm




高齢者に対する制酸剤治療PPIで、死亡率増加

Proton Pump Inhibitors and Risk of 1-Year Mortality and Rehospitalization in Older Patients Discharged From Acute Care Hospitals
Marcello Maggio, et. al.  
JAMA Intern Med. 2013;173(7):518-523


PPI使用は、独立した死亡リスク要素(ハザード比, 1.51. [95% 信頼区間[CI] , 1.07-2.77)
しかし、複合エンドのポイント(死亡・再入院)では有意でなかった(95% CI, 1.49 [0.98-2.17])

死亡率リスク増加は、高用量PPI vs 無治療でみられた(95% CI, 1.22-7.16)



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